選考委員会 |
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日 時: |
平成16年4月21日(火) 午後4時〜5時30分 |
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場 所: |
特ラ連事務局 会議室 |
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出席者: |
金子委員長 |
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委 員: |
八幡理事長、田中専務理事、渡邉理事、半田理事、 事務局:大野、根本 |
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募集に際しては、会員、関連団体、放送局、全国ホール等、幅広く呼びかけました。しかし、応募数が少なく、募集要領の見直しを企画委員会で図りたいと思います。
今回は異色の応募作品がありました。九州のテレビ西日本、織本病院の2本で、詳細はあとに記します。以下は受賞作、及び受賞者の声です。 |
1 |
運用功績賞 |
地上波デジタル開局特番「デジタルテレビ新時代」 |
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株式会社 NHKテクニカルサービス 総合技術センター制作技術 伊藤 禎昭
殿 |
2 |
運用功績賞 |
「ミュージカル・ロマン:ガラスの城、レビュー・アラベスク:バビロン」 |
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株式会社 宝塚舞台 音響担当 サブマネージャー技術監督 呉東 彰
殿 |
3 |
運用功績賞 |
「第13回 福岡クロスカントリー大会」 |
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株式会社 テレビ西日本 技術局 制作技術 担当部長 牧野 茂 殿 |
4 |
特ラ連奨励賞 |
織本病院劇団錦秋公演「大塩平八郎―役人の不正許すまじ」 |
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受賞者の挨拶 敬称略 |
(1) NHKテクニカルサービス 伊藤 禎昭
初めてこのような大きな賞をいただき緊張しております。地上波デジタル放送が昨年12月に始まりまして一週間続けてNHK放送センター正面玄関から放送されました。
使用マイクは多かったのですが、その中でワイヤレスマイクは12波でしたが、ご存知の方もおられると思いますが、代々木の体育館近辺は電波が混んでおり12波というのは限界に近い状態です。その運用をコーディネートさせていただきました。
一週間の間に12本の番組があり、番組間の演出、時間、ワイヤレスの本数等を調整するという厳しい重大な任務をいただきました。結果的には放送も順調でした。全国的な放送ということで胃の痛くなるような毎日でした。今回はいろいろなスタッフの方々、番組の演出の方たちの協力があって成功したわけで、その人たちにも御礼申し上げたいと思います。有難うございました。 |
(2) 宝塚舞台 呉東 彰
東京宝塚劇場では年間をとおして宝塚歌劇を上演しており、公演はミュージカルやレビューを行っております。音響関係では多数のマイクを使用しており、その中のヴォーカルや台詞をとるマイクとしてワイヤレスマイクを使用しております。当劇場ではA帯、AX帯で25chを使用しております。隣には日生劇場があり、ワイヤレスの電波干渉やTV中継取材等の電波障害などにも注意しながら運用しております。これらの電波障害を特ラ連の皆さまのご協力により事前に防ぐことが出来、大変感謝しております。
この度は運用功績賞をいただき有難うございました。 |
(3) テレビ西日本 牧野 茂
今回のクロスカントリー競技の中継ですが、ほとんどの方が見たことがないのではないかと思います。日本でこのレースが行われるのは福岡と東京だけで、福岡では3月に行われ、海岸沿いの公園をコースにして一周3キロの臨時のコースでやります。ですから自然の状態で、アップダウンがあったりカーブがあったりで、そこを選手が走るわけです。これを中継するとなるとマラソンとかトラック競技と違い、移動車もごく一部のみ。またワイヤレスマイクやカメラも配置すればいいというのと違い大変な中継です。
ワイヤレスとしては、A帯、AX帯、キャッチミー、連絡無線、ラジオマイクなど、さらにはOFDMがあり、音声との波の取り合いで、いろいろな無線機器を多用して成功させたということで、われわれスタッフとしては非常に励みになる賞をいただきました。福岡というローカル局の活動が東京にまではなかなか伝わりにくいということもあり、そのような活動に光を当てる、ということもあり賞をいただいたのではないかと思います。有難うございました。 |
(4) 織本病院 織本 正慶
この度は「特ラ連奨励賞」の盾ならびに「記念品代」を戴き、私としては思わぬことであり、恐縮の一言に尽きます。大変有難うございました。
私どもの病院にはオリモトホールと称する劇場があり、ここで年一回、時代劇を公演し、すでに32年になります。ご来場者は患者さん(車椅子の席もあります)、市民の方々、病院職員とその家族を含めて約600人です。無論入場無料でお弁当つきです。出演者(役者)はすべて病院職員で「織本病院劇団」と呼称しております。脚本・演出・主演は今年で81歳になりました私が担当しておりますが、今後何年やれるかと思っております。
病院に劇場があるのは日本で唯一、病院で時代劇を公演しているのはチャンバラですから、もちろん世界で唯一でございます。この時代劇公演になくてはならないのがワイヤレスマイクで、これを観客にわからないように衣装に中に隠し持つことがうまくなりました。
毎回、本職がビデオどりをしていますが、音声は極めて明瞭に入っています。以上宣伝になってしまいましたが、重ねて御礼申し上げます。 |
金子委員長
受賞者の皆さん方は、日頃苦労されて番組や舞台を成功させているわけですが、私も現場をやっているころは、ワイヤレスマイクを使うということは、人事をつくして天命を待つ、といいますか、運がよければうまくいくぞ、というようなところがありまして、胃がうずくようなことがありました。
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NHKの伊藤さんの場合は、一週間の生放送を多数のワイヤレスマイクを使い、NHKの正面玄関まえといいますと、近くには体育館やNHKホール、代々木野外音楽堂、SHIBUYA AXなど、まさに電波銀座といえるようなところですが、そのようなところで支障もなく中継されたということは並みの神経では持ちそうもありません。ご苦労さまでした。 |
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宝塚の呉東さんは、あの多数の出演者を人海戦術でマイクを付け替えるなど、これはプランにもとづいてやるのでしょうが、舞台上でどんどん進行するミュージカルやレビューに破綻をきたさずお客さんにサービスし、またそれだけでなく、隣の日生劇場とのからみもあり、それらをクリアーして一ヶ月間続けるのですから大変なことであると思います。 |
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テレビ西日本の牧野さんのクロスカントリーの中継ですが、ご存知かと思いますが、クロスカントリーというのは、デコボコの道や芝生あり、というようなところを併走して中継するわけで、野球やゴルフの中継はカメラは固定だし約束事にもとづいて中継しているわけですが、これはそうはいきません。また無線機器の多用があり、映像中継と音声中継とで電波のやりくりもあり、見ている視聴者に破綻なくサービスしなければならない。このクロスカントリーという特殊な競技中継を18年間続けておられるという技術に対して受賞されたわけです。 |
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最後になりましたが、織本病院さんですが、織本病院は東京清瀬市にあります古い病院です。そこの織本病院の織本理事長が大変な演劇ファンで、理事長自らが脚本を書き、主演し、出演者は全員病院の職員さんたち。皆さん一丸となって一つの舞台をお創りになる、そういう舞台創りの過程にB帯のワイヤレスマイクをお使いになっておられるわけです。これからさらに発展させてA帯を、ということになりましたら、どうぞ特ラ連へ入会なさって運用調整を受けてください。本日はおめでとうございました。 |
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まとめ 大野 |