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 日本最大のモーターイベント「モーターショー2003」が開催されました。各ブースで使用されるA型WLは開催ごとに本数を増やし、調整は困難を極めます。今回は、東京・大阪での開催に足を運び電波状態を調べました。大きな事故の報告はなく、胸を撫でおろしています。ご協力を有難うございました。以下、各会場の様子をご報告致します。(木村)

 日本自動車工業会主催による「東京モーターショー2003キックオフミーティング」(11月19日)に招かれ、活気あふれる会場から、今回のモーターショーは相当なスケールになるだろうとの予測がつきました。新車、スポーツカー、コンセプトカー、2輪車等613台が陳列され、幕張メッセの展示ホールとイベントホールを全て使い、今回はその他に参加・体験型のイベント会場も屋外に数カ所設営され、A型WLはそのすべてのセクションで使用されました。
 自工会モーターショー事務局からは、PC上で日々更新される詳細なデータが提供され、会員から届く運用連絡との照合、整理も滞りなく進みました。データが出揃い、11月15日連盟事務局において周波数配分会議を開き、過去の反省点などを話し合い、それらを参考に各社に周波数が配分されました。その本数は同施設同時運用本数の過去最多記録114本(東京モーターショー2001)を大幅に塗り替え、2・4帯合わせて179本になりました(表1参照)
 11月21日リハ中の現場で、各ブースの電波使用状況をチェック、その時点では不明瞭な電波の存在はありませんでした。翌22日、プレス発表会場でも電波状況とプレスに使用される映像機器等の調査をしました。プレス発表では社長自らパフォーマンスを披露するブースもあり華やかに行われましたが、その分WLを担当する音響技術者の緊張もひとしおだったようです。開催中に運用本数が増えたブースもありましたが、バッティングの報告はなく、この状況で電波事故がなかった事は、自工会、放送局のご理解、ご協力のたまものと、運用会社デスクの対応の良さ、現場音響担当者の技術の高さを示すものでした。

 国産乗用車中心の展示は、ポートメッセの会場をいっぱいに(1〜3号館)使用したものでした。
 名古屋開催モーターショー事務局のご理解で、早い時期に小間割図等の提供があり、連盟事務局の準備は余裕をもって進める事ができました。例年、名古屋開催のモーターショーでは、会員社同士の話し合いで周波数を決めていましたが、東京開催で記録的な本数が使用され、名古屋での運用本数が例年通りなのか、大幅に増えるのか見通しが立たなかったので、開催直前の混乱を避けるために早くから事務局での周波数配分を決定しました。
A型WLは、放送局の取材を含め、2・4帯合わせて40本運用され(表2参照)、バッティングの報告はなく、大過なくイベントが終了しました。

 西日本最大級のモーターイベント「第3回大阪モーターショー」は、国産車、輸入車が集い、「みつけよう!人とクルマと地球の未来。」とサブタイトルがつけられたように、未来と環境を強く意識した内容でした。
 会場となったインテックス大阪は、大阪南港の風を受ける広々とした土地で、ゲート広場を通り入口の西ゲートまで200m強。ゲートをくぐると、また広々としたインテックスプラザ・スカイプラザと名付けられた庭に出ます。その2つのプラザをとり囲むように1号館から6号館があり、モーターショーはこの内2〜6号館が使われました。
 大阪開催の運営事務局からも他の主催事務局と同様の協力を得、小間割図をはじめ、様々な資料を提供していただきました。連盟事務局は順調に準備が進み、呼応するように運用連絡は早めに出揃いました。名古屋同様、周波数は早くから事務局で配分する事を決定していたので、配分された周波数を運用会社に早めにお知らせする事ができました。
 A型WLは2・4帯合わせて42本(表3参照)。12月4日、まだ設営中のブースがあるなか、会場で電波状況の調査を行いました。A型WLの運用ブースは5つの館に分散していて、バッティングの危険は少ないと見受けられました。ブース担当の音響技術者から「無事に使えますよ。大丈夫!」と力強い言葉をいただき、大阪での調査を終えました。
バッティングの報告はなく、西日本最大級のモーターイベントも、無事に幕を閉じました。
H ブース 運用マイク
2帯 4帯
西 ホンダ 4 -
アラコ - 3
ホンダ - 4
スバル - 12
スズキ4輪 4 -
フィアット 4 -
ヒュンダイ 2 2
ランボルギーニ - 4
GM 4 -
起亜 2 -
ドイツ - 2
ブリジストン - 1
- 2
ヨコハマゴム 2 -
住友ゴム - 6
タカタ - 2
中央 マツダ 7 -
日産 6 2
フォード 2 -
ジャガー - 2
ボルボ 4 -
シトロエン 3 4
Bentley - 2
富士通テンイクプス - 2
パイオニア - 4
SCE - 4
松下電器 - 3
三菱 6 -
ダイハツ - 6
トヨタ - 4
ベンツ - 10
クライスラー 6 -
ゼンリン - 2
ヤマハ - 2
クラリオン - 2
川崎 - 3
ハーレー - 4
スズキ2輪 - 4
ホンダ2輪 4 -
デンソー - 2
三菱電機 5 -
イベントH 慶應大学 - 2
フェスティバルパーク - 6
移動取材 4 2
小計 69 110
合計 179
(表1)
ブース 運用マイク
2帯 4帯
第1館 ラジオ生放送 2 -
第2館 川崎 - 2
ホンダ2輪 2 -
第3館 マツダ - 4
ダイハツ - 4
三菱 4 -
ホンダ - 6
日産 6 -
TOYOTA - 2
スズキ4輪 2 -
スバル - 4
テレビ中継 2
小計 18 22
合計 40
(表2)
H ブース 運用マイク
2帯 4帯
2号館 三菱 4 -
ボルボ 4 -
3号館 スバル - 4
4号館 マツダ - 4
5号館 ホンダ - 2
松下電器 - 2
富士通テン - 1
6A号館 ダイハツ - 6
トヨタ 2 2
6B号館 日産 6 -
スズキ 2 -
全館 事前取材 - 1
テレビ取材 - 2
小計 18 24
合計 42
(表3)
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