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Q&A


Q35: 三沢市、岩国市周辺ではなぜ2帯が使用できないのか

無線局の多くは、その目的、用途等ごとに周波数、使用区域等が定められており、それにしたがって運用することになります。ただし、決められた周波数の範囲であっても、周波数によって一部地域では使えない場合があります(「電波法関係審査基準」の地域周波数利用計画策定基準一覧表に詳しく記載されています)。他の既存無線局と周波数が競合する場合などです。
 A型アナログワイヤレスマイクの2帯域(779.125MHz〜787.875MHz)は、免許状に「この周波数の使用は、三沢市、岩国市及びそれらの周辺を除く」と書いてあり、上記地域では使用することはできません。これは、この帯域内の一部周波数が、従前より米軍基地関係で使用されているという理由によるものです。慎重な運用を心がけてください。

(青木)


Q36: WiMAXとは

WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)とは、高速ワイヤレスインターネットのことで、米国電気電子学会(IEEE)で承認された標準規格IEEE 802.16-2004の通称であり、使用周波数帯は2〜11GHz、最大伝送速度は約75Mbps、基地局より最大50km以内での無線通信が可能なシステムです。
 mobile WiMAXはWiMAXを、高速移動中でも通信できるよう拡張したもので、IEEE 802.16eの通称であり、使用周波数帯は2.5〜6GHz、最大伝送速度は約75Mbps、基地局より約2〜3km以内、および時速120km/h程度の移動速度でも無線通信が可能なシステムです。
 これらは、次世代の無線ブロードバンド通信の規格の一つとして注目されていて、使用に当たっては、事業免許が必要です。
 日本においては、UQコミュニケーションズ株式会社(URL:http://www.uqwimax.jp/)がサービスを提供しています。また、UQコミュニケーションズの回線を使用して、ニフティ、BIGLOBE、ビックカメラ、ヤマダ電機などがサービスを提供しています。
 WiMAXには、地上デジタルテレビ放送などで使用されている変調方式のOFDM※1方式などが使用されています。
 また、異なる機器間での相互接続性確保のため、IEEE 802.16作業部会と業界団体のWiMAX Forumにより規格の標準化が進められています。
 興味のある方は下記URLを参照してください。
WiMAX Forum(http://www.wimaxforum.org/ )
WiMAX Forum Japan(http://www.wimaxforum.jp/)

※1:OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)
デジタル変調方式の一つでCOFDM(Code OFDM:符号化直交周波数分割多重)と呼ばれることもある。反射波や遅延波と直接電波との電波干渉、いわゆるマルチパス現象発生時のデータ欠損などに強い変調方式で、地上デジタルテレビ放送、無線LANやその他、無線通信で採用されている。

(木村)

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