2016年3月1日 第149号  目次 次
平成27年度 第4回理事会 報告
 
1.日 時平成28年02月12日(金)(午後3時~5時)
2.場 所「中野サンプラザ」 6階「フラワールーム」
3.出席者(会長・理事・監事総数22名)
(出  席)
石橋 透、伊藤 博(矢野 学)*、小俣公洋、北口紀雄、小間新五、田中章夫、津田浩之、西澤勝之、橋本喜代志、橋本秀幸、萩原桂吾 代理(山下伸一朗)、吉田廣嗣、渡邉邦男(上田好生)*。
金子 孝、國枝義久(監事)。          *印は共に出席
(委任出席)
八幡泰彦、右田研介、則行正信、小野良行、金光浩昭、東井幸吉郎、鈴木久利。
(欠  席)
4.議 題
田中理事長より、「業務対応のお忙しい中、ご出席いただき有り難う御座います。周波数帯移行に対する、新しい組織体制が判然としない中での理事会ですが、平成28年度理事体制、平成29年度の予算等を中心にご審議よろしく御願いします」との挨拶があった。
5.[報告事項]
(1)運用連絡と調整の近況について
配布資料により説明を受ける。
  • ① 今期の連絡・調整総件数は昨年同期と比して、若干の増で落ち着いた感がある。また、現行周波数帯の減分が新周波数帯の増分になった。
  • ② 主なイベントについては、運用調整を必要とする件数は増であったが、現場の皆様のご協力なども頂き、特に問題無く対応が出来た。
  • ③ 干渉報告として、トゥ・ミックス様からの報告があった。ノイズ混入時本番中ではなかったが、現場サイド、運用連絡などの点検では原因は不明である。今後も国立代々木競技場での運用では障害波には気をつけて下さい。
配付資料は「特ラレポート」 149号に詳細を掲載しますのでご覧下さい。
(2)「特ラ機構レポート」
「特ラ機構 レポート 148号」は、12月28日に発送済み。149号は2月下旬に発送予定です。
(3)各委員会報告
① 編集委員会
 第53回編集委員会は、平成28年1月25日(月)に当事務局で開催されました。
出席者は6名でした。主に149号の掲載内容について話し合われ、広告掲載の確認、事務局だよりのレイアウト等について話し合われました。
② 技術委員会
  • A.平成28年1月28日(木)中野サンプラザ6階フラワールームで平成27年度第2回を開催した。
    出席者は技術委員、事務局とメイズから三浦氏の参加をえて、11名でした。内容は甲田技術委員長より解説を受ける。
    • ① 新周波数帯の「運用連絡票の記入フォーマット」について、関係する会員初め皆様の意見も聞き、改善を図った結果を説明した。
       説明された、解説文書の表現方法について、一工夫を加えて欲しいとの意見があり、書き改めて「特ラレポート」149号に別項として掲載する事にした事にした。
    • ② 「WS CHリスト検索」は全国ツアーなど必要最小限の特定ラジオマイクで対応可能とするソフトでパワーポイントより解説した。今後の業務対応を効率的に運用出来事になる。
    • ③ 「CHプラン」もパワーポイントにより、解説したが、特定ラジオマイク個々の特性が複雑で開発には少々時間がかかると説明をした。
  • B.ヒビノ(株)ヒビノサウンドDivに平成28年2月3日(水)甲田技術委員長が訪問した。
     内容は新周波数帯の「運用連絡票」の記入上の注意点とフォーマットの改善等の意見交換と、「TV・WSCHリスト」検索について概要をお話して、忌憚のない話し合いとなった。
③ 企画委員会、賛助委員会
各委員会共に事務局業務多忙で開催は出来ませんでした。
(4)「TVホワイトスペース・チャンネルリスト検討サービス」基本契約
 平成27年11月1日 正式契約書に署名した。
(5)舞台、劇場等の各担当者用モニター用テレビ受像器に対する、特定ラジオマイクの干渉
 平成27年12月16日(水)帝国劇場でTVホワイトスペース帯特定ラジオマイクと劇場内に於ける映像モニターシステムならびにテレビ共同受信システムとの干渉検討を行った。特ラ機構からは甲田技術委員長が参加した。
 具体的な事象を検証して、妨害波の干渉除去の電界強度、モニターの設置方法・仕方などを突き止めて、ある程度までは軽減出来ることを見極めた。
 同様のシステムはまだ他にも多くの劇場、施設等に於いて採用されているものと思われるので、各方面においてもご注意頂きたい。
(6)総務省関係、ARIBの報告
①総務省関係では
  • ・平成27年12月25日(金)総務省 移動通信課で CHリストについて意見交換した。
  • ・平成28年1月12日(火)年始の挨拶で総務省 移動通信課に伊藤課長補佐は急用の為、不在で権田職員と益岡課長補佐に挨拶した。参加者は特ラ機構から田中、木村、甲田、石川。
  • ・平成28年1月13日(水)年始の挨拶 関東総通局 金子グループ・リーダー、小関無線通信部長と挨拶した。参加者は特ラ機構から田中、木村、 武藤、石川。
② ARIB関係では
 平成28年2月9日(火)10時30分~12時、(一社)ARIB(東京都千代田区)の会議室にて開催された「第137回電波利用懇話会『IoT/ビッグデータ時代に向けた新たな情報通信政策の在り方に関する動向と今後の展望について』」を、石川職員が聴講した。講演したのは総務省情報流通行政局の北林ゆう課長補佐。講演では、ICTインフラによる社会・経済活動の過程で生まれる膨大なデータの利活用によって、新しい価値やサービスが創造される“IoT/ビッグデータ時代”が到来していることなどが紹介された。“IoT”とは、「モノ同士がインターネットでつながる」、「様々なモノにセンサ等が埋め込まれ、収集された多量の情報がインターネットでやり取りされる」ということ。TVホワイトスペース帯において、特定ラジオマイクと周波数を共用している「センサネットワーク」などが、その“IoT”にあたる。当機構としても、これらの動きに今後とも注視していきたいと感じさせる内容だった。
(7)PASの動き
特になし。
(8)第16回 技術賞候補作品の募集と後援名義
 今年度も、第一次募集を11月から始めています。技術賞になって3回目です。理事の皆様方の関係する現場サイドからの作品などを、ご提案いただけますよう、格段のご協力をお願いします。
 なお、この賞は特定ラジオマイクに係わる、会員を初めとして放送事業者の方も参加出来ます。地方色豊かな作品、イベントの記録、放送番組などのご応募をお待ちしております。
 特定ラジオマイクの運用している周波数帯は「現行」でも「新」でも制限はありません。ふるってご参加下さい。理事長からもよろしくとの御願いがあった。
 ご後援名義は、本年度も(一社)日本ポストプロダクション協会(JPPA)、(協)日本映画・テレビ録音協会(J.S.A)、日本舞台音響事業協同組合(JASSC)、(一社)日本舞台音響家協会のご承認をいただきました。
(9)ITS実験
  • トヨタ関係
    • ・市内2ヶ所の大林町、トヨタ町南の実験局の実験は平成28年2月も継続しています。
    • ・東富士研究所では平成24年4月から現在も実験局の実験が継続しています。
  • デンソウ関係
    • ・現在も実験局は続いている。
     この3実験とも不具合の発生時は実験を休止することになってます。尚、中心周波数は760MHz±5MHzです。
(10)短信・その他
  • 平成27年12月4日(金)2015年度「音の日」関連イベントに大野嘱託職員が参加して懇親を深めた。
  • 平成27年12月10日(木)ゼンハイザーと打合せ 総務省とゼンハイザーの見解の違いで、ゼンハイザー5000系の特定ラジオマイクの本体に貼る証書の張り替えが行われることになったとの報告があった。運用している会員の皆様には経済的な負担はありません。
  • 平成27年12月11日(金)推進協会の忘年会に特ラ機構も参加した。
  • 平成27年12月14日(月)トヨタ年末年始の表敬訪問を特ラ機構事務局で受けた。
  • 平成27年12月15日(火)700MHz帯特定基地局の電波発射地域拡大で認定開設社運用調整窓口の方達から、説明を兼ねた表敬訪問を受ける。
  • 内容は、平成28年3月から13都道府県の25都市、7月以降には140都市となっている。このお知らせは推進協会から全会員に送付された。
  • 平成27年12月16日(水)品川プリンスで日本舞台音響事業協同組合の忘年会に特ラ機構より田中、木村、松崎が参加した。
  • 平成27年12月22日(火)J・DSとの忘年会を兼ねて意見交換した、参加者は夏目部長、広瀬本部長で特ラ機構より田中と松崎が参加した。
  • 平成28年1月6日(水)14:00-14:20 推進協会から年賀の挨拶を特ラ機構事務室で受ける。推進協会は深田専務他2名である。特ラ機構は事務局全員。
  • 平成28年1月8日(金)NHK青山荘で日本映画テレビ録音協会の新年会に1名参加した。
  • 平成28年1月15日(金)JPPA 新年会 青山ダイヤモンドホールで当機構から3名が参加した。
  • 平成28年1月21日(木)音楽スタジオ協会(JAPRS)新年会に甲田技術委員長が出席して懇親を深めた。
(11)八幡特ラ機構会長の現況
 平成28年2月8日(月)に「グランヴィ神楽町」で、平成27年度第4回理事会関係の主な議題について業務報告と意見交換した。前回の訪問時より更に力強く、明るくにこやかになられ、自ら問いかけることが出来るようになっていた。食事も通常に戻ったとのことで明るく元気であった。
6.[審議事項]
会員の入退会 平成27年12月~平成28年01月分
[入 会]
関 東:電音エンジニアリング株式会社(ホテルグランパシフィック LE DAIBA)、
電音エンジニアリング株式会社(帝国ホテル)、株式会社ルミネ(LUMINE0)、
株式会社読売新聞東京本社(よみうりホール)、大村 洋一
信 越:株式会社AKS(NGT48劇場)
東 海:株式会社綜合舞台はぐるま
近 畿:公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団(ロームシアター京都)
四 国:株式会社松山ステージサービス
[退 会]
北海道:株式会社STVラジオ
関 東:有限会社エス・ディー・アイ、佐藤 秀隆、FOXインターナショナル・チャンネルズ株式会社
(2)会員数
平成28年1月末現在 1,142会員
(3)無線局数
無線局数は37,982局
内訳
①現行・周波数帯 
ラジオマイク(イヤモニを除く)11,596局
イヤモニ 655局
合計12,251局
②新周波数帯
ラジオマイク(イヤモニを除く)24,202局
イヤモニ 1,529局
合計25,731局
③総合計37,982局
(4)廃局数
現行周波数帯 8,596局(平成26年4月1日~平成28年1月31日)
  内訳  現行周波数帯(FPU1~4帯)のみです。
 
以上、(1)~(4)の説明を受けて、特に問題無く承認された。
(5)理事・監事推薦委員会
 平成28年2月1日(月)中野サンプラザ 6階フラワールームで平成27年度第2回を開催した。出席者は田中理事長。渡邉、伊藤、両理事。木村事務局長の出席。鈴木理事は所用で欠席。委員、事務局合わせて5名の出席でした。

議事内容

① 新しい理事体制
 原則として、周波数帯移行に伴い、現体制を引き継いでいく事になったが、所属する会社、団体などの関係、又、高齢化などの為、勇退される方の後任を下記のように決めた。
  •  田中理事長は平成28年度末までに勇退、後任に渡邉理事が推薦され理事長職を引き継ぐ。
  •  伊藤理事は東宝を平成28年2月末日で定年退職。3月末日をもって、理事を退任して4月1日から同社の矢野 学氏が理事に就任。
  •  渡邉理事は平成28年3月末日の定年退職に伴って、同日理事を退任、4月1日から同団体の上田好生氏が理事に就任。
② 監事体制
金子監事は平成28年6月の総会をもって勇退。後任は伊藤理事が平成28年6月の総会後に就任。
③ 新しい理事・監事推薦委員会
委員長は渡邉理事、委員は鈴木理事(留任)、1名は今後の検討、事務局長は木村事務局長が継続。
④ 各委員会
  •  技術賞委員会
    委員長は渡邉理事が継続。大野副委員長は勇退して武藤事務局職員が副委員長。委員として上田新理事に要請中。
  •  特ラ機構・レポート編集委員会
    委員に中島事務局職員を加える。
以上、特に問題なく承認された。
(6)平成29年度の予算
 平成28年度暫定予算の考えと同じで運用調整費についてのみ暫定とし、年会費などは定款通りと考える。

① 平成29年度の予算書

 事務局一体化の議論が確定していない環境条件を考えると再び暫定予算を組まざるを得ないので、平成28年度の暫定予算の考えを基本的に踏襲する。
  • A.「平成28年度の暫定予算」を基本にして、カウントする局数については平成27年度末の所有局数とする。(移行に伴う特典は無い)
  •  (理 由)
    •  ホワイトスペースだけの優遇はホワイトスペース新規購入会員との会員間に不公平感が生じている。
    •  CHプラン、CHリスト(全国ツアーなどCHリスト)などのソフト開発により、業務対応は平均化されている。
    •  暫定予算下でその対応の為システム開発経費は無駄になる。
  •  
  • B.単価について
  •  平成27年度末の局数の確定を見て、5ないし6千万円の年間調整費を想定して単価の設定をする。
  •  現時点で概ね、1局当たり固定は700円、移動は2,000円程度であると思われる。
  • 参考:定款の規約では固定は1,200円、移動は3,600円。
  • 平成28年度の暫定予算は固定は900円、移動は2,700円

  •   説明を受けて、詳細を検討したいとの意見があり、次回の理事会(平成28年4月13日開催)で再度議論し決定を見ることとした。
(7)平成27年度情報通信月間推進協議会 関連
① 平成27年度の情報通信月間推進協議会の会計報告
 別紙資料により、特に問題の無い旨の説明を受けて、特に問題無く承認された。
② 平成28年度 情報通信月間推進協議会の協賛金
 別紙資料により、平成27年度に引き続き10万円の協賛金協力について、特に問題無く承認された。
③ 平成28年度の情通月間行事の募集
 今年度も既に参加すべく関東総通局の会議室を予約(関東総通局のご好意により、平成28年6月15日(水)に会場設定)させて頂きました。会員皆様の参加をよろしく御願いすると共に当行事に相応しい、テーマについての提案も合わせてよろしく御願いします。
(8)周波数移行関連事項
A「推進協会」 関連
① 「定例会」
 平成28年の1月定例会は双方業務多忙で実施出来なかったが、平成28年1月19日(火)品川の推進協会で深田推進協会専務理事と田中特ラ機構理事長で新周波数帯の運用調整連絡システム、CHリスト関連等の意見交換をした。
② 「推進協会」からの情報
  •  「周波数移行認知向上ポスター」が出来上がり、各関連団体にお送りする予定にしています。会員の皆様には特ラ機構・レポートに同封致します。
  •  「税制措置」(税務相談無料キャンペーン)について、再度会員の皆様にはご案内状を特ラ機構・レポートに同封致します。
    この件について、理事から関連質問があった。税務署との交渉過程で見解の違いなどが見られるので充分留意して下さいとの発言があった。
B (一財)電波技術協会関係
(「TVホワイトスペース等利用システム運用調整協議会」)
①「組織・運営の在り方検討班」
 特に話題として、今期はありませんでした。3月には幹事会が開催される予定です。組織一体化の検討については諸々の事象について資料を整えている状況です。
 「特ラ機構」の基本スタンスは、今回はあくまでも周波数移行に伴うことで、25有余年の歴史の上に立って、会員皆様とこれまで培った業務推進に支障のない事を前提に取り組んでいきたいと思います。
② 「統合データベース作業班」
 平成27年12月21日(月)、平成28年1月22日(金)これらの会議はリンク情報システム社の会議室で開催され当機構から中島、甲田の2名のが参加した。
 会議での検討内容は平成27年度内での改修項目の確認とその予算案。平成28年度予算並びに今後の改修検討項目の洗い出しを行った。
 当機構からの改修案の主な所は710-714MHzの特定ラジオマイクの専用波帯でのガードバンド1MHzの位置づけを明確にする事で、調整業務の効率化に繋げたいと提案している。
C 「メイズ」との関係
 平成27年12月10日(木)、12月14日(月)そして平成28年1月22日(金)、平成28年2月4日(木)に「当機構事務局」で現行700MHz帯運用連絡システムを初め、「TV・WSチャンネルリスト検索」はほぼ完成に近く、「チャンネルプラン作成」サービスについては、システムの破壊などを防止する対策について、検討を続けている。
(9)平成28年通常総会の日程と内容
 次回理事会(4月13日予定)に平成27年度事業報告並びに平成28年度事業計画案を提案します。但し、経理報告は収支報告の了承を得て、その数字を基に決算書並びに28年度予算書を作成します。
 通常総会は平成28年6月10日(金)「中野サンプラザ15階 エトワールルーム」で実施の予定、この通常総会は特ラ機構の3年目になります。

総会 議事予定スケジュール
14時00分~15時30分 平成28年通常総会 (中野サンプラザ 15階 エトワールルーム)
15時45分~16時45分 技術賞表彰式
16時50分~17時40分 総会セミナー(講演者、タイトル未定)
18時00分~(20時00分)懇親会 (中野サンプラザ 14階 クレセントルーム」)
以上 現段階での予定です。
7.次回 理事会
平成28年04月13日(水)      午後3時00分~5時00分
                      中野サンプラザ 6階 フラワールーム
 平成28年 通常総会の議案を審議しますので、ご出席よろしくお願いします。
また、理事会後に「お疲れさん会」を開催予定です。ご参加の程、合わせて宜しく御願いします。
 
 以上をもって、「一般社団法人 特定ラジオマイク運用調整機構」の平成27年度第4回理事会の議事は理事皆さんのご協力により、終了しました。議長は議事進行の協力に謝し閉会を宣言した。


本文中の略号について、(順不同)
「特定ラジオマイク利用者団体」(4団体)とは:
(公社)日本演劇興行協会、(一社)日本舞台音響家協会、(公団)日本芸能実演社団体協会、(一社)特定ラジオマイク運用調整機構
「推進協会」とは:
(一社)「700MHz利用推進協会」の略
「認定開設者」(4団体)とは:
(株)NTTドコモ、KDDI(株)、沖縄セルラー電話(株)、ワイモバイル(株)
「特ラ機構」とは:
(一社)「特定ラジオマイク運用調整機構」の略
「電技協」とは:
(一財)「電波技術協会」の略
「協議会」とは:
「TVホワイトスペース等利用システム運用調整協議会」の略


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