2015年9月1日 第146号  目次 次
平成27年度 第1回理事会 報告
 
1.日 時平成27年08月05日(水)(午後3時~5時)
2.場 所「中野サンプラザ」 6階「フラワールーム」
3.出席者(会長・理事・監事総数22名)
(出  席)
石橋 透、小野良行、金光浩昭、北口紀雄(北出和夫)、小間新五、
鈴木久利、田中章夫、東井幸吉郎、津田浩之、西澤勝之、萩原桂吾、
右田研介、吉田廣嗣。
金子 孝、國枝義久(監事)。
(委任出席)
八幡泰彦、伊藤 博、則行正信、橋本秀幸、橋本喜代志、小俣公洋、
渡邉邦男。
4.議 題
田中理事長より、「お暑い中、また業務多忙の中を参加いただきありがとう御座います。年度初めから4ヶ月分の報告と審議事項になります、議事進行にご協力をいただき、ご審議の程よろしくお願いします」との挨拶があって、議題に入った。
5.[報告事項]
(1)運用連絡と調整の近況について
 配付資料により説明を受ける。運用連絡調整総数の現況について、前年同期は新周波数帯のデータは正式に集計されていないが、今期の新周波数帯の総連絡数が多く、全体的には前年同期より多くなった。また、主なイベントの対応も説明された。配布資料は「特ラ機構レポート」に別項目として掲載します。
(2)「特ラ機構レポート」
 145号は6月29日に発送済みです。146号は8月下旬に発送予定です。
 主な内容は、技術賞受賞者の東京三光熊谷国彦さんのコメント記事、大阪サウンドフェスタ、九州放送機器展、第2回ライブ&イベント産業展の報告記事等です。
(3)各委員会報告
①「編集委員会」
 第50回は平成27年7月27日(月)に、当事務局にて開催されました。出席者は6名でした。前々から検討事項となっている「ちょっとブレイク」の記事のまわし方について話し合われ、まだ書いていただいていない理事の方達の中から2、3人づつお願いし、順次掲載していく方向で話が纏まりました。理事長からもレポートの息抜きの場として協力を要請した。
② 技術委員会・周波数移行プロジェクト 合同開催
 平成27年7月28日(火)16時00分~18時00分 中野サンプラザ6階 バード で「テレビホワイトスペースチャンネルリスト検索並びに多チャンネルプラン」に関する講演で当機構の甲田技術委員長が講演をした。出席者は事務局合わせて8名の参加でした。
 新しい周波数帯での新しい運用形態の最新情報として熱心に聞いていただいた。質問も受けて、今後に活かしていきたい。時代に先駆けた講演として、短時間であったが今後に役立つ講演でした。これからも必要に応じて開催していきたい。詳細は「特ラ機構レポート146号」に掲載予定です。
③ 賛助委員会、企画委員会
各委員会共に業務多忙で開催は出来ませんでした。
(4)総務省関係、ARIBの報告
a.総務省関係では
  • ① 平成27年5月16日~17日(日)幕張海浜公園で「レッドブル・エアレース」の周波数管理対応について、「特ラ機構レポート145号」に掲載したが、総務省との連携で運用調整は万全であった。
  • ② 平成27年7月2日~3日(金)、「九州放送機器展」にセミナー講演会の講師として参加していた、当機構の西日本免許担当の武藤グループリーダーが会場で九州総通局の方とお会いして、意見交換をした。
b.ARIB関係では
  • ① 平成27年6月16日(火)第6回ARIB総会、業務多忙で欠席した。
  • ② 平成27年7月3日(金)霞ヶ関ビルでARIB規格会議に田中理事長が出席した。
(5)PASの動き
特になし。
(6)平成27年度情報通信月間推進協議会の動き
 平成27年度第2回運営連絡会が、平成27年4月22日(水)日本消防会館会議室において開催されました。内容は、平成27年度情報通信月間参加行事について、参加行事に対する援助金、中央記念式典祝賀会について説明がありました。
 平成27年度情報通信月間は、5月15日~6月15日「スマートジャパン・拡げよう可能性、創ろう未来」をテーマに行われました。
 当機構として、本年度も6月10日(水)に、総務省 関東総合通信局と共催で「ルールを守ってクリアな運用」をテーマに、当機構から甲田技術委員長が新しい周波数帯の「運用連絡表の記入方法」、「CHリストの検索」と「CHプランの考え方」の講演をした。希望する参加者により、関東総通局の電波監視部の見学会をして終了した。
(7)平成27年度の年会費納入状況と未収金
 年会費・運用調整費は、ほぼ順調な納入状況です(7月31日現在、1,115件、104,081,168円の請求に対し、997件、95,077,756円の納入がありました)。まだ振込のない118件、9,003,412円に関しましては、個別に振込依頼をしていく予定です。
(8)平成27年度の再免手続きについて
 今年度の再免許手続について、平成27年5月29日までに各対象会員へ再免許状を発送し、無事に終了しました。平成28年度は約250会員、2600局の再免許を予定していますが、周波数移行の状況によって、実際には対象会員・局数ともこれより少なくなるものと予想されます。平成28年度の再免許手続は、例年どおり平成27年10月末に、対象会員へ関係書類を送付する予定です。
(9)平成27年度「36協定」は受理されました。
 時間外労働と休日労働に関する協定書を新宿労働基準監督署に提出して、平成27年3月24日に受理されました。
(10)ITS実験 (Intelligent Transport System)
  •  トヨタ関係
    • ・市内8ヶ所あった実験局の内、実験局として継続しているのは、大林町、トヨタ町南だけとなりました。
      他の6ヶ所は全て実用局免許になりました。(4月20日付)
    • ・東富士研究所では平成24年4月から現在も実験が続いている。
      実験局は特定ラジオマイクに混信・障害を与える様でしたら実験局は停波することになっています。
  •  デンソウ関係
    • ・現在も実験局は続いている。
(11)短信・その他
  • ・平成27年5月25日(月) ARIBと情報通信月間推進協議会 主催の「電波の日記念講演」に田中理事長と石川職員が参加した。
  • ・平成27年5月31日(日) 甲田職員がNHK技研公開を見学した。
  • ・平成27年5月29日(金)(一社)日本ポストプロダクション協会のアウォード贈賞式・総会記念パーティーに武藤、甲田両職員が参加した。
  • ・平成27年6月3日(水)(一社)第68回映画テレビ技術協会 通常総会パーティーに田中理事長、木村事務局次長、大野嘱託職員が参加した。
  • ・平成27年6月4日(木)(一社)日本オーディオ協会の総会は大野嘱託職員が参加した。
  • ・平成27年6月15日(月)発行の「映像新聞」当機構の総会を取材して頂き、技術賞の紹介記事を掲載して頂いた。
  • ・平成27年6月23日(火)と24日(水) 大阪「サウンドフェスタ」に推進協会と共同で、「ホワイトスペースのCHリスト検索と多チャンネルプランについて」の講演は当機構の甲田グループリーダーが講演をした。また、平成27年7月2日(木)と3日(金)は福岡の放送機器展に武藤グルーブリーダーが同じ主旨の講演をした。
  • ・平成27年7月1日(水) 本年は「第44回東京モーターショー2015」の開催があり、当機構事務室で関係者と事前打合せをした。
  • ・平成27年7月10日(金) 東京ビックサイトの「 第2回ライブ&イベント産業展」の視察に甲田グループリーダーが出向き、出展会員との意見交換や特定ラジオマイクの運用実態等の情報収集に努めた。
     会場の日本音響家協会のブースでは期間中に開催されたマイクロフォンケーブル早巻コンテストでの模様が話題になった。
(12)八幡特ラ機構会長の現況
平成27年6月26日(金)に「初台リハビリテーション」病院より、神楽坂の「グランビヴィ神楽坂」に転院された。お見舞の面会では、終始笑みをたたえてくれてます。若干お話が聞き取り難いこともありますが、元気で療養を続けておられます。
6.[審議事項]
(1)会員の入退会 平成27年04月~27年07月分
[入 会]
北海道:旭川市(旭川市民文化会館)
関 東:株式会社フロイント、株式会社西武ライオンズ(西武プリンスドーム)
東 海:一般社団法人大須演芸場(大須演芸場)
近 畿:株式会社エフエムちゅうおう(イエスシアター)
中 国:株式会社メディア中国
九 州:飯塚市(飯塚市文化会館)
[退 会]
北海道:株式会社京王プラザホテル札幌
関 東:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(埼玉県熊谷会館)、ゴールドマン・サックス・ジャパン・ホールディングス有限会社、笠井 知彰
中 国:広島エフエム放送株式会社
[社名変更]
旧社名「(株)ショウビズスタジオ」は新社名「松竹ショウビズスタジオ(株)」

(2)会員数
平成27年7月末現在 1,122会員

(3)無線局数
無線局数は30,277局
内訳
①現行・周波数帯 
ラジオマイク(イヤモニを除く)14,409局
イヤモニ 814局
合計15,223局
②新周波数帯
ラジオマイク(イヤモニを除く) 14,305局
イヤモニ 749局
合計15,054局
③総合計30,277局

(4)廃局数
現行・周波数帯域 5,694局(平成27年04月01日~平成27年7月31日)
  内訳  現行・周波数帯のみです。

以上、特に問題無く、承認された。
(5)平成28年度の予算書について
 配付資料を参考に当機構の来年度予算については現在、協議会の「組織・運営の在り方」検討会で検討を続けていますが、審議の結論が見えない事と、公共施設の平成28年度の予算書提出(8月を目途)に間に合わせる必要もあり、ここに提案をした。
 ここ数年の収入は年会費、年間調整費、支援業務などでほぼ1億円前後と成っています。この基本線に則って、年間調整費は暫定として5千万円を基本に考え、年会費及び支援業務他は従来通りとして、
  • 提案-1は平成28年度も平成27年度と同じく、年会費・支援費等は従来通りで、年間調整費は暫定とする案。
  • 提案-2は新しい周波数帯別と固定と移行も考慮した年間調整費は暫定とする案。
 この2つ案について、理事の皆様と事務局職員も交えて討議した結果は提案-1とする事に成った。提案-2は平成29年度に向けて、関係する委員会、意見交換等を行う機会を設定して、検討して行く事で承認された。
 提案-1の内容について、以下に示す。
  • 1.年会費、支援業務費などは例年通り徴収する。
  • 2.年間調整費は暫定として
    • ① 単価は平成27年度を継承する。
      1局当たり固定使用は900円、移動使用は2,700円とする。
    • ② 保有局数は平成26年3月31日を基本とする。
      周波数移行の為の増局分は平成27年度に準じて基本になる1局としてカウントする。
      但し、移行に関係なく新規の増局は全てカウントする。
  • 3.公共施設にはこの原則で平成27年8月には予算書をお送りする。
(6)周波数移行関連事項
A「推進協会」 関連
  • ① 申請書の書き方、CHリストの検索、CHプランについて」の講演会
    大阪(サウンド・フェスタ 平成27年6月23日~24日(水)甲田グループリーダー担当、九州(九州放送機器展 平成27年7月2日~3日(金))武藤グループリーダー担当ともに推進協会と共同で実施した。(詳細は「特ラ機構レポート146号」に掲載予定です)
    (報告事項特に問題無し)
  • ② 「700MHz帯LTE共用窓口」見学会 (報告事項で特に問題無し)
    平成27年5月15日(金)に見学会を理事の関係者に声がけして開催した。参加者は10名であった。システムの概要をお聞きして、実際の作業現場の見学をした。
  • ③ 「ホワイトスペース・チャンネル検討サービス」(以下、略して「CHリスト検討サービス」とする)
    終了促進措置に伴う、対象免許人に対して、過去に運用実績のある従前の施設が対象となっていますが、必要とする箇所にCHリストのない場所がありましたら、推進協会に至急申請して下さい。
    その後は「CHリスト検討サービス」の窓口業務は特ラ機構が引き継ぎますが、有償になりますので合わせてよろしくお願いします。との説明を受けて、特に問題無く承認された。
  • ④ 「定例会」での話題 (この項目は報告事項)
    • 第5回 定例会(平成27年5月12日(火)開催)
      • ・移行関係の全体的状況の説明があり、「CHリスト検討サービス」について、今後、特ラ機構を窓口にしていくことになるので概要の説明を受ける。
      • ・当機構からは移行に伴って関連する業務が日常的に見受けられるので、経費負担などを検討して欲しいと伝えた。
    • 第6回 定例会(平成27年7月15日(水)開催)
      • ・CHリスト申し込みが現在8,700施設で公開されたのは7,500施設である。
        申し込みから成立するまでの時間が掛かるので、早めの対応して欲しいとのことであるが会員も演出の関係などもあるので早い解決を御願いした。
      • ・LED(照明)と携帯電話抑止装置等についての実験会を推進協会、特ラ機構を含めて関係する団体などで勉強会を平成27年10月に予定されている。参加の程よろしく御願いします。
      • ・特ラ機構からは協議会の事務局一体化の状況説明をした。
  • ⑤ 700MHz帯 特定基地局の電波発射 (この項目は報告事項)
    • ・全国6ヶ所(山形県新庄市、新潟県村上市、新潟県南魚沼市、長野県飯田市、三重県熊野市、京都府京丹後市)のLTE基地局は現在、共用周波数で間違いのない体制を取っており、問題は起きていない。
B (一社)電波技術協会関係 (この項目は報告事項)
  • ①「TVホワイトスペース等利用システム運用調整協議会」(以下、協議会と略す)
    • ・ 幹事会
       平成27年6月16日(火) 民放連会議室 総会提案の確認をする。
    • ・ 総会
       平成27年6月29日(月) 民放連会議室で平成26年度収支報告と平成27年度予算書(案)を民放連会議室で審議した、特に問題無く承認された。
  • ②「組織・運営の在り方検討班」(この項目は報告事項)
    電技協、放送局、特ラ機構などからそれぞれの概要組織図は提案されている。また、事務局機能は1つにすることで原則的には一致しているが、引き続き、一体化組織の要員の在り方、経理の項目別業務内容などについて、意見交換している状況です。
     関係会議は平成27年4月17日(金)[組織・運営の在り方検討班」第1回会合、平成27年5月19日(火)「組織・運営の在り方検討班」第2回分科会、平成27年6月22日(月)第2回準備会合、平成27年7月21日(火)第3回分科会等の話し合いが続いている。
    特ラ機構としては25年の歴史を大事に「新しい事務局の在り様」を主張しています。
  • ③ 「統合データベース作業班」(この項目は報告事項)
    必要に応じて、開催されている。今期は平成27年6月3日(水)準備会合(平成26年度システム改修総括)、平成27年6月11日(木)作業班(平成26年度システム改修の幹事会報告とりまとめ)、平成27年7月8日(水)準備会合(平成27年度システム改修項目)、平成27年7月16日(木)作業班(平成27年度システム改修見積案について)等話し合っている。
(7)平成27年度理事の交代と体制 
 配付資料により説明を受ける。理事 高柳照夫氏は所属会社(株)NHKメディアテクノロジィーの異動により、交代に同社の東井幸吉郎氏が対応する事になった。なお、東井幸吉郎氏の任期は規約により高柳氏の残り期間です。特に問題無く承認された。
(8)大野嘱託職員の契約更新
 契約は平成27年5月で満了しましたが、引き続き事務局の業務多忙と技術賞などの対応にご活躍していただいているので1年の延長をお願いした。特に問題無く承認された。
(9)「Inter BEE 2015」に対する協力名義の使用許可
配付資料により説明を受ける。
平成27年4月20日に(一社)日本エレクトロニクス協会より、昨年に引き続き協力名義の使用許可の要請があり、事務局として主旨に添い協力することにしたい。会員の皆様のご参加をよろしく御願いします。特に問題無く承認された。
開催場所・期間
   会期:2015.11.18.(水)~20.(金)の3日間  会場:幕張メッセ
(10)議事録署名人
石橋 透、小野良行、両理事にお願いした。
7.次回 理事会
平成27年10月07日(水)      午後3時00分~5時00分
                 中野サンプラザ 6階 フラワールーム
議長は議事進行にご協力をいただき、感謝の意を伝えて閉会とした。

本文中の略号について、(順不同)
 
「特定ラジオマイク利用者団体」(4団体)とは:
(公社)日本演劇興行協会、(一社)日本舞台音響家協会、(公団)日本芸能実演社団体協会、(一社)特定ラジオマイク運用調整機構。
「推進協会」とは:
(一社)「700MHz利用推進協会」の略
「認定開設者」(4団体)とは:
(株)NTTドコモ、KDDI(株)、沖縄セルラー電話(株)、ワイモバイル(株)。
「特ラ機構」とは:
(一社)「特定ラジオマイク運用調整機構」の略
「電技協」とは:
(一財)「電波技術協会」の略
「協議会」とは:
「TVホワイトスペース等利用システム運用調整協議会」の略

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