2015年7月1日 第145号  前 目次 次
特ラ機構 第15回 技術賞 授賞式 報告
 功績賞から技術賞へと名称が変わって、今年は2回目です。相変わらず応募数が少なく、いかにしたらもっと関心をもってもらえるか、頭を悩ませております。
 下記の要領で委員会を開き、選考しました。
特ラ連技術賞委員会 委員は以下の通りです。
委員長:渡邉 邦男、
委 員:八幡泰彦、田中章夫、金子 孝、高山浩明、石橋 透、武藤一郎、甲田乃次、 大野正夫、
以上9名。
3月27日(金) 16:00~18:00
事務局にて、応募作品のチェック等。
贈賞する金子さん
4月15日(水) 14:00~18:00
会員、SCアライアンスさんのAstにて、厳選選考いたしました。
 以下がその結果です。
6月5日(金) 15:45~17:00
 総会当日、技術賞発表を行いました。
 当日、委員長の渡邉邦男さんが体調をくずされ、昨年と同じく金子 孝さんが贈賞、批評を行いました。
司会進行、盾文言の読み上げは、山下カオリさんです。
 なお、5 NHK、6 東京三光 については、委員の甲田さんが、実際面での技術的なお話をうかがいました。
 尚、金子さんによる各作品の批評、受賞者へのインタビュー等は紙面の都合により割愛させていただきます。
技術賞の盾と八幡賞のトロフィー 司会進行の山下カオリさん
1 努力賞
清川さんと千秋さん 尚美学園大学  情報表現学科
清川 未奈 殿、千秋 璃沙 殿
ドラマ「秋風」
「これから社会へ旅立とうとする二人の学生の対話を中心に 若者らしい悩みを描いた作品で好感が持てた 会話の音質はやや硬質であったが 背景音とのバランスはよかった」
2 審査員奨励賞
角田花菜子さん 尚美学園大学 情報表現学科 
角田 花菜子 殿
ドラマ「道標」
「社会になじめず 自分発見の旅にでた若者の 旅先で出会った人たちとの交流が描かれており 夜の川辺の二人の会話は良かったが 虫の鳴き声の処理に工夫がほしかった」 
3 銀賞
渡邉聡さん 日本大学芸術学部 映画学科
渡邉 聡 殿
ドラマ「のっこいガール」
「四人の女子高生たちのキャラクターがよくいかされていた 土手に腰を下ろしたシーンの会話のバランス 音質はよく揃っており ラストシーンの遠近感もよく出ていた」
4 金賞
河原田健児さん 新国立劇場 
音響スタッフ一同  代表 河原田 健児 殿
演劇「十九歳のジェイコブ」
「コルトレーン アルバート・アイラーのジャズを通奏低音とした濃密な舞台劇で アクションノイズをクローズアップし おさえたセリフやシーンの間をジャズが縫い 見事な構成であった」
5 奨励賞
蓮江哲也さん NHK放送技術局 制作技術センター
番組制作技術部 音声技術スタッフ
代表 蓮江 哲也 殿、 柳谷 智章 殿、 高橋 清孝 殿
「第65回 NHK紅白歌合戦」
「LED照明は常識化しており 新たな問題を提起した 年一度の大型番組において LEDが発する不要電波回避に 高度な技術力をもって対応し 4時間半の生放送を成功させた」
6 奨励賞
熊谷国彦さん 株式会社 東京三光
熊谷 国彦 殿
「AKB48 単独&グループ 春コン in 国立競技場」
「新周波数製品を積極的にとりあげ 従来のワイヤレスマイクとの混在による 68波のチャンネルプランを構築 メーカーとの共同作業よる受信アンテナの検証により 大型コンサートを成功させた」
7 八幡賞
新国立劇場 音響スタッフ一同
代表 河原田 健児 殿
演劇「十九歳のジェイコブ」
 新国立劇場 演劇「十九歳のジェイコブ」(原作 中上健次)が選ばれました。
 音楽、アクションの効果音が、演者たちの力を超えるほどの説得力をもつ、と金子さんの評価がありました。力作と申せましょう。
 会長夫人、八幡朝子さんより、クリスタル・トロフィーが手渡されました。おめでとうございます。
八幡朝子様から河原田健児さんに八幡賞が手渡された。右は八幡賞のトロフィー


前 目次 次