この度は、第11回特定ラジオマイク利用者連盟 努力賞を頂き、誠にありがとうございます。
私たちと同年代の若者を描いた作品で、3台のカメラによるパラ廻し撮影のため、ガンマイクだけでは台詞収録が厳しかったため、キャスト4人全員にワイヤレスマイクを仕込み対応しました。そして、バックアップレコーダーを常に用い、テスト時から台詞を全て収録し、MAに備えました。
普通、プロだと収録とMA、そして音響効果は別々のスタッフの方が担当されるようですが、私たち学生は全ての作業を行い今回の作品を仕上げました。その甲斐があり一つの作品を通して、ドラマに於ける音声について、本読みからロケハン、本番収録、そして編集をしている間には必要な効果音収録、仕込みから整音、MAまで全ての行程を勉強させて頂きました。
普段は何気なく見ているドラマが如何に多くのスタッフにより作られ、このような行程を経て完成するのかを目の当たりにしました。そして、「音」と言うモノの面白さ、無限大の広がり、その音による演出、音で視聴者を引っ張っていくこと、音のすばらしさを改めて発見することができました。
そして現在、私は4年になり卒業研究制作で、やはりドラマを制作しています。今までは音声という立場から脚本を読み、その音声収録方法から表現方法を考えてきましたが、今回は4年間の集大成でもあるこの卒業研究制作において、音を題材にしたドラマ、音から考えるドラマ、音ありきで創るドラマを創ってみたくなり、今まで勉強してきたこと全てをつぎ込み、脚本・演出と言う立場から作品創りに励んでいます。
この功績賞を頂いたおかげで、より音に対する自分の気持ちが強くなり、なおいっそう今後も精進して行きたいと思います。ありがとうございました。