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将来・これから

高野実千雄様いきなりワイヤレスマイクの将来像のレポート提出せよ。との諸先輩方からの指令を受け、何を書けばいいのだろうか?と思いながら、過去、現在、未来の機材の動向を考えてみるとやっぱりこれからはデジタルかな?と思い浮かびました。そういえば以前はネットで調べたな……と思い出して再度検索してみました。インターネットで検索したところ平成20年7月版の小電力無線システム委員会報告案というものを見つけました。そこで特定ラジオマイクは高音質型のアナログ方式ラジオマイクの無線局として平成2年に導入とかかれていたので今年平成22年だからなるほど20周年記念だと思い返しました。
 報告案の内容を読んでみると審議の背景として先ず「デジタル技術の発達により、小型で音質の劣化がなく、周波数の利用効率の高い音声伝送機器の開発がみ込まれるところ」さらに「高い音声品質を確保しつつ、同一場所におけるより多くのワイヤレスマイクの利用を確保するため、特定ラジオマイクにデジタル方式を導入するための技術的条件について検討を行う。」と興味深い内容で書かれていました。今はデジタルオーディオ転送の時代、デジタルミキサーがもはや主流でありワイヤレスマイクもその方向に進んで当然だなと思いました。たしか平成20年といえばS社から世界に先駆けてデジタルワイヤレスマイクを発売したような記憶がありますがその後どうなったのでしょう?このレポートを作成するのだったらInter bee2009でちゃんと見れば良かったです。  周波数の利用効率を高くする。これがまさに望まれているところだと思いますが、続けて読んでみると「海外の業務用のラジオマイクの空中線電力は50mW程度が多用され、その演目を日本国内で上演するにはラジオマイクの電力が不足する(日本では10mW)場合も多く、演出を変更する必要があることからこれを巡ってトラブルになることもあるのでこれら海外での利用にできる限り近い電力の利用も期待される。」最近、日本公演中止になったMJミュージカルが舞台装置の問題で折り合いがつかなかった等と書かれているとワイヤレスの問題か?と勝手に想像してしまいました。
 たしかにイヤーモニタを含む同時使用本数の拡大と安定した送信電力確保が出来ればデジタルは夢の開発ですね。でも技術開発の上での問題点で書かれたマイク側のA/D変換処理と受信機側での再変換処理に要する遅延によって、イヤーモニタを併用した際の自分声の遅延時間の問題等を読むとなるほど〜と考えてしまいます。実用化されてからのアナログ方式との共存の話にも無知な私には理解出来ない内容が書かれていましたが、かなり近い将来に普及されているでしょうね。よりいっそう特定ラジオマイク利用者連盟様は多忙となることを懸念されますね。今後ともよろしくお願い致します。

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