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 イヤー・モニター用ラジオマイク(イヤモニ)が制度化されて2年半。使い勝手などについて、保有会員社、輸入商社を交えて現状報告を中心に情報交換をしたので報告します。
出席者 志村 明((有)スターテック)、橋本 喜代志((株)サウンドクラフト)、石川 仁史((株)ムーヴ)、金光 浩明、杉藤 芳明((株)若尾綜合舞台)、宮村 公之、羽鳥 良行((株)オールアクセス)、石川 正太郎(ゼネラル通商梶j、吉田 英明((株)綜合舞台)、 田中 章夫((株)NHKテクニカルサービス)、根本 貞臣、青木 茂之(事務局)
1 使うときに気をつけていることは
  通常のワイヤレスマイクと同時に使うときは、リニアとコンバーターは同時に使わないほうがよい。また、送信機か増えるとインターモジュレーションにより、イヤモニに影響が出ることが多い。
ステレオ伝送ということで、到達エリアが狭まる(約20m)。ダイバシティでないので受信位置の変化に敏感にならざるをえない。コストがかかるが、ブースターを使って0.01Wを確保するのも方法。
2 イヤモニを使うことで変わったことは
  音が逃げる危険性を考えると、ウェッジモニターをなくすわけにはいかないので、イヤモニオンリーにはできない。
ハウスPAのクォリティ重視という制作側の意図により、ステージ上の音を整理するときがある。その場合イヤモニは手段として有効。
3 その他気づいた点
  日本では、耳にあわせたイヤホーンを作ってくれるところがない。あったとしても量産ではないので、海外製に比べコスト的に不利。 安価で良い物ができないか。
海外では耳を守る意味で、イヤモニを装着するミュージシャンがいる。ロック系に多い。
海外からの持込には気をつけているが、自分たちのものでないとショーをやらないと言う場合があり困る。
など。出席者のひとりは、『92年、海外に行った日本人アーティストや演出家からイヤモニの話が出た。当時は国内メーカーのENGを改造して、イヤモニ代わりにした。苦労した。制度化されて大変うれしい』と喜んでいた。今後はアーティスト側の意見も聞こうということ、ワイヤレスマイク全体が今以上に、文化、芸術分野に浸透していくよう、幅広くアピールしていくことを確認して終了した。
(青木)
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