司会・進行 八幡 泰彦氏(特ラ連会長)
パネリスト
佐藤 満氏(ゼンハイザージャパン株式会社)、
本間 俊哉氏(株式会社フリッププロ)、
渡邉 邦男氏 (公財)新国立劇場運営財団 新国立劇場
- 八幡
- レ・ミゼラブルの音響についてですが、まだ特ラ連ができる前でどうやったらワイヤレスが運用できるか、当時、郵政省の担当官さんから色々問い詰められていたところに、レ・ミゼラブルで東宝が30本以上のワイヤレスマイクが使えないと契約できない、というような話を聞きまして・・・。
- 渡邉
- ちょっとその辺いいですか、みなさまにお配りしている資料で過激なところがあるもんですから・・・訂正していただけたら。(笑)
資料9行目の1987年に帝国劇場から「レ・ミゼラブル」を上演するにあたってというところからですが、その時 東宝からは 日本人のキャストで上演するにあたって30波、32波とありますが、30波無いと作品が成り立たないということで、 契約ができないということではありません。
- 八幡
- 細かいね。(笑)
- 渡邉
- 大事なことですから・・。(笑)
- 八幡
- さて、当時の技術レベルについてですが、50MHzまでのVHFの帯域で4波、微弱というカテゴリーでのみ使えたように記憶しているけど、佐藤さんどうだったかねー?
- 佐藤
- 当時は460MHzのワイヤレスで、ソニーさんとRAMSAさんが470MHz帯を作られていて、取引していた英国 Audio Engineering Ltd の MICRON でも470MHz帯を作ってもらいました。しかしながら460~470帯 合わせても同時運用は5〜6chがせいいっぱいで、またダイバーシティーではなくシングル受信だったのでデッドスポットなどもあり、不安定なシステムだったことを記憶しています。