平成24年 通常総会 報告
特定ラジオマイク利用者連盟は、平成24年6月8日(金)、東京都中野区の「中野サンプラザ」において、平成24年通常総会ならびに関連各種行事を実施しました。

1.通常総会14:00〜15:00「10研修室」出席者 51名
平成23年度事業報告、収支決算と監査報告、
平成24年度事業計画案、同年収支予算案 他
2.第12回功績賞表彰式15:45〜16:257階「10研修室」 出席者 53名
3.セミナー16:40〜17:457階「10研修室」出席者 99名
「特定ラジオマイクの周波数移行について」
4.懇親会18:00〜20:0014階「クレセント」出席者 88名

1 通常総会

田中理事長
 田中理事長の司会で行われました。
 出席者35名、委任状提出者277名で、規約第27条の通常総会開催のための、正会員の1/10を超えており通常総会は成立しました。

八幡会長挨拶
「過日、大量の「カタクチイワシ」が行く場を失って、浜に打ち上げられて死んでいたとの話題に接した。我々の今置かれている状況と照らし合わせて考えさせられる感を抱いた。この様なことにならない様に、会員を始め関係各位の皆様の之まで以上のご支援をお願いし、将来に悔いを残すことのないよう努力していくことにしたい」との主旨のお話がありました。
第1号議案
八幡会長東日本大震災よる後遺症は一朝にして癒えず、後を引く一年となりました。
平成23年度事業報告・平成23年度収支決算ならびに監査報告
平成23年度末(平成24年3月31日現在)、会員数は935会員、会員の所持するA型ラジオマイクは13,004本(イヤーモニターも含む)であります。本年度は東京モーターショーも開催されて、調整・連絡の総連絡件数は約23万件になり、史上最高の連絡調整総件数になりました。
以下、各項目を記します。
木村事務局次長
  • (1)会員数と所有ラジオマイク本数
  • (2)運用連絡・調整
  • (3)免許状申請
  • (4)新システムの開発
  • (5)周波数移行対策プロジェクト
  • (6)事務局要員体制
  • (7)情報収集と調査研究
  • (8)ITS実験局
  • (9)理事会ならびに各委員会
  • (10)組織と管理
  • (11) 平成23年度収支決算並びに監査報告
  • 監査報告 國枝氏、金子氏、石戸氏 収支計算書、正味財産増減計算書、貸借対照表の内容については事務局より説明、監査報告は監事の金子、國枝両氏と顧問の石戸公認会計士の立ち会いで報告され、第1号議案は異議なしで可決されました。

第2号議案
 平成24年度事業計画(案)・平成24年度収支予算(案) 平成24年度は、国内では東日本大震災の後遺症、海外では欧州の金融危機との中で、我々にとっては周波数移行の共用技術的条件は整い、調整機関、スタンダード、補償問題などに課題が移ります。あらためて総務省を始めNHK、民放連等のご指導と信頼関係、協力体制を基礎に関係する団体と共に連携して、変革を発展に結びつけていきたい所存です。経済不況をぬぐい去ることは出来ないが、新規会員は20会員程度の増、所有本数は500本程度の増を想定しています。

以下各項目を記します。
  • (1)会員数と所有マイクロホン本数
  • (2)運用連絡・調整
  • (3)免許申請
  • (4)新システムの開発
  • (5)周波数移行対策プロジェクト
  • (6)事務局要員体制
  • (7)情報収集と調査研究
  • (8)理事会、各委員会並びにプロジェクト
  • (9)組織と管理
  • (10)平成24度 収支予算案
各項目について、事務局より説明があり、第2号議案は異議なしで可決されました。
第3号議案
理事の交代、異議なく可決されました。
第4号議案
「その他」は特にありませんでした。  以上もって、平成24年通常総会の議事は全て終了しました。
議事終了後
理事体制について、全理事1期2年目に当り継承することになっているので、自己紹介による挨拶がありました。

2 第12回 功績賞表彰式(別項目にして掲載する)

特ラ連功績賞受賞の方々

3 総会セミナー「特定ラジオマイクの周波数移行について」

星野哲雄氏
講 師:総務省 総合通信基盤局電波部移動通信課
       星野哲雄課長補佐
 講演内容につきましては、「特ラ連レポート」128号に号を改めて掲載します。

4 懇親会

鈴木茂樹氏 田中理事長の開会の言葉に続き、八幡会長の挨拶を受けて、
 ご来賓のご挨拶は総務省 総合通信基盤局 電波部 鈴木茂樹部長様より「平成24年度 通常総会、無事終了され、心よりお喜び申しあげます。セミナーでもお話しがありましたが、今回の周波数移行に際してはお手数をおかけし心苦しく思っております。しかし限られた周波数を効率的に運用していくことも必要であり、また、電波を有料で分配するオークションを取り入れろとの声もあります。皆様方の業務がホワイトスペース利用者の1次業務であるとの認識に立って、移行費補償の制度に則るなど最大の努力をして参りますので移行にご協力の程宜しく御願いします」とのご挨拶をいただきました。続いて、当連盟功績賞委員会渡邉委員長より第12回特ラ連功績賞受賞者の紹介の後、乾杯の音頭は映像新聞社会長の信井文夫様より力強い激励のお言葉で喝をいただき パーティに入りました。
信井文夫氏 金子孝氏
 中締めは当連盟の監事である金子 孝様より一本で締めていただき、散会になった。
 なお、今回、総務省より、総合通信基盤局 電波部 鈴木茂樹(しげき)部長、同 移動通信課 星野哲雄課長補佐、同 第1技術係長 畠山 忍の各氏と関東総合通信局 無線通信部 鈴木孝征部長、同 陸上第3課 田上健司電波検査官(チーフ)、同 陸上第3課 藤村民子電波検査官の各氏のご参加で意見交換の場をお作りいただきました。

特ラ連 感謝状

特ラ連の運営に功績のあった方々へ感謝状を贈りました。今回は二名の方です。

1  特ラ連発足以来、理事をつとめられた半田健一さんへ贈りました。

半田健一氏
感 謝 状  半田 健一 殿
貴殿には特定ラジオマイク利用者連盟発足以来、理事として21年間の長きにわたりご協力を賜りました。また大学における学生たちの指導の傍ら、功績賞委員もつとめられ当連盟発展のためにご尽力をいただいたことに対し 感謝の意を表します。

2   宮前 真二さんは4年間にわたり技術委員長をつとめられ、
    技術セミナー並びに周波数移行等に重責を担われました。

宮前氏代理 舞木孝一郎氏
感 謝 状
株式会社 タムラ製作所 宮前真二 殿
貴殿は当連盟の技術委員会委員長として平成20年より4年間にわたり、豊富な知識と経験を活かして困難な問題に取り組まれました。またセミナー等において会員のために尽力されたことに対し、感謝の意を表します。

第12回 特ラ連功績賞 選考委員長の渡邉氏

4月6日に1回目の委員会を事務局において開催、それまでの応募作品の確認を行いました。作品の集まりが少なく、会員、放送局、他団体などに働きかけることにしました。
 日ごろ会員や放送局から送られてくる運用連絡に注目する必要があります。また、この賞のPR方法も十分考慮する必要がありそうです。今後の課題です。今回は、香川県の「アルファあなぶきホール」から、いの一番に応募していただきました。有難うございました。 
4月18日、会員のS.C.アライアンスの会議室を借用して試写、選考いたしました。
功績賞委員会 
 委員長 渡邉 邦男(理事)
 委 員 金子 孝(監事)、高山 浩明(賛助委員長)、
     藤崎 和彦(技術委員長)、
     石橋 透(理事)、八幡 泰彦(会長)、田中 章夫(理事長)、
     青木 茂之(事務局)、大野 正夫(副委員長)。

受賞者

1 特ラ連功績賞 (舞台運用功績賞)
大熊一也氏
アルファあなぶきホール 事業部主任 大熊 一也殿
  かがわ文化藝術祭 2011 
  音楽舞踊劇「恋するジュリエット」

「53回を迎えたかがわ文化藝術祭の舞踊劇「恋するジュリエット」は、香川県出身の多くのアーティストや音楽団体が参加して創り上げた総合舞台藝術で、セリフや歌・演奏を多チャンネルのワイヤレスマイクを駆使して成功に導きました。よってここに運用功績賞を贈ります」。
* シェークスピアの「ロミオとジュリエット」をジュリエットの視点で再構成したもので、県をあげての文化事業の一つです。民間団体等が集まって一つの作品につくりあげました。
2 特ラ連功績賞 (舞台運用功績賞)
仲田竜太氏
新国立劇場 中劇場 音響スタッフ  代表 仲田 竜太殿 
 ソーントン・ワイルダー原作 「わが町」

「舞台装置のない広大で奥行きのある「わが町」の舞台を3・3・2の8ゾーンに音響デザインし 俳優34人の動きに合わせてリアルで繊細な音像定位を実現しました 自然な音声を的確に観客に伝えた優れた感性と技術をたたえ ここに運用功績賞を贈ります」
奥の深い中劇場で、いつも課題となります音像定位に重点をおきグループに分けたものを手動で行いました。
3 特ラ連功績賞 (舞台技術功績賞)
吉田文菜さん
株式会社 エスイーシステム  吉田 文菜殿
 劇団 EXILE W―IMPACT 「Red Cliff戦」

「激しいアクションシーンの連続である EXILEの若者たちのワイヤレスマイクの汗対策養生に取り組み見事に成功。その方法として多くの情報を集め、自分なりにアレンジして独自の養生技術を生み出した地道な努力をたたえ、ここに技術功績賞を贈ります」
* 舞台での激しい動きの場合、養生としての汗対策は、マイクはもちろん、ボディパックも充分考えなければなりません。独自にあみだした方法を記録したレポートは貴重なものです。これからの舞台で使う時に役にたつものでした。
4 特ラ連努力賞 (学生部門努力賞)
押田 崇氏
日本大学 芸術学部 映画学科  押田 崇殿
 「一瞬の時を」

「淡々とした静かなドラマを、ワイヤレスマイクの適切な使用と処理により自然で聞きやすい音質に仕上げたことを評し、ここに運用努力賞を贈ります」
5 特ラ連奨励賞 (学生部門審査員奨励賞)
吉村伸之輔氏
尚美学園大学 FAKE UNIT  吉村 伸之輔殿
 「学園祭における生放送番組でのラジオマイクの活用」

「第11回 尚美祭」の風景をネットを介して生放送するため、音声受信アンテナを撮影用イントレの最上段に設置バンド演奏やイベントのチャンネルプランを行い無事成功させました。よってここに審査員奨励賞を贈ります」
* 照明用の3段のイントレの上に、ワイヤレスマイクの受信用のアンテナを設置する方法は効果を発揮し、生放送を無事終了することが出来ました。
6 特ラ連奨励賞 (放送運用奨励賞)
古藤 良氏
山陰中央テレビジョン放送株式会社
 放送技術局 放送部殿 代表 古藤 良殿
  「神々の国 しまね はじまり遺産」

「神話の国 島根県の意外に知られていない『はじまり遺産』を調査探訪する楽しい番組でワイヤレスマイクをフルに活用し、仕上げもていねいに行われていました
よってここに運用奨励賞を贈ります」
* 出雲の国の自慢話がいっぱい報告されていました。なかなか楽しいお国自慢でした。
  (功績賞委員会)

7 特ラ連奨励賞 (放送運用奨励賞)
石川 潤氏
株式会社NHKメディアテクノロジー
 放送技術本部 制作技術部 石川 潤殿
  「大!天才テレビくんスペシャル
  『迷走劇場 ウラシマ』」

「新しいホールで出演者18名の激しい動きのなか 20本のワイヤレスマイクのチャンネルプランと受信アンテナの設置場所の問題を解決し 豊かな経験に基づいた良質な番組を作り上げました よってここに運用奨励賞を贈ります」
使わせていただいた新しい劇場にはワイヤレスマイクは完備していたのですが、制作費等のことから全て持ちこみ機材でカバーしました。ベストと思われるアンテナの設置場所、3箇所が功を奏しました。

渡邉審査委員長のコメント
 今回は7人の方々に賞を贈ることが出来ました。まだまだ応募数は足りません。審査員が悩むくらい欲しいところです。今後、各方面からの応募に期待します。

(まとめ 大野)