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会 期 11月20日(火)〜22日(木)
会 場 幕張メッセ  展示ホール2〜8
 国際会議場
主 催 社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)
出展社 754社(前年比21社増)
小間数 2,013小間(同127小間増)、
入場者 3日間 35,637人
(これらの数字はInter BEE 2007の公式WEBサイトによる)
 放送機器展では世界3大機器展の一つです。
 2011年地デジ放送完全移行、来年の北京オリンピック等を控えての取材機器、また動画の配信、放送分野をこえた映像制作への関心も高まってきており、それらを踏まえた機器展でした。ブースも例年よりやや大きめが多かったようです。
これらの機器展のほかに例年のように、コンファレンスとして、放送ビジネス、映像シンポジウム、音響シンポジウム、民放連主催の第44回民放技術報告会等が開催されました。

 今回のプロ・オーディオ部門は2、3ホール、映像関連機材部門は4〜8ホール。オーディオ部門はひところに比べると出展社が増えてきつつあります。
 オーディオ部門で関心のあったのはデジタルワイヤレスマイクでしたが、B型が数社から出展されていました。中でも驚いたのはソニーの製品で、非常に高額であり、驚いたと言いますのは、予期していなかったこともあります。DWT-B01(トランスミッター)とDWR-S01D(2チャンネルレシーバー、カムコーダースロットインタイプ)の組み合わせ、税抜き価格80万円、'08年4月発売予定とのこと。この製品はカムコーダー用です。気になる遅延時間は3.6m/secで、高速処理という表現も使っております。3次相互変調ひずみにチャンネルを重ねることで、アナログシステムの約1.5倍のチャンネル使用が可能。デジタルならではの機能が満載されており、送出の情報をカムコーダー側でも確認できます。
 トランスミッター等の表示には、いま話題の有機ELディスプレイが採用されています。
 会場では試聴も可能のようでしたが、あまりの人ごみで私は聞き逃しました。担当者のまわりの参加者の質問は当然のごとく遅延時間のようでした。
 TOAのブースには、知名度の高いイギリスBBM社のTRANTECを出展していました。
 当連盟会員のドリームが4chデジタルパワーアンプとフラットパネルスピーカ、HITシリーズを出展。デジタルアンプHIT-DPA1204はオリジナル製品。サービスエリアの広いスピーカ、HITシリーズのために開発したものです。
 コルグの1Bit MobileレコーダーのMR-1,MR-1000はこの会場でも人気がありました。私は楽器フェアの時、両方を聞きましたが文句のない素晴らしい音で、値段が安く魅力ある製品です。
 オーディオテクニカ、アツデン等からもワイヤレスマイクが出展されていましたが、ゆっくり見る時間がありませんでした。
 ミキシングコンソールでは、SSLやニーヴ、スチューダー等が健在で、アナログ時代の名器がデジタル時代へ引き継がれています。また、懐かしいマルコム・トフトのトライデントコンソールが健在なのはうれしい限り、いずれも録音スタジオにおいては、ミキシングコンソールがミキサーに挑戦してくるようでした。
 国産のデジタルミキシングコンソールが増えてきています。
 映像部門をゆっくり見学できませんでしたが、大型画面はあたりまえで、かつてのテレビモニターを多数重ねての展示が懐かしい。
 全体に、輸入製品の多さには驚くばかり、しかし日本のメーカーも頑張っています。息の長い製品は良い製品、という当たり前のことを考えてしまいます。
まとめ 大野
 
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