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 ワイヤレスマイクの普及台数とイベントの演出形態の変化等により、以前から理事会の席で話題になり、対応について技術委員会でも検討していたが、平成16年度第1回企画会議を前に吉田理事(当連盟技術委員)からたたき台の提出があり、事務局内部で検討した結果を平成16年度第1回企画会議に提出した。
 この会議の議論を受けて、内容を更に煮詰めて平成16年度第2回企画会議に提出して承認を受けた。
 この文章は平成16年度第1回理事会に提出し、審議を経て承認されたものです。

 今後のチャンネルプランはこの原則に則って、事務局はじめ会員社のみなさんにはご理解とご協力をお願いします。
相互干渉を未然に防止するための周波数調整(チャンネルプラン)基準
平成16年8月13日
 複数の運用連絡社が、相互干渉のおそれがある近接場所で同時運用する場合のチャンネルプラン作成の原則を次のように決めます。
1、 運用社の責任と譲り合いの精神:
(1) 運用責任… ワイヤレスマイクの運用は運用社の責任で行うものです。したがって、運用上で発生するいかなる結果についても責任を負わなければなりません。そのため運用調整も運用社が主体となって行うべきものです。
(2) 互譲による協調と協力… この基準はあくまで原則を決めるもので、運用形態は運用環境によって千差万別です。その場に応じた臨機応変の処置も必要です。各運用社は互いに譲り合いの精神で協調と協力をお願いいたします。
2、 調整の依頼:
 事務局は2社以上の運用連絡表で「相互干渉のおそれあり」と判断した場合、速やかに各運用社に「干渉を未然に防ぐ措置」(調整)をとるよう運用調整連絡表を送付する。
3、 調整の手順:
(1) 運用社が4社以内で使用本数19本以内の場合
運用調整連絡表を受けた各社は、相互連絡により使用周波数帯(2CH・4CH帯)の変更、使用周波数の調整等を行なうものとします。
(2) 運用社が5社以上で使用本数20本以上の場合
運用調整会議の設定 事務局は各社に調整依頼の連絡をするとともに、運用調整会議を設定(運用開始日の3日位前までに)し、運用担当者の出席を求めます。
幹事運用者の選出 運用調整会議で幹事運用者を選出し、幹事運用者にチャンネルプランの作成を委任します。各社は運用についての資料、情報等を提供し積極的に協力するものとします。なお、大きなイベント等の場合は必要に応じて事務局担当者を置き、プラン作成の補佐をします。
チャンネルプランの作成 幹事運用者の作成したプランは、事務局から速やかに各社へ通知します。
チャンネルプラン作成後の処理 プラン作成後に提出された運用連絡については、幹事運用者と事務局で臨機応変の処置を取り各社に連絡。関連各社はこの決定に協力するものとします。
(3) その他の場合
事務局は 前記(1)においても運用環境、使用マイクの総数が多い等を判断した場合、運用連絡者に運用調整会議の設定を促すことができるものとします。また、(2)においても使用マイクの総数が少ない等の場合は各運用社の相互連絡による調整に委ねることができるものとします。

 以上ですが、この文章になる前提と用語解説を参考資料として次に記述させていただきます。
T.前提
運用調整費とチャンネルプラン
運用調整費とは
「チャンネルプラン」をするためのものでなく、また「使用周波数を特定」するためのものでもない。
運用調整費とは(移動局で年間1本当たり3600円。固定で、同1200円)
1, 放送事業者のFPU周波数帯の一部(2ch帯・4ch帯)がA型ラジオマイクの周波数帯と共有しているので、お互いに電波干渉を起さない様に運用調整連絡する必要がある。その運用調整連絡業務を特ラ連が放送事業者からの情報と会員社からの情報をとりまとめて、お互いに注意喚起を要請する為の費用。(「FPU・ラジオマイク運用連絡協議会」がある)
2, 会員社間の電波干渉未然防止の為に、お互いの注意喚起を要請する費用。
時代の推移と共に会員社の増、使用場所の増、加えて使用本数の増、大規模イベントの増などに伴い会員社同士の運用調整連絡の業務が莫大なものになっている。
事務局の対応
 運用社の責任と譲り合いの精神を原則として、特ラ連・事務局としては現場の実態環境条件(現場周囲状況、ブースの材質・大きさ・高さ・奥行き、細かいセット割り、マイクの使用スケジュール、持ち込み機材の種類・機能、緊急柔軟対応(予備マイク)、建物のシールド状況、現場実態に伴うノウハウ等)の掌握が不可能なので、通常は原則に即した対応でお願いしたい。
 
U.用語解説
近接 場所 (イベント会場の様な、広大な同一建物内、又は隣接していて電波干渉の起こる危険性のある場所など、事務局で判断する)
運用開始日 (運用連絡社各社の大多数の社が近接場所でイベント開催初日に遡って、一斉にA型ラジオマイクを使用する日)
運用連絡社 (A型ラジオマイク運用連絡表を提出した会員社)
運 用 者 (運用連絡社のA型ラジオマイクを現場で運用する実務担当者又は実務責任者)
幹事運用者 (現場運用各社の運用者から、別に定めた方法で選出された責任者)
幹事運用者には
1. 運用連絡社で、その会場を熟知した会員社の運用者
2. 当連盟の技術委員又は相当の技術力があると認めた者
3. 使用本数の多い会員社の運用者
4. 自薦・他薦による者
を基準に現場の意見を尊重して、特ラ連が要請する。現状ではボランテ ィアで経費は出ない。
運用連絡表 (会員社がA型ラジオマイクを運用する時、特ラ連に提出する運用予定表。現在はFAX連絡になっている)
運用調整連絡表 (2社以上の運用連絡社が近接場所で運用連絡表を提出されたら、事務局が電波干渉未然防止の観点で各運用連絡社に調整を依頼する連絡表。現在はFAX連絡になっている)
04.08.13. 平成16年度第1回理事会承認
文責:田中


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