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最先端IT・エレクトロニクス展「CEATEC JAPAN2010」が開催されました。11回目の開催となった今年は「Digital Harmony−もっと快適に、もっとエコに」という世界的なテーマを掲げ、高度化が加速する電子部品・デバイス技術、端末、デジタル家電、自動車、エコ、省エネ、グリーン、スマートグリッド、デジタルヘルスケア等、様々な企業がイベントを構成しました。
入場者数181,417名と昨年を上回る大盛況で、イベント後半になるほど入場者数を増やしました。これは開催中に、日本人根岸英一氏(米パデュー大特別教授)、鈴木章氏(北海道大名誉教授)2名のノーベル化学賞受賞が発表され、日本を笑顔にした吉報に背中を押されて来場した人もいたのではないでしょうか。世界に誇る日本のものづくりの技術は、経済情勢の悪化に伴い、良質で高い技術が日本製品として世界を席巻できないジレンマを抱いており、「日本の技術産業の今を確かめたい!」「未来の姿を見つけたい!」という思いがさらに入場者を増やしたのでしょう。
本イベントでの特ラ連事務局の動きを紹介します。9月21日「CEATEC JAPAN2010」の最初の運用連絡が届き、その後2、3社の連絡が集まったところで準備開始。< CEATEC JAPAN2010事務局>にご協力頂き、早めに小間割図を送っていただきました。運用会社から使用する機器のデータや委任状の返送を待ち、準備を整えていきました。デモやプレゼンの多いイベントなので、早くからリハーサルが行われます。早めの周波数配分が必要なので、10月1日にはチャンネルプランを組み、運用会社に周波数をお知らせしました。
10月6日、事前に会場の事務局さんから頂いていたPASSを、アナログ、デジタル両方のカメラを提げたさらに上から掛けスタッフモードで通用門をパス。周波数配分表、小間割図を抱え会場入りしました。
日本を代表するメーカーブースが林立するホールは人波に溢れ、各ブースのプレゼンテーションイベントは遠巻きにしか見られません。背伸びして写真を撮ったり、少しの隙間からスルスルと入り込んでシャッターを押したりの状態でしたが、目に付く文字は「3D」。日本が世界的に高い競争力を持つジャンルです。しかしながら溢れる人波でテーマを体感する事も叶わず、黒山の人だかりのジグザグなシルエットを越えて、あるいはその隙間からこぼれる各ブースの照明が織り成す光の美しさに見とれながら歩きました。
1ホールからマイクの運用連絡が出ているブースの音を確認しました。各ブースのプレゼンテーションは無事進行しているようでしたが、隣接する複数ブースでの同時進行はやはり心配です。ライブ演奏を行い、背景にその映像を映し出しているブースは迫力満点で大勢の人が楽しんでいましたが、その分干渉混信もこれまた心配。日本を代表する通信事業社の新携帯への関心は大きく、幾重にも人垣が出来て美しい画面に近づく事も、ましてや手にとって確かめる事も出来ませんでしたが、プレゼンテーションの音だけはしっかり聞いて来ました。常にマイクを使ったプレゼンテーションをしている訳ではないので、周波数配分した全ブースのマイクの音を確認するためにH1から8まで何度も往復。その間、賛助会員のタムラ製作所ブースでゲームに参加したり、電話ボックスに似た形の電波を遮断する小部屋で実験したり、ケースの中に丁寧に並べられスポットを浴びて輝く部品に感心したりと完成度の高いイベントを体感できました。1日では到底全てのブースを回ることはできないイベントです。
聞きたかった「クラウド」講演を聞く時間も無く残念でしたが、この日確認した特定ラジオマイク(A型ワイヤレスマイク)を運用する全てのブースでは混信干渉はありませんでした。多くの電波が飛び交う中でステージ音響を見事にこなしてみせる現場技術者は、スポットこそ当たってはいないけれど一番輝いていたと感じた次第です。
イベント開催中は多少の周波数調整はありましたが、大過なく終了する事ができました。運用会社のデスク、現場ご担当者、CEATEC JAPAN2010事務局の皆様、ご協力をありがとうございました。
-特定ラジオマイクが使われたブースと本数-
H |
ブース名 |
マイク帯域 |
||
---|---|---|---|---|
2 |
4 |
2/4 |
||
1 |
Panasonic |
6 |
2 |
|
三菱電機 |
2 |
|
|
|
日 立 |
|
2 |
|
|
テレビ番組 |
|
1 |
|
|
SHARP |
7 |
|
|
|
|
1 |
|
||
DLNA |
2 |
|
|
|
2 |
東 芝 |
|
|
6 |
pioneer |
6 |
|
|
|
PanasonicSD |
2 |
|
|
|
3 |
日 産 |
|
2 |
|
株・マルチメディア放送 |
|
|
8 |
|
UQ |
|
|
2 |
|
ZENRIN |
2 |
|
|
|
NTTdocomo |
|
|
12 |
|
NAVITIME |
|
1 |
|
|
4 |
富士通 |
|
5 |
|
5 |
田淵電機 |
|
1 |
|
太陽誘電 |
5 |
|
|
|
パナソニック電工 |
|
2 |
|
|
6 |
TDK |
|
|
2 |
ROHM |
2 |
|
|
|
村田製作所 |
4 |
|
|
|
テレビ番組 |
|
3 |
|
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