特ラ機構 技術賞 奨励賞 ありがとうございます。
授賞式でもコメントしたのですが、「やるんじゃ、なかったなぁ~」
「現在の、A2/4帯でMAX32波、イヤモニ(IEM)を飛ばすと、24波ぐらいしか飛ばせませんので……」なんて、クライアントには言っていました。
周波数移行の件が具体的になってきて、まず思ったのは、「使える周波数が増えるということは、チャンネルプランに苦労することはなくなる!」ということでした。
国立競技場での仕事が決まったとき思ったのは、「いかに、多くのラジオマイク(RM)を飛ばしてマイクの使い回しを減らせるか?」と言うことだけでした。しかしこの時点では、国立競技場は、チャンネルリストに載っていなく、使用できる帯域は、現A2/4帯、B帯、711~714のRM専用帯、1,2GHzでした。
700MHz利用推進協会のDEMOをめいっぱい使わしてもらい、RM×6、1.2GHz×30、当社所有のラジオマイク&イヤモニ×32波、合計68波。
現A2/4帯、B帯、ホワイトスペース(TV WS)、RM専用帯、1.2GHz帯と、日本での初めての各周波数帯の混合(融合?)でしたので、周波数プランを立てるにあたっては、「日本テックトラスト」の岡田さん、笹原さん、「ゼンハイザージャパン」の山本さん、「ソニー」の諸林さん、村上さん、「ラムサ」の小島さんにご尽力いただき、無事成し遂げました。
当初、東京三光「熊谷」は、本番に関わるのではなく、「各メーカーの方々からいろんな情報をいただき、現場の人間にそれらを伝えて…」と、いうつもりだったのですが、世の中そんな甘い仕事はなく、気がつけば、舞台下のワイヤレス受信機設置スペースで、香盤表を見ながらの検聴作業でした。
ゼンハイザーEM1046は、検聴用の端子があり、カスケードすることで、ヘッドフォンを抜き差しすることなく他の受信機の検聴もできるのですが、他には、この機能もなく、(ゼンハイザーEM3732にもこの機能はありません)、ヘッドフォンの抜き差しで、腰が痛くなってしまいました。
国立競技場での68波から現在では、80波ぐらい平気で飛ばしています。
現在のA2/4帯が、使えなくなったとき、TV WS、RM専用帯と1.2GHzだけで対応しなくてはいけないことになるのですが、各代理店や、700MHzの方々に聞くと、まだまだ、PA業界の意識(知識?)は、低いようです。
「TV WS、1.2GHzに関しては、《東京三光 熊谷》に聞くのが、BEST!」と、言われたいものです。
株式会社 東京三光 熊谷 国彦