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場 所: | 幕張メッセ | 当機構 甲田技術委員長 |
期 間: | 平成27年11月18日(水)~20日(金) |
主 催: | 一般社団法人電子情報技術産業協会 |
運 営: | 一般社団法人日本エレクトロニクス協会 |
後 援: | 総務省、経済産業省、NHK、一般社団法人日本民間放送連盟、
一般社団法人電波産業会、
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多くの会員の方々もご覧になられたInter BEE「国際放送機器展」が千葉市美浜区の幕張メッセにて今年も開催されました。
今年の大きなポイントは最終日の20日(金)国際会議場に於いて行われた音響シンポジウムにて、700M帯ワイヤレス移行の現状と今後~2019年の全面周波数移行まで4年を前に~というテーマの基、「特定ラジオマイクの周波数移行後に求められること」と題して講演を行いました。
元NHK技術センター長、サラウンド寺子屋でお馴染みの沢口氏、ならびに東京芸術大学教授 亀川氏の司会、進行でスタートし はじめに総務省 移動通信課 課長補佐 小林伸司氏より 我が国の700MHz帯における周波数再編についての講演があり、続いて(株)テレビ朝日(テイクシステムズ)阿部氏より周波数再編に伴う特定ラジオマイクの運用についてと題して、情報通信審議委員会やARIB(電波産業会)での検討事項などの解説がありました。
つづいて、周波数移行後に求められることとして当機構を代表し 移行措置の現状、新周波数帯での運用連絡票の記入に関する注意事項などを、お話しさせて頂きました。
シュア株式会社 シニアディレクター マーク・ブルナー氏からは「アメリカ合衆国における無線マイクロフォンスペクトル政策の変化」と題して講演して頂きましたが、その内容はかなりショッキングで、アメリカ連邦通信委員会(FCC)での周波数オークションに於ける事柄は経済優先、まさに弱肉強食の制度であることが理解できました。
また、ゼンハイザーエレクトロニクス フォルカー・シュミット氏の講演でもEU諸国に於けるプロユースとして使用できる周波数帯の再編による利便性の低下などが訴えられ何処に於いてもプロオーディオ業界全体が抱える問題点の重要性を再確認することができました。
- 音響シンポジウム
Q&Aのコーナーでは、特定ラジオマイクのチャンネルリストに於ける許認可帯域の少なさを訴える切実な意見もありました。
最後に、シュア、ゼンハイザー両社に対して 現在進行中の周波数移行措置に於ける新周波数帯機器の納期をお守り頂くようお願いをして 講演は無事終了しました。
( 各講演者の予稿や資料は
www.inter-bee.com より INTER BEE FORUM )
スクロールにて最下部にある 音響シンポジウムをご参照下さい。
機器展について
アンテナカバー
アプローズシステム/Catch Me ブースで見かけたアンテナをカバーするビニール袋雨養生で重宝する硬さです。
ウィジコム社製 RFフィルター
日本テックトラストブースで見た イタリア ウィジコム社製 RFフィルターTVWS帯は帯域が広いので、必要とする帯域だけを抽出するととにより他からの干渉にも対応できる。
オーディオテクニカ ブース
オーディオテクニカブース 特定ラジオマイク専用帯をベースにした6000シリーズを中心に展示、RFフィルターやアンテナオプションも豊富にあり国内の電波事情に精通したメーカーに期待するファンの声は根強い。
最後に、干渉報告の項でも述べますが 展示会期間中 1.2GHz帯に於いて運用連絡がなく、混信が発生した事例については大変重要問題であると言えます。 以上
(甲田)