[ご 祝 辞 要 旨]
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 社団法人・電波産業会・専務理事
古川 弘志 様
      
 電波産業会(ARIB)は電波利用の一層の普及と発展をはかるために、新しい電波利用システムの研究開発を行ってその標準化を進める団体でございます。
 当会の前身であります電波システム開発センター
(RCR)は昭和60年に設立されましたが、その目的は当時の電波法に定められていた微弱電波の見直しでした。将来国民のニーズが特に強いと見られる9種類の小電力無線局の標準規格を民間の力で開発しようと始まりました。その中で免許のいらないB,C型のワイヤレスマイクが法制化されました。その後、舞台、イベント、映画、放送等関係方面からチャンネル増設やより高音質の要望があり、放送局の800メガ帯FPUの2,4帯と周波数共用の方式でA型ワイヤレスマイクが生まれ、平成5年に「特定ラジオマイクの陸上移動局の無線設備 標準規格 RCR STD−22」という標準規格ができました。
 その際、運用上一番問題であるFPUとの干渉を、未然に防ぐ調整のために出来たのが特定ラジオマイク利用者連盟です。NHK、民放各社、連盟加盟社のご協力で干渉なく運用されていると聞き大変うれしく思っておりますとともに、関係の皆様のご努力に敬意を表す次第でございます。
 ラジオマイクの利用はますます増加、規格への要望もいろいろ出てくると思います。よい規格を作るためには使用される連盟の方々と制度をつくられる郵政省との意思疎通が大変重要でございます。私どもも及ばずながらお手伝いさせていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。連盟のますますのご発展をお祈りいたします。

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