開催日時: | 10月7日(火)~11日(土) |
開催場所: | 千葉県 幕張メッセ 1ホール~6ホール |
主 催: | CEATEC JAPAN実施協議会(以下の3団体で構成)
CIAJ 一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会
JEITA 一般社団法人 電子情報技術産業協会
CSAJ 一般社団法人 コンピュータソフトウエア協会 |
後 援: | 総務省、外務省、経済産業省、日本放送協会、日本民間放送連盟、他 |
出展 参加者数: | 547社/団体(海外 24カ国/地域 150社/団体) |
5日間の 登録来場者数: | 150,912人 前年比 6.8%増(運営事務局発表) |
各ブース 音響技術: | 特ラ機構会員 19社(担当ブース 28社) |
使用 マイク数: | 2帯×28本、4帯×34本、2/4帯×46本、合計 108本 チャンネルプラン 木村担当 |
今年も例年のように、幕張メッセにおいてCEATEC JAPANが開催された。
CEATEC JAPANはご存知のように最先端技術・製品・サービスの情報をユーザーに提供するIT・エレクトロニクスの総合展示会である。今回、拝見して感じたことは、残念ながら昨年より出展社が減ったこと、特に感じたことは、地方の自治体および、学校関係の参加が少なくなったように思う。
会場は大きく三つに分かれていた。
最先端の部品やデバイスを紹介する「キーテクノロジーステージ」、われわれの暮らしなどを支える先端技術の紹介などが主な「ライフ&ソサエティステージ」、近未来型の自動車、各種ウエラブルデバイス、生活に密着するロボットなどの「NEXTイノベーションプラザ」の三つである。
このほかに、国際会議場における超過密なコンファレンスプログラムが組まれており、NEXTイノベーションプラザにおいては、オープンステージプログラムがやはり組まれていた。
CEATEC AWARDの発表があり、総務大臣賞はシャープ株式会社の「フルスペック8K液晶ディスプレイ」が受賞した。
5ホール入り口には、開催中に発表された「ノーベル賞」受賞を祝うパネルと、「アウォード」受賞者の発表および各部門のグランプリが大書されていた。
1ホールの「NHK/JEITAの8Kスーパーハイビジョン」の会場はやはり人気があった。オリンピックを前にしての8Kの研究成果を確かめる目的からであろう。ほとんどの人たちは概念的には理解していたつもりだろうが。
グーグルグラスですっかり有名になった「ウエアラブル端末」、つまり身につける端末だが、11年前、特ラ連の総会セミナーをお願いした片方善治先生の話しに出てきたことがある。先生は、ドレスに取り付けるコンピュータ、ウエラブル・コンピュータをヨーロッパのファッションメーカーが考えている、とおっしゃっていたのを思い出した。もっと詳しく聞いておけばよかった。
その端末用の回路部品を当然作っている会社があるわけだ。積層セラミックコンデンサ、インダクタ、抵抗器などのサイズが、0.25×0.125×0.125ミリメートル だとしたら固体の大きさを想像できるか。指先に載せたらゴミにしか見えない。くしゃみも出来ない。
このようなサイズの部品から眼鏡型や時計型の端末が出来るわけだ。片方先生の話は本当だった。
そのウエアラブル端末に似たもので、「発電服」、略して「電服~でんぷく」というものを研究している人たちがいる。これは人間の運動で発電する、というもの。人間以外でも猫でもいいわけだ。これがあればワイヤレスマイクのバッテリーはいらなくなりそうだ。
例によって、趣味の世界の部品をたずねてみた。
日本ケミコンの高耐圧のコンデンサは、800Vの製品開発中だそうである。しかし、オーディオ部品は、車両用の需要に比べたら比較にならないであろう。800Vのコンデンサがあるとアンプの自作は随分楽になる。これは真空管アンプのことだが。
京都のローム社をのぞいてみた。むかしアンプ自作時代、パーツでお世話になったが、今回の機器展にオーディオ用の部品がないことはわかっていた。たしか60年ほど前、ローム社が炭素皮膜の抵抗を作り出したのではなかったか。画期的である。
のぞいた目的は冊子「ROHMANTICローマンティック」を頂戴するためである。数年前からファンになった。裏表紙にローム社の京美人が勢ぞろいしている。京都案内などは市販の案内書と一味違う。ローム社員が京都を紹介する、とあるから、社員の皆さんが書かれているのだろう。創刊20周年である。
数年前のタイコ エレクトロニクスジャパンの恐竜「TEサウルス」がさらに進化して、スマホの操作で歩く、話す、踊る、暴れる(?)ということで大変な人気であった。
4K、8Kについては、11月のinter BEEで詳しい情報が得られると思う。
以上 大野