特ラ連の今昔を思う

理事、会員の方に自由に書いていただきました


円滑な運用を目指して
株式会社 共立
映像制作センター  恩田 昌嗣
(特ラ連 理事)

 特ラ連創立10周年おめでとうございます。私のまわりで「もう10年なのですか」という者もいますが、その頃から活動を始め、10年経った今日でも円滑な運用ができているのは、発足当時から運用調整に携わってこられた方々のご尽力の成果だと思っております。ここで関係各位に深く感謝を申し上げたいと思います。また、今年度より私もその一員として参加させていただくことになりましたので、できる限り積極的にお手伝いをしたいと思っております。
 さて、私事ではありますが、私は2年前開催された「長野オリンピック」においてorto'98に所属し、国際信号の制作に携わっておりましたが、そこでの業務のひとつに中継で使用されるワイヤレスマイクの運用調整がありました。
 ご存じの方も多いと思いますが、長野オリンピックの国際信号制作には、特別にFPUの1帯と3帯を使用することが許可されました。機材は米国のレンタル会社より借用し、周波数調整はメーカーさんの協力により、日本国内で通常使用されるワイヤレスマイク及び映像系のFPUとの混信のないようチャンネルプランを作成していただき、それを参考に調整を行いました。その結果、われわれの制作する国際信号は問題なかったのですが、一部の会場において、PAで使用していたワイヤレスマイクの運用に支障があったという報告を聞き、またその原因も分からなかったので、少し後味の悪いものとなってしまいました。
 わずかな期間ではありましたがこのような経験ができたことは、今後の自分の活動に役立つことがかなりあることとお思います。そんないろいろな状況や経験をわれわれ現場の者がもっと意見を交換しあい、よりスムーズで円滑な運用ができるよう努力しなくてはならないのかもしれません。
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