「周波数移行に関する説明会」を近畿総合通信局と共催

「700/900MHz帯周波数移行に関する説明会」
開催日時:平成24年8月24日(金) 13時30分〜16時00分
場所:大阪合同庁舎第1号館 第1別館 大会議室

刻々と特定ラジオマイクの周波数移行が迫る中、そもそも周波数移行とは何なのか、また移行のスケジュールや補償問題など、ユーザーにとって気になる疑問や不安に応えるため、総務省近畿総合通信局と共催で

「700/900MHz帯周波数移行に関する説明会」

を開催しました。
 当日は残暑厳しい中、特ラ連会員、近畿総合通信局管内のNHK・民放各社など合わせて114名のご参加を頂き、広々した会場がギッシリと埋まるほどの盛況ぶり。この問題に対する、皆様の関心の高さが伺えました。
 説明会は二部構成となっており、始めに「700/900MHz帯周波数移行に関する制度改正の概要」と題して、近畿総合通信局無線通信部陸上第三課 久保純一課長、同課 田中秀人上席企画監理官からの説明です。主な内容としては、移動通信の高速化・多様化によって周波数がひっ迫している現状や、それに伴う周波数再編への取り組みを紹介。特定ラジオマイクが移行する“ホワイトスペース”や移行先周波数帯における特定ラジオマイクの技術的条件などの説明もありました。そして、補償問題などに深く関係する“終了促進措置”の概要やその流れについても解説。参加された多くの方にとって、大いに興味のあった部分ではないでしょうか。

 続いて、当連盟の田中章夫理事長による「周波数帯移行後の運用調整システムに関する考察」です。始めに当連盟の設立された理由と業務内容、具体的な運用調整の流れなどの解説があった後、当連盟が考える新しい運用調整システムについての考えを紹介。ホワイトスペースを共用する各団体が一元的にまとまって新運用調整機関を設置して、特定ラジオマイクを始めとする各システムが安心・安定して運用できる仕組みの構築を提案しました。
 最後は質疑応答です。主な質疑の内容としては「補償交渉は個別に行うとのことだが、認定開設者に対してラジオマイクの1ユーザーでは立場が弱くなるのではないか?」、「認定開設者と合意に至らなかった場合はどうなる?」、また「使用期限の2019年3月末より前に、携帯電話の電波が現行周波数帯で発射されることはあるのか?」といった、特定ラジオマイクのユーザーにとって切実な質問が活発に出されました。
 なかなか分かり難い周波数移行問題ですが、今回の説明会によってある程度の疑問を解消して頂き、有意義な説明会となったのではないでしょうか。
 ちなみに本説明会の講演資料と同等のものが、当連盟Webサイト(http://www.tokuraren.org/)からダウンロードすることができます(トップページのトピックス「特定ラジオマイクの周波数移行について」)。まだご覧になっていない方は、ぜひご覧下さい。
(石川)