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会  場: パシフィコ横浜 展示ホール
日  時: 9月21日(水)〜24日(土) 10:00〜18:00 (24日のみ17:00終了)
主  催: (社)日本オーディオ協会(JAS)
運  営: A&Vフェスタ2005実行委員会
後  援: 経済産業省、文部科学省、横浜市、(社)日本民間放送連盟、NHK、他5団体
出展社数: 84社・団体
入場者数: 66,240名

日本オーディオ協会 鹿井会長の挨拶(電波新聞9月21号より)
 「今まではコンテンツ・メディアがユーザーのライフスタイルを決める時代であったが、これからの新しい時代はユーザーが自分に合ったメディアを決め、ライフスタイルを選び、それに合うコンテンツをトランスダウンして使う世の中の展開が始まった」

 会場は特ラ連の会員でもある「パシフィコ横浜・展示ホール」1F・ホールD、M2F(中2階)、2Fアネックスホールの3箇所に分散して開催されました。
1FはAV中心で、カーAVコーナー、奥はメジャーカンパニーによる大型画面でのデモ中心。ホームシアターエリアは、来場者にも手が出せそうなレベルのもの。会場の真ん中の工作教室は、フォステクス カンパニーのスピーカ・エンクロージャーのキットを親子でボンドで貼り付け、完成したら持ち帰ることが出来る。これは毎年非常に人気があり、申込者は長蛇の列。
M2Fは特に音にこだわる人たちへのサービスで、時間表による試聴、並びに最新の機器類の説明を行っていた。評論家の先生方の話が聞けるということもあって、5箇所とも試聴室の中はこだわり派でびっしり。立ち見(立ち聞)は当たり前の状況。
アネックスホールは、オーディオ機器と書籍、CD販売等。昔風のオーディオフェアの雰囲気で各コマが小ぶりで廻るのは簡単。どちらかと言うと自作派の年寄り向き。オーディオ好きの溜まり場が随所に出来、マニア同士の意見交換の風景も見受けられた。
 しかし、このような分散された形態は集客に影響はないのだろうか。
今回のフェスタの中から
 面白かったのは、パイオニアのプラズマテレビ(ピュアビジョン)で、テレビの裏面が見れたこと。つまりはらわたである。基板がびっしり張り付いていて、見てもなかなか理解できない。説明を聞いても分からない。従来のTVと違い、薄型だから裏面はにぎやかだろうと思っていたがこれほどとは思わなかった。画質は「黒の表現」を謳い文句にしているだけに、素晴らしい暗部でした。
 オーディオでは、話題の日本ビクターの「ウッドコーンSP」をじっくり聞くことが出来ました。試作段階の、まだ型番もついていないものを聞くことが出来、ラッキーでした。
 開発者の説明によりますと、楽器はウッドが主体である、だからスピーカもウッドで作れないか、そうすればよりナチュラルな音が出るのではないか、と研究したそうで、既成概念にとらわれない冒険は素晴らしいことです。木目の方向と、90度で交差する方向の伝搬速度の違いから固有共振が起きにくいという素晴らしいオマケまでついています。多分、歪、ピーク等が抑えられるのではないですか。
 振動板の新素材、と銘打った「マグネシュウム合金」を使った、日本金属のスピーカを今年も聞くことが出来ました。ビクターと日本金属の音再生に対する研究姿勢はまるで逆のように思えますが、結果、どちらもなかなかの音。ますます音の不思議にとりつかれそうです。
 NHK技研の100kHzをも感知するマイクロフォンを実際に見て聞いてスペアナで確認しました。聞こえない音を拾ってどうするの?と通りがかりの人が云ってましたが、それが果てしないオーディオの暗黒の世界なのです。CDで20KHz、これでいんじゃない?と当初は皆さん考えていたようで、しかしスーパーオーディオCDやDVDオーディオが出現して皆さんそちらへ流れて行ってしまった。自然の世界が一番、と可聴周波数をはるかに超える音がもたらす効果に皆さん納得されたようです。アナログにどんどん近づいていきます。
 AV市場ではホームシアターの普及が期待されています。30V型以上の液晶やプラズマテレビの売れ行きが伸びているそうです。システムの売上では、昨年33万台、今年は40万台を見込んでいます。
 またオーディオ市場では、ホームシアター愛用の団塊の世代を中心に復帰しつつあるようです。彼らは私のようなラジオ少年からオーディオの道にはまった人種と違い、明らかにデジタル世代。その後に団塊ジュニアが控えています。頼もしい限りです。その彼らの
高級指向をくすぐるように、近年、高価な製品が多くなってきております。’60年代、’70年代のあのオーディオブームが再来するでしょうか。
大野
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