2015年7月1日 第145号  目次 次
平成27年「一般社団法人 特定ラジオマイク運用調整機構」通常総会 報告
平成27年6月5日(金)
東京都中野区の「中野サンプラザ」において、標記に関する関連各種議案を審議し、関連行事を実施しました。
 
一般社団法人 特定ラジオマイク運用調整機構」総会 看板
1 通常総会
14:00~15:30 15階 「エトワール」
平成26年度事業報告、収支決算と監査報告、平成27年度事業計画(案)
同年収支予算(案)及び理事の交代、その他。
出席者  45名
2 第15回技術賞表彰式
15:45~17.00 15階 「エトワール」
出席者  70名
3 総会セミナー「協調型運転支援システムの実用化に向けて」
17:20~18:00 15階 「エトワール」
出席者  85名
4 懇親会
18:10~20.00 14階 「クレセント」
出席者  90名

総会会場
1  通常総会
司会の木村事務局次長  木村事務局次長の司会で行われました。
 出席者32名、委任状提出者619名で、定款第21条の総会の決議は、総正会員の議決の過半数を有する正会員の出席がありましたので、総会は成立しました。
八幡会長挨拶
 八幡会長は健康が優れず欠席、代行として田中理事長が「今期、総会は一般社団法人特定ラジオマイク運用調整機構として1年目の総括に当たります。お仕事のお忙しい中を会員はじめ関係者の皆様のご出席ありがとう御座います。当初の目的を達成出来たものと思っております。これからもご支援ご協力をよろしくお願いします」との挨拶があった。
田中理事長
総会の議長選出
 定款により議長は田中理事長が担当した。
第1号議案
 平成14年8月に衆議院選挙が行われ、第3次安倍内閣が誕生し、消費税増は先送りになったが、自衛隊の派遣等で今も激論が続いている。
 当機構にとっては周波数移行と相まって、法人化の1年目の年で社会的責任の重さを痛感しつつ、実務では、現行周波数帯と、新周波数帯を合わせて、運用連絡・運用調整件数が30万件を超えました。
 周波数移行に伴う、「TVホワイトスペース等利用システム運用調整協議会」の「組織・運営の在り方検討班」で電技協と特ラ機構の将来あるべき体制を含む諸懸案事項などの対応と相まって、事務局はその対応に振り回される1年でした。
平成26年度事業報告・26年度収支決算ならびに監査報告
 平成26年末(平成27年3月31日現在)、周波数移行に関係してのA型ラジオマイクの在庫整理等により、会員の所持するA型ラジオマイクは26,579局(アナログ・デジタルを含む)、会員数は新しい周波数帯の実態を掴んでからとの思惑か前年比6件増の1,120会員でした。
 大きな変革期に会員皆様への情宣は「セミナー」を初め、「特ラ機構レポート」、「ホームページ」に随時情報を公開して参りました。
 以下、各項目として
  • (1)会員数と所有ラジオマイク局数
  • (2)運用連絡・調整
  • (3)周波数の移行について
  • (4)再免申請
  • (5)新システムの改修・改善他
  • (6)事務局要員体制
  • (7)情報収集と調査研究
  • (8)理事会、各委員会ならびにプロジェクト
  • (9)組織と管理
の報告をした。
平成26年度収支決算並びに監査報告
 収支計算書、貸借対照表、正味財産増減計算書、の内容については当機構顧問の石戸公認会計士の解説を受けて、事務局より説明。監査報告は監事の金子、國枝両氏の代表として金子監事が監査報告をした。
 各項目について、事務局より説明があり、第1号議案は異議なく承認された。
写真左:公認会計士の石戸氏 写真右:監査の金子氏(右)と國枝氏
第2号議案
平成27年度事業計画(案)
 平成27年度は、周波数移行に伴う、各種諸懸案事項を会員皆様のお仕事に役立つ様に考えていきたい。また、「TVホワイトスペース等利用システム運用調整協議会」の「組織・運営の在り方検討班」で電技協と特ラ機構の将来あるべき体制を前年度に引き継いで、検討していきたい。
 会員数では20会員と新設局数では300局と過去の平均と考えています。総運用連絡・調整件数では今年度は「東京モーターショー」が「東京ビックサイト」で開催されるので、運用連絡・運用調整件数は32万件と想定しています。
 以下各項目として
  • (1)会員数と所有する特定ラジオマイク局数
  • (2)運用連絡・調整
  • (3)免許申請
  • (4)新システムについて
  • (5)周波数移行対策プロジェクト
  • (6)「ホワイトスペース運用認定制度」(仮)検討委員会
  • (7)周波数移行に関する課題
  • (8)事務局体制
  • (9)情報収集と調査研究
  • (10)理事会、各委員会並びにプロジェクト
  • (11)組織と管理
 の説明をした。
平成27年度収支予算(案)
 各項目について、事務局より説明があり、第2号議案は異議なく承認された。
第3号議案
 理事の交代について、事務局より説明があり、第3号議案は異議なく承認された。
第4号議案
 その他、特にありませんでした。
以上、全ての議案の審議終了後に理事の皆さんの自己紹介と、議長の議事進行に対してのお礼の挨拶があり終了した。
勢揃いした理事の方々
2 第15回 技術賞表彰式
 各受賞者の受賞作品の一部をデイスプレーして金子(監事、当機構技術賞委員)様から作品紹介と軽妙なインタビューで、表彰式に花を添えた。
 表彰式の詳細は、特ラ機構「レポート」の別項目に掲載します。
技術賞受賞の方々
3 総会セミナー「協調型運転支援システムの実用化に向けて」
 このシステムの基本になる、ITS実験はトヨタ自動車(株)が大凡10年前から、使用する周波数は700メガ帯で特定ラジオマイクの周波数を共用する事になり、この実験に対する覚書を取り交わしており、実用運用が目前になってきている。今回、トヨタ自動車(株)ITS企画部 ITS開発室長 末木 隆 氏に講演を御願いしました。
 講演内容は「ITSの定義」に始まり、トヨタ自動車の考えている、「統合安全システム」の詳細を分析されて、その対応をどうしているかをスライドによる具体的な説明も分かり易く解説していただいた。今後、早い時点での実運用が楽しみである。
4 懇親会
関東総合通信局 無線通信部 部長 則武 潔様 田中理事長の開会の言葉に続き、ご来賓の紹介として総務省 情報流通行政局 情報流通振興課 課長補佐 堀口 裕記様、関東総合通信局 無線通信部 部長 則武 潔様、同 関東総合通信局 無線通信部 陸上第三課 電波検査官(チーフ) 金子 義政様が紹介された。
 ご来賓のご挨拶は関東総合通信局無線通信部 部長 則武 潔様より「現行と新しい周波数帯の日々の運用調整業務など繁忙で大変でしょうが、長い歴史に支えられた会員との意志の疎通を十分はかって、遺漏のないように頑張って下さい」とのお言葉をいただいた。
 引き続き、技術賞受賞者紹介を金子(当機構監事、技術賞委員)様より、そして受賞者の代表者からご挨拶をいただいた。
 懇親会はご挨拶と乾杯のご発声を映像新聞社 代表取締役会長の信井文夫様よりいただき開会となり、中締めは、西澤 勝之 (株)クレア・ジャパン代表取締役会長(当機構理事)様により力強い1本締めで平成27年 通常総会を締めさせていただいた。
 
乾杯の音頭を取る信井文夫様(写真左) 中締めの西澤勝之理事

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