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 ARIB(社団法人電波産業会)の地上無線素材伝送作業班では、放送局のFPU、連絡無線とA型ワイヤレスマイクの高度化・デジタル化をにらんだ技術条件の策定を進めています。いわば「次世代のワイヤレスマイクはどうあるべきか」の検討です。
 下記の表は同作業班委員の松下通信工業・五味さん(特ラ連賛助委員長)がまとめて提出されたもので、今後これを土台に議論が進められると思います。特ラ連からは田中技術委員長と根本(事務局)が参画しています。ユーザーとしての希望を反映させたいと思いますので、会員みなさまの要望を事務局までお寄せください。至急です。お願いたします。
 (田中・根本)
ラジオマイクに対する要求条件
要求項目 重要度 分析
到達距離
現状のシステムでは、屋内で60m、屋外100m程度。すでに、この距離での運用が定着しており最低でも現状維持
チャンネル数 特A
現状にて同一場所、同時使用チャンネル数が20〜28チャンネルある。
演出上の理由から30チャンネルから40チャンネル欲しいという声もある。
隣接場所との混信回避にもチャンネル数増が望まれる。
音質の確保(伝送周波数)
現状では、15kHz以内であるが、楽器音などの伝送を考慮すると20kHz程度までは拡大したい。
全くの声だけの伝送など、使用目的によっては、周波数を狭くする可能性も探ってはどうか。
音質の確保(ダイナミックレンジ) 特A
普及に伴い、有線マイクと100%同等の特性を求める声が強まっており、現状のコンパンダを利用したS/N改善だけでは不十分となっている。
ディレイ 特A
アナログではディレイはほとんど無く数μsecで無視できたが、デジタル化した場合は、数msec以上のディレイが予想される。
拡声を考慮した場合は、最低限10msec以内でないと違和感が残ることがある。
有線マイクとの混用など課題有り。
大きさ,重量
手に持ったり、衣装内に仕込んで使用するため、できるだけ小さいことが望ましい。
重量も同様に軽いことが望まれる。
電池寿命
マイクは電池駆動となるが、一回の運用(番組収録,コンサート等)を電池交換無しで使用するためには、およそ4時間程度の電池寿命が必要
重要度:特A(実現必須)、以下A〜B