座談会 「現場技術者大いに語る」


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多チャンネルのこと A帯とB帯のこと 受信機のことなど

 FPUや障害の話が出てまいりましたが、今度は多チャンネルのことをうかがいたいのですが、いまだによく分からないんですよ。28ch使えるとか……その辺はいろいろなノウハウもあることでしょうが、やはりパワ−を落とすとか……
 28chというのはゼンハイザ−(劇団四季の主要ワイヤレスマイクである)のチ
ャンネルプランが28chとなっていて、全帯域のグル−プを使っているんで、コンピュ−タで計算して、ここと、ここを使えばとりあえず干渉しない、と。日本の周波数ですと、28ないし30はいけるかな、B帯も入れて。とにかく何万通りなんですよ。
 四季では日本のメ−カ−のどこのものであろうが、その周波数とおなじ番号でやっちゃうんです。今問題なのはメ−カ−毎にチャンネルの言い方が違うんです。これは統一してほしいんです。そうすればどこと話していてもつじつまが合うんです。だから今はまずメ−カ−名を聞くんです。そんなことから四季では各メ−カ−のチャンネルプランを全部持っています。それでどう逃げるかと相談するんですが、その度にみんな名称が違うんですよね。リニアの場合、日本製だとぼくらが使うものと、同じチャンネル分けでやってもスプリアスの出力が違うから、実際はかぶるんです。そういう問題もあるんです。だから本当はそういうのを統一して欲しいんです。本当はぼくらがやらなければいけないんでしょうが、今までの経験と勘でどういう型で逃げるか、と資料を見てやっているんで、それを一つのマニアル的なものにしておけば、どこと話しても通じるわけですよね。今はいちいちFAXするんです。
 28chというのは、2帯と4帯をそれぞれ14づつ……
 そうです、14、14使っているんです。
 それはゼンハイザ−だから出来る、と……
 そうですね、ゼンハイザ−の受信機のフィルタ−の性能がかなり高いんです。受信機のフィルタ−の問題というのはすごいですね。
 受信機が良くなったというのは、フィルタ−の性能が良くなったということなんですね。
 ぼくが去年の暮れにやった時は、ソニ−さんのものでしたが、32波いけるんです。ソニ−さんのはチャンネルデバイダ−、スプリッタ−なんですけどねそれを使うときっちり32波までいきます。
 2帯4帯合わせてですか
 そうです、2帯、4帯とB帯ですね。
 それをいわゆるスプリッタ−で分けるんで、ソニ−のプランはアンテナをいっぱい立てなくていいんです。ところがその32が実際に使えるのかどうか疑問だったんで止めたんです。
 ツア−のために実験をやったんですが、テストしてみてOKだったんです。うまくやると36までいけるんです。しかし条件はすごく厳しいです。
 送信機を抱き合わせるくらいにするとch数はどんどん減りますね。皆さん離れる条件だとch数は増えますしね。
 だからド−ムとかアリ−ナ形式だと以外と使えるんです。
 使えますね。
 ぼくらのように、7〜8間くらいのサイズのところで30人につけて同じそでに行ったら全て終りです。
 私らはイベントなどの連絡をもらうと、10波、11波がせいぜいと思っているんですが、20波だ、28波だというのは一体どうやっているのかと、不思議に思っていたんですが……
 だからあれは相当シビアな条件で計算している筈ですよね。頭の周波数だけではなく受信機の中の中間周波数のところまで……
 四季さんのように一社だけでやるような場合はいいでしょうが、イベントなどのように、皆さん寄り集まって使う時など、しろいろのメ−カ−製品が集まって100波も使うなんていうと……
 そういう時、統一されたチャンネルプランがあればいいんですよね。
 最低限メ−カ−のチャンネルの名称を統一してほしい。
 話していてつじつまが合わなくて怒られたりして……
 B帯まで含めたチャンネルプランというものを知っておかないと。B帯を持ってきて、うちはB帯ですから、と言ってやられるとA帯にも影響するし、B帯にも影響する……ということを。
 取材の人達がB帯でやっているんです。ステ−ジではA帯を使っていて、B帯に影響が出る、と言うと、なぜ?という話になってしまうんですね。申し訳ないんですが以外とENGで取材なさっている人たちはそれを知らないですね。
 B帯が影響する、という認識が以外とないですね。AとBを使っている人たちはそれを知っているんで、取材に来た人には、これを使ってください、と言っているんですよ。
 局さんAだし、ぼくらBですから大丈夫ですというんですが、違うんです。
 最低限のマニュアル的なものがあれば、と思うんですが、しかし以外とB帯で困ったという人が少ないんです。
 B帯と4帯は隣り合わせだからBを含めて考えなければいけないでしょうね
 本来、AとBは出力を変えるべきかもしれませんね。Bの方を弱くしてAの方を強く、そのかわりAは免許を取っている、と。
 ここまで規制したんだから、フィルタ−の特性とか、受信機の規格までシビアにやっても……
 フィルタ−の規格というのはメ−カ−全部同じにしてもいい筈なんですがね。ゼンハイザ−の場合、アナライザ−で見るとスパッと切れていますからね。だから指向性のあるアンテナを使えばもっと有効に使えるんです。       以下 次号へ