Q & A
特ラ連の仕事を中心に「知りたいことQとその解説や答えA」を毎号掲載してゆきたいと思います。「誰でもわかる、平易な回答を」と心がけておりますが……。取り上げて欲しいQがありましたらお知らせください。
Q1:ワイヤレスマイクとラジオマイクの違い?
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A: |
マイクロホンは音を電気信号に変換して伝送する機器です。伝送にはケーブル(有線)を使用するのが普通ですが、ケーブルの代わりに無線や光を使用するものをワイヤレスマイクあるいはラジオマイクといいます。基本的には同じです。イギリスではワイヤレスマイクロホン、アメリカではラジオマイクロホンと呼ぶのが一般的なようです。日本では電波法の施行規則第33条に「ラジオマイク(電波を利用するマイクロホンをいう)」と記されているので、公式的にはラジオマイクを使うべきだと思います。が、通常はどちらの言葉を使ってもいいのではないでしょうか。
近年、技術の進歩で、コードレス電話、各種のテレメーターやテレコントロール、セキュリティシステム等、電波(ワイヤレス)を利用する機器が多くなっています。これらを整理、規制するため出力が
10mW 以下という弱い電波を使う機器を「小電力無線局」、さらにその中の電気通信回線と接続しないラジオマイク等を包括して「特定小電力無線局」という免許のいらない分野を設け、1989年1月に制度化されました。そして、さらに、放送番組制作や劇場・ホール等での高品質な伝送を考慮した「特定ラジオマイク」が1989年10月誕生しました。
この結果、現在の日本のラジオマイクは特定小電力無線局として扱われる免許不要なもの(B型、C型)と、陸上移動局として免許を取得しなければならない「特定ラジオマイク(A型)」に分けられているのです。
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Q2:A型ワイヤレスマイクを購入したら
A: |
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免許を取得します |
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テレビ放送、携帯電話などで使われる電波は、総務省が監理しており、その基となる法律が電波法です。電波法では、無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない、となっています。A型ワイヤレスマイク(電波法では特定ラジオマイクと言います)も立派な無線局であり、免許をとらないと使用できません(例外的にB型のように免許不要な無線局もあります)。免許といっても難しい試験があるわけではなく、申請書など、取得に必要な書類に特ラ連の加入証明書を添付して総務省に申請後、書面審査において問題がなければ免許はおります。当連盟は、免許申請のお手伝いをしております。まずは、ご連絡ください。 |
(2) |
特ラ連に入会します |
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使用するにあたっては免許取得だけでは不十分です。特ラ連に入会してください。電波法によれば、A型ワイヤレスマイクは音響業務用という位置づけにあり高品質であることから、テレビ中継やライブコンサートなどで多く使われています。
このような現場での本番中に、突然他の電波が飛び込んできたりして混信などのトラブルがあっては、運営に支障をきたしてしまいます。
私ども特ラ連は、使用する前に会員あるいは放送局から、使用場所、時間などの情報をいただき、同時刻に近隣でワイヤレスマイクが使われていないかをコンピューターで探り、お知らせすることを主たる業務にしております。使用状況が事前にわかるので、あとはお使いになる方の間で周波数のお打ち合わせをすることで、トラブルなく、現場業務が遂行できるわけです。ご入会をお待ちしております。
免許取得までの流れは以下のとおりです。
A型ワイヤレスマイクを購入
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特ラ連に連絡 ↓
入会申込書、免許申請書等必要書類を送付 ↓
書類ご記入後特ラ連へ返送 ↓
入会完了 ↓
総務省に免許申請 免許取得
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