移行先周波数の特徴をピックアップ
チャンネルリストを理解するにあたって、
まずは移行先周波数の特徴を知っておきましょう。

周波数移行後の特定ラジオマイクは、運用形態・無線局免許・運用調整などあらゆる面で、現行のものと異なった部分があります。そこで、各周波数の特徴について、その一部をまとめてみました(平成25年7月現在の内容)。

周波数 運用形態 ラジオマイク利用時
のチャンネル選択
同周波数を利用する他システム
470〜710MHz
(ホワイトスペース)
固定型
可搬型
チャンネルリストに基づいた利用場所ごとの指定周波数の中から選択できる 地上デジタルテレビジョン放送
エリア放送
センサーネットワーク
災害向け通信システムなど
710〜714MHz 固定型
可搬型
移動型
割り当て周波数の中から自由に選択できる ※地上デジタルテレビジョン放送が52chを使用している地域は、711〜714MHzの範囲で選択
なし
1240〜1260MHz
(1252〜1253
MHzを除く)
固定型
可搬型
移動型
割り当て周波数の中から自由に選択できる FPU
各種レーダーなど
  • 固定型・・・コンサートホール、イベント会場、劇場、会館、スタジオ、スタジアムなどの施設に特定ラジオマイク機器を備え付け、日常的に運用する形態。特ラ連でいう現在の「固定会員」に相当するもの。
  • 可搬型・・・コンサートホール、イベント会場、劇場などの施設に特定ラジオマイク機器を持ち込み、当該施設内で運用する形態。特ラ連でいう現在の「移動会員」のうち、PA業者などに多い運用形態。
  • 移動型・・・街中を巡るロケ取材やニュース取材など、特定ラジオマイク機器を移動しながら、さまざまな場所で運用する形態。特ラ連でいう現在の「移動会員」のうち、番組制作会社などに多い運用形態。
  • ホワイトスペース・・・次ページ参照
  • チャンネルリスト・・・次ページ参照
  • エリア放送・・・大型商業施設やスタジアムなど、特定の限られた区域で視聴できるワンセグ・フルセグを利用した放送。常時運用されるものと、イベント時など特定の時間のみ運用されるものがある。
  • センサーネットワーク・・・複数のセンサーが得たデータについて、無線を介して収集できるシステム。自然環境の観測や高齢者の健康管理、物流管理など幅広い分野において活用される。
  • 災害向け通信システム・・・大規模災害時、人が立ち入って作業できない場所にロボット・機器を投入した際、それらの機器が撮影した建物内の映像、温度などのデータを外部へ伝送するためのもの。
  • FPU・・・放送事業者が報道やスポーツ中継などにおいて、映像・音声などの番組素材を無線伝送するためのシステム。