新年明けましておめでとうございます。
我々、特ラ連にとって最大の課題は、周波数帯域の移行問題でしょう。思えばこの問題が噴出してから早くも3回目の新年を迎えることになりましたが、諸般の展開をたどると、今年2013年が激動の一年になると感じています。例えば、演劇においては終幕に至るその前の幕は、常にその演劇を構成する中心、即ち激しい展開を見せるのが常ですし、また、ゴルフをお楽しみになる方は御存知かと思いますが、プロゴルフの4日間トーナメントでは、決勝日の日曜日の前日の土曜日のことを、“moving saturday”と名付けています。つまり、選手達の順位が激しく変動する一日だからです。
このように、認定開設者が考える、特定ラジオマイクの周波数移行は、“2014年にすべて終了せよ”という雰囲気のなかで考えてみれば、今年2013年がめまぐるしい動きを見せる一年であることが、予想されるのです。会長、理事長、周波数移行プロジェクトの皆様には、忙殺される一年になると思いますが、充実した最終幕に向かって御尽力をお願いしたいと思います。
全会員の皆様の共通した思いは、一日も早く静かな環境で落ち着いて仕事がしたいということに尽きると思います。
2013年が、皆様にとって飛躍の年でありますように、祈念して居ります。
本年は、特定ラジオマイクの周波数移行に関する手続きが本格的に始まる年となりました。これまで検討されてきた移行先における技術的な課題、技術方式などを早急に決定していく必要があります。
昨年検討された「特定ラジオマイクの周波数移行等に係る技術的条件」を踏まえたうえで、移行先周波数帯において特定ラジオマイクと他の無線システムとの周波数共用に必要な技術的課題の検討、低遅延型デジタルラジオマイクの導入に必要な技術的条件の策定、WSにおける特定ラジオマイクとエリア型放送システムとの共用条件の検討、及び700MHz帯の周波数は平成31年3月31日までLTEと特定ラジオマイクとの周波数を共用する必要があるための技術的課題の検討を行う目的で調査検討会が開始されました。
当連盟からは田中理事長、私が参加し、またメーカーの立場で宮前前技術委員長も参加しております。昨年5月に発足させた「特定ラジオマイク周波数移行対策プロジェクト」と連携の上、会員の皆様の意見を反映させるように取り組んでまいります。
新たな情報などがありましたら、本誌を通じて会員の皆様にできるだけ詳細にお伝えしたいと考えておりますのでよろしくお願いします。
最後になりましたが、会員の皆様がたのますますの発展とご多幸を祈念いたしまして新年のあいさつとさせていただきます。
明けましておめでとうございます。謹んで新年の御挨拶を申し上げます。昨年は大変お世話になりました。
本年も会員の皆様にとって一番の懸念は周波数移行問題だと思います。周波数移行の準備は否応なしに進んでいます。
すでに昨年7月に法的には現在の帯域は携帯電話用の周波数として使用可能とされ、10月には認定開設者の周波数移行問い合わせ窓口も開設されています。
携帯会社の広告には、LTEの文字が踊っています。ロング・ターム・エボリューションの略で、新たな携帯電話の通信規格だそうです。ロング・ターム(長期間)とは云うものの、携帯端末の流れは、より大容量の情報を、より高速にです。もう次の世代の通信規格の標準化が行われています。
一方、特定ラジオマイクの規格は、2009年にデジタル方式が追加されましたが、アナログ方式は1990年策定当時からさほどの変化はありませんでした。長年に渡り、熟成してきたシステムだと考えています。
本年は周波数移行に則し、様々な変更を加えた具体的な特定ラジオマイクの標準規格が示されるでしよう。
また新たに、長期間にわたり使用できるシステムの模索が始まります。
機器の仕様、性能だけではなく、運用調整の手法も新たに構築していかねばなりません。
会員の皆様のお役に立てるよう、賛助会員各社のご協力を得て、微力ではありますが精励していきますので、本年も宜しくお願い致します。
今年は特定ラジオマイク周波数移行元年です。三月末に地デジホワイトスペースで使用可能なチャンネルリストが初公表され、四月には特定ラジオマイク設備の新周波数帯への移行が始まりますが、未だに選択候補となる470MHz0714MHzおよび1.2GHz帯の機器も少なく、ユーザーが実機で検証する環境は整っておりません。
数年に渡る移行期間中に生じる諸問題を想定し、私たち会員の利便性を損なわないよう、微力ではありますが、関連団体と協力して設備移行や運用調整の諸問題解決に向けて努力して行く所存です。
企画委員会では、ワイヤレスマイクが文化芸術を支える重要な機器であることを広く知らしめ、移行後の特定ラジオマイクが、会員にとってより使いやすく安定性のある機器になることを目指し、マルチチャンネルでの実機検証など実質的なサポートをしていきたいと考えています。また、「特ラ連功績賞」は応募対象を広げておりますので、賞に価する人と仕事、作品の推薦など、引き続き会員の皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。
最後に2013年が皆様にとって素晴らしい年でありますよう心からお祈り申し上げ、 年頭のご挨拶とさせていただきます。