新年あけましておめでとうございます。
 昨年は、アテネオリンピックが開催され、日本人選手の活躍が高品質の映像と音声で私たちを楽しませてくれた一方で、国内では例年にない台風や地震に何度も襲われ、その模様が報道メディアやインターネットによりリアルタイムで伝えられました。
 最近の情報通信技術の目覚ましい発達によって、誰でも、いつでも、どこでも通信が可能となってきており、いわゆるユビキタス社会が実現してまいりました。情報通信端末機器に伝えられるコンテンツも高品質なものが多く、そうした中で、ラジオマイクは、映像の臨場感を高めるサウンドを伝えるものとして、その役割を果たしています。
 ラジオマイクは、コード付きの有線マイクに比べて、移動しながらの使用が容易なため、放送のみならず、興行、取材・ロケ、イベントなどにおいて使用されています。皆さんも、年末年始の放送番組、舞台興行、各種イベントにおいて、ラジオマイクが主体になっていることを無意識のうちに実感されるでしょう。
 しかしながら、ラジオマイクをはじめ携帯電話、無線LAN、ITSなど、電波利用がますます拡大する中、周波数の逼迫と運用調整が問題になっています。得てして、電波の利用が当たり前のようになっていますが、豊かなユビキタス社会は、利用者のルールとマナーがあって、はじめて実現するものです。
 総務省では、ラジオマイクを使用される方に、混信や妨害がなく運用していただくために、お互いの運用調整をお願いしているところであります。
 特ラ連におかれましては、今後とも、相互の運用調整を行い、ラジオマイクの普及とクリアな電波環境の中での使用ができるよう、ご尽力いただきますようお願いするとともに、ますますの発展を祈念いたしまして、新年の挨拶といたします。
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