2016年1月1日 第148号  前 目次 次
年頭の挨拶 田中 章夫
photo  新年明けましておめでとう御座います。
 昨年は新周波数帯での新事務局一体化をどうするか、関係する「特ラ機構」、「放送局」、「電技協」間で話し合い続けてきましたが、今年も続ける事に成ります。
 この結果、平成29年度予算については暫定予算を組まなければならないのではないかと思います。
 この新事務局一体化の交渉に当たっては当機構の25有余年かかって試行錯誤して固めてきた歴史の上に立って、間違いのない新しい事務局を設立させたいものと思っています。
 先の見えない1年になろうかと思いますが、今年も理事を初め会員皆様方には、情報の欠落のない様、又聞く耳を持って対応していく1年にしたいと思っています。ご理解とご協力よろしく御願いします。
この新しい年が会員の皆様にとって、明るい1年でありますよう願っています。
年頭の挨拶 企画委員長 金子 孝
photo  2016年の新年あけましておめでとうござます。
 懸案の帯域移転問題もいよいよ最終章です。そこで考えてみました。
ここ数年間はこの帯域問題があったため、当機構の活動もこの件に軸足を置かざるを得ませんでしたが、この問題の決着とともに当機構の本来の目的である会員へのサービスに軸足をもどすべきと思います。
 本来のサービスとは、各種セミナーの充実、ホワイトスペース運用者認定制度の発足、今年で16回目を迎える技術賞と、3回目となる八幡賞のより充実等があります。
 ここで私は十数年にわたり関わらせていただいた技術賞について再度お願い申し上げます。
 この賞は日頃過酷な現場で苦労しておられる若い技術者の方々に報いるために設けられたもので、決してメジャーな舞台やコンサートといったものに限らず、例えば展示会の小さなブースで音響を担当した場合でも、現場スタッフは様々な工夫をこらし、計り知れない緊張感の中で責任を果たしておられることを考えてください。
 このような方々のためにこの賞は存在するのではないでしょうか。是非、ご応募をお待ちしています。
 2016年は当機構にとっても会員の皆様にとっても飛躍の年でありますことを祈念申し上げます。
明けましておめでとうございます。賛助委員会 委員長 高山 浩明
photo  謹んで新年の御挨拶を申し上げます。旧年中は大変お世話になりました。
賛助委員会の委員長としては、5回目の正月となりましたが、昨年は特ラ機構の活動に充分には参画できず反省の年明けを迎えております。
 5年前といえば、周波数移行の話が降って湧きでた頃です。当時は移行先すら定かでは無く、移動体通信の思惑だけが先行している様に感じていましたが、今や、携帯電話の普及率は、100%を超え、その半分がスマートフォンだそうです。この割合はどんどん増加するでしょうし、現在、スマホを便利に使っているひとりとしては、致し方ない話ではあります。
 けれども、周波数移行は完了した話ではありません。700MHz利用推進協会のホームページの新機器申込み状況をみますと、移行対象となるワイヤレスマイクの8割が、新機種導入への申込み審査完了済みとなっています。逆にいえば、まだ2割もの旧A帯の機器が残っています。
実際に運用調整を行われている事務局の方々のご奮闘には並々ならぬものがあると想像に難くありません。
本年は、賛助会員各社のご協力を得て、少しでもお役に立てればと思っております。
皆様の一層のご健勝を祈念しながら年頭のご挨拶と致します
新春を迎え謹んで年頭のご挨拶を申し上げます 技術賞委員長 渡邉邦男
photo  新年あけましておめでとうございます。
 昨年は、新国立劇場主催の技術セミナー「新周波数帯RM/IEMとLED・携帯抑止装置との共用実験」を劇場演出空間技術協会(JATET)や日本舞台音響家協会(SSAJ)等との共催で開催しました。このセミナーでは、干渉波や妨害波を出すノイズ源としてLED電飾のパネルや相互変調対策前の携帯抑止装置を用意して動作させ、アナライザーと受信機の音を視聴確認しながら対策方法を探る実験を行いました。詳しい内容は特ラ機構レポートNo.147や、SSAJ発行のステージサウンドジャーナルNo.83をお読み下さい。
 特ラ機構では現行A型と新周波数帯域の双方において、ユーザーにストレスを掛けない安定した運用調整を行うために必要な対策を取っています。
 ご存じのように、現行A型の特定ラジオマイクは、最終使用期限の2019年3月31日のまで、LTE(携帯電話基地局)と共用での運用が行われていますし、新周波数帯では、地デジやエリア放送、FPUとの共存を余儀なくされています。特ラ機構事務局の仕事量が増える中、特定ラジオマイクユーザーの負担料を少しでも軽減し、安全で確実な運用調整等の業務を行うためにも、TVホワイトスペース等利用システム運用調整協議会や放送事業者をはじめとする他の関連機関との更なる連携・連合を行い、3年後の移行完了を見据えた諸問題解決に向けて努力を続けていく所存です。
 「特ラ機構技術賞」は、一般部門の3ジャンル(舞台・イベント、映像、その他)に学生部門を加えた四つの分野で募集をしています。四つの分野とも、金・銀・奨励・努力・参加賞があり、各賞盾と副賞を贈呈、または賞状をお渡しします。また、一般部門の金賞の中からとくにすぐれたものにたいして「八幡賞」を贈呈します。八幡賞は業界発展のためにご尽力された八幡泰彦会長を顕彰して設定されたものです。2015年1月1日から2016年3月31日までの期間で、特定ラジオマイクを効果的に使用した作品や技術的貢献をした方を対象にしています。自薦他薦を問わずご応募いただければ幸いです。
 最後に、2016年が皆様にとって素晴らしい年でありますよう心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
年頭のご挨拶 技術委員会 委員長 甲田乃次
photo  謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 昨年中は例年になく多忙をきわめ、多くの会員ならびに事務局、関係団体の方々のお力に支えられながら周波数移行の推進に努めて参りました。
 「 光陰矢の如し」そんな目にも止まらぬ光の(電波)ように過ぎ行く時間のなかで考えたことは、今年は大きな節目の時になるのではないかと思っております。
 周波数移行措置としての新周波数帯機器との入れ替えも この春にはほぼ完了する見込みとなって参りました。 また、関係団体との連帯もオリンピックなどを見据えたところから具体的な議論も盛んになるものと考えております。
個人的には暦が戻る年となり、もう一度基本に立ち戻って業務に邁進する所存です。
 今年もご支援、ご鞭撻の程 よろしくお願い申し上げます。

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