< 特ラ連レポート124
賀 春 企画委員会委員長 金子孝

photo 2012年の春、明けましておめでとうございます。
 昨年は本当に苦難続きの一年でしたが、今年こそは穏やかな年でありたいという願いは全人類共通の願いでもありましょう。
 さて、我々特ラ連においてはご存知の周波数帯域の移転問題が勃発してから早くも2回目の正月を迎えることになりました。
 会長、理事長はじめ担当理事の皆様の様々なご努力にもかかわらず未だはっきりした方向が定まっていません。果たしてホワイトスペースなのか、それからも排除されるのか、
1.2GHzにいかなければならないのか、本当に難しい局面に立たされていますが、なんとか会員の皆様とともに静謐なる環境の中で安心して仕事ができる時が早くくるように願っています。
 私にとってもう一つの問題は特ラ連功績賞に関してであります。功績賞は早いもので今年で12回目を迎えます。その間、各賞の受賞者数は延べ56名に及び、その受賞者の皆様は、現場で、管理面で、また後進の指導にと多方面での活躍をしていらっしゃると思います。しかし残念ながら問題を抱えております。応募作品が少ないのです。
 これは功績賞というものが会員の皆様に理解されていないのが原因だと思っていますが、わたしはそんなに難しいものではなく、ワイヤレスのシステムを使用して気持ちよくイベントやコンテンツの制作に寄与出来たという想いがあれば充分に資格があると思っています。
 会員各位のマネージメントをしておられる皆様、“ウチなんかそんな大それた仕事をしていないから”とおっしゃる前に毎日現場で苦労しているスタッフの方に一度スポットライトを当ててみませんか。是非こぞってご応募ください。
 渡邉功績賞委員長とともに心よりお待ちしています。
 最後になりましたが、今年は皆様の更なる飛躍の年でありますように心より祈念しております。


新年明けましておめでとうございます。 技術委員会委員長 宮前真二

photo 「特定ラジオマイクの周波数移行に係る技術的条件に関する調査検討会」が昨年7月より開始され本格的に移行検討が始まりました。当連盟からも田中理事長、藤崎技術委員が参加しております。また、私もメーカの立場ではありますが参加させて頂いております。
当連盟内においても藤崎技術委員をリーダとして「特定ラジオマイク周波数帯移行対策プロジェクト」を5月に発足させ、調査検討会に会員の皆様の意見を反映させるよう取り組んでおります。
このような状況の中で、技術委員会としては、表立った活動を休止し「周波数帯移行対策プロジェクト」を優先させ、現状のシステムをただ単に周波数移行させるだけでなく会員の皆様の利益になるよう調査検討会に働きかけを行っていく所存であります。 本年は特定ラジオマイクの周波数移行先及び、技術方式が決定される予定など“新しい特定ラジオマイク像”が見えてくると思われます。
 これらの情報は、本誌を通して出来るだけ詳細に会員の皆様に順次お伝えしていきます。
 最後になりましたが、会員の皆様方のますますの発展とご多幸を祈念いたしまして新年の挨拶とさせていただきます。


新年明けましておめでとうございます。賛助委員会委員長 高山浩明

photo 新年明けましておめでとうございます。
 旧年中は大変お世話になりました。
 昨年より賛助委員会委員長を務めさせて頂いておりますが、
 前任の五味委員長の長年にわたるご活躍には遠く及びません。
 本年は賛助会員各社のご協力を得て、会員の皆様のお役に立てるよう精励する所存です。
 ラジオマイクとの関わりは、200MHz帯を使用するワイヤレスマイクを造っていた頃からになります。当時、電波が限られた資源であるとの認識は、私には無かったように思います。
 この度の使用周波数帯の移転問題は、電波環境の違い、時代の違いを感じます。
 24年前の電波法改正では1986年5月改正省令の公布から10年間も旧規格製品との併用期間が認められていました。現在では考えられない優雅な時代だったと言えるのかもしれません。
 移転問題は、より具体的な議論になると思いますが、ラジオマイクは携帯電話のように移り変わりの激しいものとは、相容れないものだと痛感しています。
 皆様の一層のご健勝を祈念しながら年頭のご挨拶と致します。


新春を迎え謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。功績賞委員会委員長 渡邉邦男

photo 人は震災が起こるたびに、地球という自然環境の中で生きているという事実を強烈に思い知らされます。そして、復興という目標に向かって立ちあがり様々な努力をする中で、家族や友など、人との絆を深め新しい発想を加味し発展していくのだと思います。
 汗をながす人、手を差し伸べる人、計画を立てる人、見守る人等々・・・原発事故や経済危機など全ての負の遺産を払拭し、一人ひとりが被災者の苦労を察し、夢多き未来を創るために心を一つに、零からのスタートを切る年となることを願っています。
 一昨年来、特定ラジオマイクにも日本の限りある電波を有効利用するため、「周波数移行」という大きなうねりが押し寄せています。昨年を振り返ればこのうねりの中をもがきもまれ続けてきた一年間でしたが、ユーザーの意見をまとめ、総務省関連の「特定ラジオマイクの周波数移行に係わる技術的条件に関する調査検討会」に参加し、「ホワイトスペースの共用検討ワーキンググループ」に提出しています。
 企画委員会では、ワイヤレスマイクが文化芸術を支える大切な機器の一つであることを広く知らしめ、移行後の特定ラジオマイクが会員の皆様にとって、より使いやすく安定性のある世界基準に近い機器と運用になることを目指します。「特ラ連功績賞」もその一環と位置付け、応募対象を広げておりますので、会員の皆様からの推薦など、お力添えをよろしくお願いいたします。
 最後に、2012年の幕開けが会員の皆様の希望につながる第一歩となりますことを願い年頭の挨拶とさせていただきます。