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 連盟発足10周年を記念して制定した「特定ラジオマイク利用者連盟表彰規定」による第1回の特ラ連功績賞の受賞者が決まり、平成13年6月20日の「平成13年通常総会」に続いて表彰式を行い、賞を贈り功績を称えました。

 受賞者ならびに受賞理由

選考委員
 選考委員長 田中技術委員長、八幡理事長、金子監事、半田理事、渡邉理事

運用功績賞 ミュージカル「レ・ミゼラブル」
受賞者 東宝株式会社  帝国劇場音響担当一同  代表 伊藤 博氏
受賞理由 長年の日本公演において、多数のワイヤレスマイクを効果的に運用し,同ミュージカルを成功に導いた。
運用功績賞 「NHK総合テレビ正月番組 21世紀 旅立ちの日」
受賞者 株式会社 NHKテクニカルサービス 制作技術事業本部
番組技術センター 吉澤 正道氏
受賞理由 緻密なワイヤレスマイク運行表を作成、それにもとづいて運用し,21世紀幕開けの大型番組を成功させた。
運用功績賞 「音楽劇 むかしの小江戸のものがたり」
受賞者 川越市市民会館 音響担当者 山下 善弘氏
受賞理由 地元の公共ホールのワイヤレスマイクをフルに活用し、地方色豊かな音楽劇を公演、地元住民の文化向上に貢献した。
技術功績賞 「ワイヤレスマイク多チャンネルプランの計算方法及びソフト化」
受賞者 株式会社 日伸音波製作所 田村 進氏
株式会社 綜合舞台    吉田 英明氏
受賞理由 田村氏は多チャンネルプランの計算方法をハンドブックに執筆したほか、多くのセミナーで講師をつとめた。
吉田氏は田村氏の計算方法にもとづいたPC用ソフトを作成、簡単に計算出来るようにした。同ソフトを特ラ連ホームページに公開し、会員社ならびに放送局の音響技術者に好評を得ている。

功績賞の授与式 左から伊藤氏、吉澤氏、山下氏、田村氏、吉田氏

 表 彰 式

 特ラ連・功績賞表彰式は八幡理事長が「はじめてのことなので、すべて手探りの状態でしたが、いろいろ変化に富んだテーマの候補が集まりました。第1回としては稔りあるものになったと思います」とあいさつして受賞者を発表。つづいて選考委員を代表して金子委員(当連盟の監事であり、社団法人日本ポストプロダクションのアウォード審査委員長もつとめている)が「『レ・ミゼラブル』は1987年の帝劇初演以来、1800回の公演を重ねたが、これはワイヤレスマイクがあってのこと。NHK正月番組の『21世紀 旅立ちの日』の緻密なワイヤレスマイク運行表には驚き、成功のもとはこれだなと納得しました。『音楽劇 むかしの小江戸のものがたり』で公共ホールと設備を地元文化の向上に活用したことは今後、このような施設の運用の手本になるのではないかと思います。『ワイヤレスマイク多チャンネルプランの計算方法及びソフト化』を拝見して、お二人の努力に敬服するとともに、私が現場にいた時代にもこのような便利なものがあったなら、と昔の苦労を思い出しました。」とそれぞれの受賞理由ならびに審査経過を説明、最後に「それぞれの分野から初回にふさわしいものをご応募いただきました。来年もぜひ、これらに劣らないものをご応募いただき、特ラ連功績賞を発展・充実させていただきたいと思います。」と結びました。
 最後に表彰者の方々に八幡理事長から、それぞれの功績を称えることばを刻み込んだ「特ラ連・功績賞」楯と記念品代が贈られました。賞が渡されるたびに参会のみなさんから惜しみない拍手をいただきました。

 受賞者の言葉

伊藤 博氏
 第1回運用功績賞を頂き、誠にありがとうございます。初演から14年を経た「レ・ミゼラブル」は、オーケストラをバックにすべてのセリフが音楽で表現され、高いクォリティが要求されます。そのクォリティを長年にわたり保つ事が重要な要素だったと考えます。
 今回の運用功績賞は、毎公演ごとの緻密なオペレート、丁寧なメンテナンスケアーを担当している現場のミキサーと共に、祝杯を揚げたいと思います。

吉澤 正道氏
 この度は、運用功績賞をいただきまして、誠に有り難うございます。「21世紀 旅立ちの日」は、6時間の生放送で出演者も総勢50名余りの大型番組で、ワイヤレスマイクの運用には非常に苦労しました。この受賞により、それらの苦労も報われました。この種の番組にはワイヤレスマイクは必要不可欠な存在であり、これからも、特ラ連との連携をとり、質の高い番組作りに励みたいと思っております。
山下 善弘氏
 この度は受賞の栄誉に賜り誠に有り難うございます。平成12年6月10日に第3回川越の伝説「むかしの小江戸のものがたり」が公演されましたが、これは川越の喜多院(重要文化財)に伝わるおキツネさんの物語で3部構成となっております。上演にさいしてはワヤレスマイク8波とワイヤードマイクとの音質合わせがポイントとなりましたが、結果は大変好評でした。これからも当市民会館の公演等にこの経験を活かしたいと思います。
田村 進氏
 栄えある特ラ連第一回技術功績賞を頂きまして誠にありがとうございました。多チャンネルプランの組み方を公開した当時、そんなものを公開してもらっては困る、チャンネルプランだけが一人歩きする、後のサポートはどうするんだと厳しいご意見を頂いたこともありました。しかし、一緒に受賞しました吉田理事様の作成されたソフトにより、皆様が簡単にそして自由に多チャンネルプランを組んで頂け、便利ですとのありがたいお言葉を頂いております。最後になりましたが、初代事務局長の三崎様にお力添え頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
吉田英明氏
 今回技術功績賞を授かりましたことに、お礼申し上げます。ワイヤレスマイクは動作環境によっては混信するおそれがありますが、放送関係ならびに連盟会員同士が、運用調整を通して相互を理解し、モラルとルールに基づいて運用することで動作環境を安定なものとしていることこそが賞賛に値するのではないでしょうか。私は今回の「ソフト」をより多くの方に利用していただき、この運用調整への理解を広め深める一助にしていただければと思っています。