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 平成18年11月19日(日)に東京国際女子マラソンが中継されました。私ども帝国劇場ではミュージカル「マリー・アントワネット」を上演中でFPU2,4帯あわせて28波のワイヤレスマイクを使用しております。
 約2週間ほど前に今回のマラソン中継はFPU2帯を使用しないとの運用連絡を得ましたので、これに従いまして当日往路、復路通過時間帯に重要なチャンネルが使用できなくならないように帝劇のワイヤレスをFPU4帯から選択しB帯にそれを移すということで対処することにしました。ただし、B帯に移動できるのは6波分しかございませんので通過時間帯にこちらのコーラス部分が重なった場合は、止むを得ずその間、拡声しない策を取ることにしました。
 テレビ朝日様とは当日中継車の位置について往路・復路とも大手町から新橋の間は電話をつなげていただき、中継車の位置を逐次教えていただけるようにお願い申し上げました。
 また対策案の精度を高めるために、何回かの公演時間をサンプリングして当日往路・復路想定時間にどの場面が上演されているのかの特定作業を行いました。そして、得られた結果から対策案を組み、前日10日夜、終演後に以下の組み替えを行いました。

 実際に組み替えたのは以下のB帯に割り当てた6波です。
 WL15(A1)→B1、WL17(A3)→B2、WL19(A5) →B3、
 WL20(A6)→B4、WL21(A7)→B5、WL24(A10)→B6
 ただし、復路に関しましてはかなり厳しい状況が予想され、コーラスパートの拡声が難しいことがわかりました。
 当日は、客席側オペレーター席に連絡係1名、ステージ側受信機前に1名、劇場幕内事務所に電話連絡要員1名を配置してトランシーバーによる監視体制をしきました。
 予定通り12時10分スタート。
 往路は12:40〜13:00通過予定でしたが実際に通過したのは12:45頃。ほぼ想定時間内。
 復路は14:00〜14:10通過予定でしたが実際に通過したのは14:05頃でこちらは想定時間内でしたが、コーラスパートを含んでいる部分でした。が、しかし、中継車の通過する約30秒弱の間、ちょうどあるキャストのソロパートだったので事なきを得ました。
 干渉の状況ですが、例年となんら変わらず、劇場前通過時はかなりの干渉を受け、舞台上に送信機があるにもかかわらず、それを上回る通過による干渉ノイズがFPU4帯で観測されました。FPU2帯、B帯は全く問題ありませんでした。通過による干渉時間は往路復路ともにおよそ30秒弱でした、
 電話連絡による中継車位置確認は今回も重要でした。注目すべき中継車番号やその位置に関しては、放映中の番組を見ていても分からない部分が多々あります。この電話連絡に関しては今後ともご協力をお願いいたします。
 テレビ朝日様には今年もご協力いただき、誠に有難うございました。この場をお借りしましてお礼申し上げます。
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