年頭の挨拶 特定ラジオマイク利用者連盟理事長 田中章夫

photo 新年あけましておめでとう御座います

 旧年中は会員の皆様の暖かいご支援ご協力ありがとうございました。本年も周波数移行を中心に将来を見定める年になるかと思われます。
 周波数と言う限られた資源は国民共有の財産です。その財産を20数年に渡って、維持発展させて来てくれた、特定ラジオマイクを運用する会員初め放送局の皆様のご支援、ご理解そしてご協力により、「特定ラジオマイク利用者連盟」として成果と実績を残して、更なる成果を上げるべく新年を迎えました。
 今年も新年早々から、課題山積みです。主な課題は周波数移行と法人化です。
 その一つ目、「特定ラジオマイク利用者連盟」の一般社団法人化があります。設立以来の目標として参りました、会員1千会員越え、その所有局数1万局越えを昨年9月に達成しました、責任の重さを社会に問う形として一般社団法人化し、この共有財産を大事に育てて行きたいと思っています。
 その二つ目、一昨年から取り組んで参りました、周波数移行です。新しい周波数帯域に、移行するには解決をしなければならない課題がまだ山積み成っています、期限も迫っています、関係する組織・団体と共に手を携えて、会員の皆さんの将来に悔いの残らない様、労を惜しまず、会員の皆様と歩調を歩合わせて、最大限の努力を惜しむことなく、対応していきたいと思っています。
 本年はこれらの課題を中心にその実現向けて努力して参ります。ご支援ご協力よろしく御願いします。

2014年のお正月、明けましておめでとうございます 企画委員会 委員長 金子 孝

photo 懸案の帯域移転問題にとってまさに大詰めの時が参りました。会長、理事長、始め担当理事の皆様のご苦労はまさに言語に絶するものがあると拝察いたします。心からの感謝と声援を申し上げたいと存じます。さて、この帯域移転問題により、当連盟の本来のテーマである、ワイヤレスマイクのユーザーズユニオン的な活動が、小休止状態になっているのが気になります。例えば、特定ラジオマイク運用者の認定制度ですが、会員各位の現場技術者の方々がこの資格を持つことによって、運用連絡の流れが一層スムースに、かつ浸透力をもつものになり、現場における干渉問題等のトラブルを事前に回避することが期待できるものです。早期実現を目指したいところです。
 また、新たに以下の動きが出てきました。
@ 当連盟の一般社団法人化問題
 2013年には、当連盟の会員数が実に1,000社を超えました。電波法に関するコンプライアンスや社会的責任を考えてみても、今年こそは任意団体から一般社団法人への、組織上の変更が必須であるかと思います。
A 特ラ連功績賞(2014年度より技術賞に改称)に関し、今年度より八幡賞を制定しました。
 これは当連盟の生みの親である八幡泰彦会長を顕彰すると同時に、感謝の気持ちを込めたもので、技術賞の最優秀作品に贈られることになっています。

 最後に、一日も早く帯域問題が決着し当連盟の本来の活動に戻れますことを祈ると同時に、将来に向けてユーザーズユニオン的な活動がより活発になることを願っております。
 末筆ながら、会員の皆様の更なるご発展を祈念申し上げます。

新年明けましておめでとうございます 賛助委員会 委員長 高山浩明

photo 昨年より本格的に周波数移行に関する手続きが進んでいます。
 その中で昨年秋頃より、B型をお使いのお客様から、製品の使用に支障がないのか、との問い合せが増えています。個人で所有、運用されている方がほとんどです。
 何を今更の携帯キャリアの広告の影響だと思われます。以前からB帯と隣接して810MHzから上を基地局が使っていましたが、現在は815MHzから端末の上り回線です。端末の送信出力はラジオマイクのそれをかなり上回り、もし受信機の近傍で端末が使われた場合、全く支障が無いとは言い切れません。メーカーは様々な状況を考慮しますが、現場では想定外の事も起こり得ます。トラブルの回避にはユーザーの知識も不可欠です。
 特ラ連会員の皆様は、充分なノウハウをお持ちだと思います。新たな周波数帯においても基本は同じです。皆様に安心して使って頂ける製品を作る事がメーカーの責務です。
 最後に、まことに私事で恐縮ですが 昨年2月に、長年の盟友である企業が業務停止となり、ご心配、ご迷惑をお掛けした事をお詫びするとともに、多くの方の応援に感謝しています。是非とも捲土重来を期してもらいたく思っております。弊社は引続き賛助会員として皆様のお役に立てる様に奮励致します。
 本年が皆様の発展の年になりますよう祈念して年頭のご挨拶と致します。

新春を迎え謹んで年頭のご挨拶を申し上げます 技術賞委員長 企画委員 渡邉邦男

photo 新年あけましておめでとうございます。
 いよいよ周波数移行が本格化する年となりました。
 2月には、700MHz利用推進協会及び日本舞台音響家協会との共催で、新周波数対応機器のテスト会を全国四カ所で開催しますので、移行機種選定にお役立て下さい。
 現在、特ラ連では現行A型と新周波数帯域の双方において、ユーザーにストレスを掛けない運用調整の手法を構築中です。しかし、現行A型ではLTEとの共用があり、新周波数帯では地デジやエリア放送等との共存を余儀なくされています。このように事務局の仕事量が増える中、ユーザーの負担料を増やさず、安定した運用調整業務を行うことが求められています。そのためにも、TVWS利用システム運用調整連絡会や放送事業者をはじめとする他の利用機関との更なる連携・連合が欠かせない年ですので、諸問題解決に向けて更なる努力を続けていく所存です。
 「功績賞」は、今年度から“特ラ連「技術賞」”と名を改め、一般部門(舞台・イベント、TV・映画、その他)に学生部門を加えた4ジャンルで募集をしています。各ジャンルから技術賞を選定し、受賞したものの中から新たに「八幡賞」が1件選ばれます。2013年1月1日から2014年3月31日までの期間で、特定ラジオマイクを効果的に使用した作品や技術的貢献をした方を対象にしています。副賞もありますので自薦他薦を問わずご応募いただければ幸いです。
 最後に2014年が皆様にとって素晴らしい年でありますよう心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。

今年もよろしくお願い致します 技術委員会 委員長 甲田 乃次

photo 今年もよろしくお願い致します
 さて、昨年の7月に一般社団法人電波産業会において特定ラジオマイクの陸上移動局の無線設備( テレビホワイトスペース帯、1.2GHz帯 )標準規格ARIB STD-T112 が策定されました。
 この標準規格は、特定ラジオマイクの基礎となるARIB STD-22 のエッセンスとその歴史を受け継いでいるものと思います。
 また、11月に行われたInter BEEでは 新たな技術基準に沿ったラジオマイクの展示や説明に 多くの会員の熱心なお姿を拝見いたしました。

 今年は運用連絡も従来の2帯、4帯の周波数に加え テレビホワイトスペース帯、1.2GHz帯の周波数も本格的に運用がスタートします。
 新たなる運用連絡用の統合サーバーの構築をはじめ、連絡情報の高度化など 課題も多くハードルは高いのですが、問題の解決に向けて取り組みます。

 さいごに、今年は1.2GHz帯でこんなテストしたよ、とか テレビホワイトスペース帯の機材であのアンテナ使ってみたら? とか、今年は実験の年にしたいと願っております。
( みなさまの現場の工夫をお知らせください。技術賞 募集中です。)