日 時: | 平成26年11月28日 15:00~19:30 |
場 所: | 新大阪駅前「ニューオオサカホテル」3階 金剛の間 |
参加者: | 35名
在近畿広域圏放送局12社 22名
総務省 近畿総合通信局 2名
特定ラジオマイク運用調整機構会員 8名
特定ラジオマイク運用調整機構事務局 5名
田中章夫 理事長
木村和子 参与・総務部長
武藤一郎 ソフトグループリーダー
甲田乃次 ハードグループリーダー(技術委員長)
下地恵子 アシスタント
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近畿広域圏FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会は14年前から隔年で開催しており、今回が7回目、平成26年4月に(一社)特定ラジオマイク運用調整機構になり、初めての運用連絡懇談会となりました。
木村参与の開会の辞に始まり、田中理事長の挨拶のあと、参加者全員の自己紹介があり本題に入りました。
☆特ラ機構より
「FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会の意義」
田中理事長
総務省の指導により、音響事業者(劇場・ホール・コンサート・各種イベント等ラジオマイクを使用する者)が、集合体(特定ラジオマイク利用者連盟)を作り、日本放送協会、(社)日本民間放送連盟の3者の構成により「FPU・ラジオマイク運用連絡協議会を設立、規約を締結、さらに下部組織として地区協議会を置き、規約を定めて「運用協定」を結ぶことで、平成2年7月共用波が成立しました。
そして、(一社)特定ラジオマイク運用調整機構 となった現在も、各放送局の現場でご活躍されている方々と、当機構会員の現場で活躍される方々が、意見情報交換の場として協議会の目的の理解を深め、運用調整連絡の円滑化を願うことが当機構の大事な使命と位置づけています。
「一般社団法人 特定ラジオマイク運用調整機構」
平成24年特定ラジオマイクと放送事業者のFPUの運用していた700MHz帯を携帯電話事業者に渡して、新しい周波数帯に移行することになり、平成31年3月31日までで、平成32年4月からは使用できなくなります。
この大変革を最大に利用すべく、「特ラ連」として、20有余年熱望した特定ラジオマイクの存在を広く世に示すべく、会員を初め関係各機関のご協力とご理解を得て「一般社団法人 特定ラジオマイク運用調整機構」として、さらなる発展をして行くことになりました。
「特ラ機構の業務内容」
「特ラ連」設立時の基本理念をベースに、「特ラ機構」の定款が定められています。
特定ラジオマイク等の無線局運用が円滑に行われ、かつ、これらの利便を図るこ
とにより、特定ラジオマイクなどの普及等に寄与し、もって公共の福祉の増進と文化の振興に資することを目的としています
この目的を達成するための事業として、特定ラジオマイク利用者相互の運用調整と特定ラジオマイク利用者とFPU運用者(放送事業者)との運用調整、機関誌の刊行、特定ラジオマイク運用調整技術の向上に関する講習会、業績を残した個人・団体の表彰等を必要な事業としています。
「特ラ機構」の公的根拠
「特ラ機構」とは「電波法」上どういう位置づけなのか。
電波法の総務省訓令第67号「電波法関係審査基準」第3章無線局の免許等個別審査、第5条別紙2に定めるところによる 「エ」の項目 混信保護「他の特定ラジオマイク及び同一周波数を使用する放送用ウォーキールッキーとの混信防止のための「運用調整に関する資料が提出されていること」この最終行が「特ラ機構」の会員であることと、受け取っている。(加入証明書)
「最近の運用連絡状況」
木村参与・総務部長
現在の運用連絡の実情が語られました。
運用連絡の増加に加えて、使用本数も増加しています、運用連絡表の記載漏れや、提出の時間が遅いものもあり、無線局相互の安全を図るべく、「運用連絡表」の説明から「運用調整のお願い」のFAX送信の連絡表などの説明がなされました。
「最新の技術情報」
甲田ハードグループリーダ(技術委員長)
新周波数帯域での日常運用調整業務について、ホワイトスペース(WS)帯は主に固定施設での使用に、1.2GHz帯は今までのテスト結果から非常に安定していることが確認できているので、移動使用やWS帯のCHが少ない固定施設での使用をお勧めします。
また、711MHz~714MHzの専用帯は、電波が込み合うことが予想される場所では、他の帯域を譲り合って使用し、予備の帯域として考えることをお勧めします。
新運用調整システムは、特ラ機構(特ラ連)の今現在使用しているものをベースに構築しています。
新しい運用連絡票の説明に加えて、システムの離隔距離と運用調整距離や施設マスターと移動範囲の指定、簡易コース・マラソンコースについての入力をパワーポイントを使用して丁寧に説明されました。
「来賓挨拶」
総務省 近畿総合通信局・無線通信部・陸上第三課
服部 博文 上席電波検査官
「この度の、周波数移行のお願いに際し、ご理解とご協力をいただき有難うございます。
周波数共用下での円滑な運用のため、本会が有効に機能することを願っています。
本日はありがとうございました。」 とのお言葉をいただきました。
以上をもって懇談会がすべて終了しました。
この後、この会場を懇親会の会場に変身させるために、全員が退出して休憩をとり、懇親会は和やかな中にも、話題は新周波数帯に関する事ばかりの様子で、大いに盛り上がる中、事務局ソフトグループリーダー武藤の中締めでお開きとなりました。
今回の開催に関しては、幹事局である 朝日放送株式会社 鍋沢 由修様には、大変お世話になりまして、ありがとうございました。
また、ご公務のお忙しい中、お越しいただきました、総務省 近畿総合通信局・無線通信部 陸上第三課 服部 博文様、 東 信行様、ありがとうございました。
(武藤)