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 Q & A 3


Q5: ワイヤレスマイク(Q-1参照)でA型、B型、C型そしてD型とは何ですか。
A: 当連盟が運用調整している、ワイヤレスマイクは、免許を必要としている800MHz帯(FPU 2CHと4CH帯)を使用し、正式には「特定ラジオマイクの陸上移動局」という。その略称としてA型ラジオマイク、A型ワイヤレスマイク、特定ラジオマイクと称されている。
 免許のいらないワイヤレスマイクに「特定小電力無線局」があり、その使用周波数帯域で800MHz帯はB型、300MHz帯はC型そして70MHz帯はD型と称されている。
 これらについて、周波数帯、空中戦電力、特性、用途等(平成19年7月以前)をまとめると下記(このページの最後)の表になります。(電波法制上にはA、B、C、Dの呼称はない)
Q6: 運用調整とは
A:  特定ラジオマイク利用者連盟(Q-3参照)の解説の中にも書きましたが、A型ラジオマイクの使用周波数帯域が放送事業者のFPU周波数帯域を共用していることで、日本放送協会(NHK)、日本民間放送連盟と特ラ連の3者で「FPU・ラジオマイク運用連絡協議会」を設けて、「運用協定」を締結し、それに基づく主要な業務が「運用調整」業務です。
 その業務の具体的内容は、放送局との「運用協定」に則って、会員がA型ラジオマイクの電波を発信する時、電波を出す人は必ず事前に年月日、場所、時間など必要事項を運用連絡表に記入して、特ラ連に提出していただき、特ラ連が窓口になって、FPUを所有する放送事業者と、更に会員同士の障害・混信を未然防止する為に障害・混信が起こりうると判断した時に、事前に特ラ連から運用調整連絡表を作成し、お送りする業務が「運用調整」となります。(放送事業者からもFPUを使用する時と局外でA型ラジオマイクを使用する時にも運用連絡表をいただいて、会員同様の対応をしている)
 現場での具体的な周波数のチャンネルプランは原則現場運用者同士の話し合いとなりますが、条件によっては、事務局の対応もあります。(「相互干渉を未然に防止するための周波数調整(チャンネルプラン)基準について」04.08.13.平成16年第1回理事会承認)
 この運用調整業務を行う為の経費は規約により、会員の移動局は年間1本当たり3,600円、固定局は1,200円と決められています。


現在使用されているラジオマイクの分類
分 類 A型 B型 C型 D型
累計台数 約2万台 合計約20万台
用途の
概念
音声・楽器等をすべての点で高品質に伝送することを目的とする。 音声、楽器音等を比較的良好な忠実度、S/N比で伝送することを目的とする用途。 音声等を必要最低限の明瞭度で拡声することを目的とする用途。 音声等を必要最低限の明瞭度で再生することを目的とする用途。
用途の例 <放送事業用途>
テレビやラジオの番組制作、ENG(ニュース取材)、EFP(屋外ドラマ制作)、映画撮影等の収録、中継放送等を行う用途。
<一般業務用途>
劇場、ホール等でコンサート、演劇等のために場内音響を行う用途。
ホテル、結婚式場、会議場のために音声、楽器音等の拡声を行う用途。
<一般業務用途>
学校、予備校、会議室、ホテル、駅、工場等において講義、会議、案内等のために音声の拡声を行う用途。
<一般業務用途>
劇場、ホール等でコンサート、演劇等の案内等のために音声ガイドを行う用途。
<舞台芸術用途>
大劇場、大ホール、競技場でコンサート、ミュージカル、演劇等のために場内音響、演奏者がモニタリングを行う用途。
<放送事業用途>
テレビやラジオの番組制作、ENG(ニュース取材)、EFP(屋外ドラマ制作)、映画撮影等の収録、中継放送等を行う用途。
<放送事業用途>
テレビやラジオの番組制作、中継放送で放送現場の人員に対しての指示命令や、演者に対する呼びかけのモニタリング等を行う用途。
通信方式 単向通信
および同報 *1
単向通信
および同報
単向通信
および同報
同報通信
使用
周波数帯
◆779.125-787.875
 MHz(2ch帯)*2
◆797.125-805.875
 MHz(4ch帯)*3
◆806.125-809.750
 MHz
◆322.025-322.150
 MHz
◆322.250-322.400
 MHz
◆74.58-74.76
 MHz
チャネル間隔 125kHz 125kHz 25kHz 60kHz
実運用
最小チャネル
間隔 *4
コンパンダあり 250kHz
コンパンダなし 500kHz
250kHz 50kHz 120kHz
空中戦電力 lOmW 以下 lOmW 以下 lmW 以下 lOmW 以下
電波形式 F3E,F8W
または F9W
FID,F2D,F3E,F8W または F9W F3EまたはFSW
ダイナミック
レンジ
96dB 以上 96dB 以上 82dB 以上 80dB 以上
変調
周波数特性
〜15kHz 〜15kHz 〜7kHz 〜10kHz
同時使用
チャネル数
20 波
(142 波中) *5  
6 波
(30 波中)
4 波
(13 波中)
2 波
(4 波中)
免許 陸上移動局免許 免許不要
無線従事者 不要
運用調整 必要 不要
規格 A型→RCR STD-22 B,C,D型→RCR STD-15
*1 イヤーモニターを追加
*2 コンパンダありの場合。なしの場合は779.250〜787.750MHz
*3 コンパンダありの場合。なしの場合は797.250〜805.750MHz
*4 送信パワー、カバーエリアを制限しない場合
*5 コンパンダありの場合。なしの場合は14波(138波中)となる
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