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主  催: 社団法人 日本オーディオ協会
後  援: 経済産業省、文部科学省、横浜市経済観光局、
(社)電子情報技術産業協会、
(社)日本レコード協会、NHK、
(社)日本民間放送連盟、(社)インテリア産業協会
ほか4団体。
期  間: 9月21日〜24日
場  所: パシフィコ横浜 展示ホール(ホールD、アネックスホール)
入場者数: 60,382名

 例年のA&Vフェスタが開催されました。横浜での開催が定着したようです。オープニングの21日は天気にも恵まれ、出だしは快調でした。
 「音と映像のある生活提案」をテーマに、展示のほか、工作教室、スペシャルイベントとして自作オーディオ自慢大会、トークセッション、特別企画の22.2マルチチャンネル音響、など手慣れた企画です。
◎開会式:
鹿井会長の挨拶から

 今年は「オーディオの明日が見える、ビジュアルの未来が見える」というおおきなテーマで開催します。車載オーディオのインストールに焦点を当て、アマチュアの自作オーディオを展示したり、新しい試みを行います。また、現在、ネットオーディオが盛んですが、この携帯用プレーヤーの楽しみ方の提案などもします。

 このあと、経済産業省 商務情報政策局 情報通信機器課長 横尾英博氏、社団法人 インテリア産業協会 会長 加藤知成氏のご挨拶がありました。

 Dホールは、AV機器、車載AV機器、工作教室など、アネックスホールはオーディオ中心に展示されていました。この分け方は適切だと思います。また、各メーカーの試聴室は中二階にあり、それぞれ独立した部屋で十分音楽を楽しむことができました。
 まず、去年聞いた記憶があいまいだったので、フォステクスのモニタースピーカ(NHK採用)を丹念に聞きました。やはりモニター用だけあり、歪感のない音で低音量でもすみずみまで聞き取ることが出来、納得できました。スーパーツィターが追加されていました。
 ビクターのウッドコーン・スピーカは素晴らしいの一言です。歪感のない澄み切った音楽は家庭で聞くには申し分ないでしょう。音楽が空間をただようようです。これは言葉を変えると個性的な音のスピーカとは一線を画すものです。近年のスピーカはこのような傾向にあるようです。
 パナソニックの参考出品、デジタルワイヤレス・サラウンドヘッドホンは素晴らしい音で、画像にあわせたサラウンド効果は抜群でした。赤外線コードレスヘッドホンはすでに市場で評判をとっており、この参考出品は2.5GHzの電波で送信し、5.1chサラウンド再生が可能の製品です。刺激の少ない音は好感がもて、またヘッドホンの耳への圧迫感も少ない。ただ大きいのが難点です。大きい割には軽量でした。
 オープンプライスになっており、担当者に聞きしましたら、10万を超えるでしょうとのこと。簡単には手が出ません。近年、市場のヘッドホンの音は素晴らしくなってきております。
 さて、肝心のAVですが、大画面薄型テレビの伸びは予想以上で、さらにオーディオ機器も上昇気流に乗っています。ということからAV機器全般にわたって、これからは明るい方向に向かうでしょう。今回のDホールの展示会を見てそれを強く感じました。
 家庭で映像を楽しむ、といえば、8mm映画を家庭で楽しんだのは、つい最近のように思います。隔世の感があります。家族が家庭で楽しむもののうち、8mm時代は映像とオーディオはそれぞれ独立していて当然でした。それをシンクロさせてオープンリールのテレコから音を流すという、手間ひまのかかる、文字通り手作りしていた時代がなつかしい。
 しかしここへ来て、映像、音、の急速な進化は同じデジタル技術を介して必然的にドッキングし、見事な進歩を遂げました。
デジタル録音が始まってまだ35〜6年です。あの当時、アナログ人間はそれを半信半疑で見ていたのですが。
 DVDソフトの5.1chサラウンド再生から、はさらに9.1chサラウンドシステム対応のAVアンプが登場とのこと。家庭でのマルチサラウンド再生は当たり前になりつつあります。私のように、いまだにLDで映像を楽しんでいる人間にとって一番の悩みは、ソフトがないということです。今回のフェスタで、我が家の機器類の入れ替えが必要である、ということを痛切に感じました。

大野
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