東京モーターショー
報道関係招待日11/20[水]〜21[木]
特別招待プレビューナイト11/22[金]
一般公開11/ 23日[土]〜12/1[日]
主催一般社団法人 日本自動車工業会
後援外務省、経済産業省、国土交通省、環境省、東京都、千葉県、国際自動車工業連合会(OICA)、日本貿易振興機構(ジェトロ)
総入場者数902,800人(主催者発表)
特定ラジオマイク50社68ブース、2帯28局、4帯77局、2/4帯165局 イヤモニ6局
 全293局
チャンネルプラン東ホール:木村   西ホール:松崎

総務省による電波利用状況調査表敬訪問とイベント電波チェック

 平成25年10月17日、総務省関東総合通信局電波管理部調査課で「東京ゲームショウ」の電波調査に係る意見交換を行い、席上「東京モーターショー2013」においても電波調査実施計画があり、協力の要請がありました。
 主催者及び東京ビッグサイトのご協力を得、調査期間を平成25年11月25日〜29日に設定し、関東総合通信局電波監理部調査課が電波法に基づき、電波利用状況に資する発射状況調査を行いました。
 期間中の11月28日に事務局から木村・甲田・松崎が電波調査施行中の総務省へ表敬訪問を兼ねた電波チェックに出向きました。
 会場では、関東総合通信局電波監理部調査課職員3名が調査を実施していました。モーターショーはビッグサイトの全域を使って催されているので、データ集積場所を固定せず、毎日メインポジションを変え、又小型のスペアナを使いメインポジションから徒歩で出力電波の詳細を確認しているなどの説明を受けました。
 刻々と変化する電波あり、泰然と出力し続ける電波ありで、それら電波の集積を一日中行っているそうです。特ラ連事務局で配分した周波数の電波状況をチェックするため、東ホールから西ホールと廻り、又調査場所に辿り着いた時、外はもう暗くなっていました。
 総務省の長時間に及ぶ詳細な使用電波のデータ集積に驚きました。後日の意見交換を希望して退出しました

事務局保有の小型スペアナに表示された波形を見る安藤氏(左)、
甲田Gリーダー(中央)、酒井氏(右)
電波波形を見ながら安藤氏(左)の説明を受ける甲田Gリーダー(中央)、松崎職員(右)

東京モーターショー2013 世界にまだない未来を競え。

平成25年11月28日(木)、東ホールから西ホールへと移動しながら配分した電波のチェックを行いました。時にはステージショーに見とれたり、綺麗なお姉さんに見惚れたりで歩はなかなか進みません。これだけ車社会に暮らしているのだから、「クルマごときに」と言いたいところですが、ピカピカの新車=憧れの図式は変わる事がありません。
 「世界にまだない未来を競え」とついた東京モーターショーのサブタイトル。クルマ社会の未来を予測する各社開発中の「超小型モビリティ」が光り、見た目が愛らしいので、男性ばかりでなく、多くの女性の注目を集めていました。良質で安全なクルマを提供する日本の自動車産業は世界のトップに長い間君臨しました。近年は下火になる時期もありましたが、培われたジャパンプライドが展開する「世界にまだない・・・」の一方向が小型モビリティにある事をプレゼンする楽しい展示会になっていました。
 人気ブースの混雑は相変わらず大変なものでしたが、ジャパンプレミアム81台の展示には各社の創意工夫への興味にそれぞれ人垣が出来ていました。

運用局数293局のチャンネルプランと運用

毎回多くの特定ラジオマイクが運用される「東京モーターショー」です。今年度はさらに増加し293局の周波数配分を行いました。日本自動車工業会・東京ビッグサイトのご担当者とは早い時期に調整方向を定める打合せを行い、サイトに提供された特定ラジオマイクの運用状況と特ラ連への運用連絡を照合確認しながら準備を進めました。
 東ホール176局、西ホール117局の周波数配分は、気の抜けない、緊張しながらの大仕事でした。

 一概に293局といっても全局が一斉の使用を行う訳ではなく(不可能ですし)その運用方法はプレス時使用と通常の展示プレゼン使用に分かれます。今年度は国内外のプレス来場者も前回を上回り10,300人だったそうで注目度が高かった事がわかります。

 メーカーのプレスにかける意気込みもあり、演出上ワイヤレスマイクの利用は不可欠なものでした。失敗が許されない状況下で多くのワイヤレスマイクを運用するは大変な緊張ですね(以前、辞表を内ポケットにプレスに挑むという会員の話を聞いた事があります)。
干渉・混信報告は無かったので、各社無事プレスを終えたのだと事務局でも胸を撫でおろしました。
 一般公開の展示ブースで運用するマイクはプレス時より局数が減ります。ですが、モーターショー特有の華やかなショーにはやはり演出上ワイヤレスマイクが不可欠な事と、各ブースが一斉に電波を出す可能性があるので、とても危険な状況になります。今回、周波数配分したブースを回ったところ、例年に比較して静かな印象でした。隣接したブースが同時に賑やかに音を出している状況が少なかったと思います。当然運用ブースではクリアな音でショーを成功させ、プレゼン、案内にも干渉・混信現場はありませんでした。いつもの事ながら、現地音響担当者の手腕に頼るところが多い成功でした。

景気の低迷が続き、史上まれにみる大災害に見舞われ、日本近海に不穏な緊張感が漂い、良いことの少ない数年でしたが、自動車産業景気の持ち直しは日本経済の底上げを促す原動力になり、東京オリンピックの開催決定と共に明るい兆しをもたらしました。今回展示された超小型モビリティや次世代軽スポーツコンセプトカーは普及するのでしょうか?
 ITSをはじめ最先端の技術を搭載したクルマはどこの車種がどれだけのシェアを占めるでしょうか?今後が楽しみです。
 ちなみに次回の東京モーターショー開催は2015年秋になります。
 「東京モーターショー2013」の催事にあたり、特定ラジオマイクの運用に関してご協力を賜りました主催者ならびに開催施設に厚く御礼申しあげます。また、会員の皆様のご協力に改めて感謝申しあげます。

木村