2015年5月1日 第144号  前 目次 次
技術セミナー
日時
平成27年2月4日(水)午後15時~17時
場所
中野サンプラザ 11F アネモルーム


 講演に先立ち、当機構 田中理事長より開会の挨拶があり、 続いてご来賓として参加頂いた総務省 関東総合通信局 無線通信部 部長 則武様、同 無線通信部 陸上第三課 電波検査官 中村様のご紹介があった。
 技術セミナーの講演は、技術委員会 甲田委員長がプレゼンテーションを行った。
 冒頭、200名を超す特定ラジオマイクを運用する担当者がこれほど一同に会する機会は少なく会員同士の親交を深めて頂けたらとの 挨拶から始まった。
 パワーポイントではテーマに続き700MHz帯の技術基準であるARIB STD-22 の改定歴より特ラ連がスタートした歴史などの解説につづき新たなる技術基準であるARIB STD T-112を学んで頂けたらとのコメントが述べられた。
周波数資源の活用からTVホワイトスペースでの特定ラジオマイクチャンネルリストについての解説と続き、無線局免許状や添付される別紙についても紹介された。
 TVホワイトスペース等利用システム運用調整協議会についてと運用連絡システムのネットワーク構成の紹介と入力形態、会員にとっては最も重要な新周波数帯での運用連絡用紙への記入例などの説明となり、メールアドレスの重要性、必要項目をすべて記入する必然性などの解説があり、特にTVホワイトスペース帯では各施設で運用できる周波数の確認と周波数を占有せず、持ち込む送信機の帯域内で申請し混信を制御することや、施設名称はチャンネルリストにある名称を記入するように、とのお願いがあった。
 混信判定のベースになる離隔距離の解説やマラソンなどの例につづき、エリア放送との混信判定の事例や各エリア放送一覧など 重要データも配布された。
 大型商業施設をベースにチャンネルリストの留意事項の解説から、今後の多様化する機器を使った展示会等での多チャンネル運用の難しさを感じ、 第一部が終了した。

 第二部は技術委員会が構築した新周波数対応チャンネルプランシステムの解説となり、欧米からのコントロールソフトウエアーにない、日本独自の周波数環境に則したソフトであることを確認することができた。
 質疑応答では、チャンネルプランシステムでのアナログ、デジタル混在時での入力についての質問や会員へのリリース時期などの質問があり、早期に会員へ提供できるよう現在、検討を行ってところとの回答を得た。
 サブタイトル「ルールを守って、クリアーな運用」のパワーポイントが映し出され、最後に、参加者からのアンケートも多数寄せられ 関心の高さを感じたセミナーであった

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