第13回特ラ連功績賞
4月26日に一回目の委員会を事務局で開催。この日までに集まった応募作品の確認を行い、次回委員会での試写選考の方法などを再確認しました。今回は応募作品が少なく、会員、放送局、他団体などに働きかけることにしました。また、次年度の応募作品数を増やすためのアイデアも含め、今後の功績賞の在り方について話し合いをしました。

その中で、「功績賞」というネーミングを改め、会員が応募しやすい名称した方が良い、という意見が多数をしめたため、次年度に向けて賞の新名称を提案し理事会に諮りたいと思います。また、授賞式会場で作品の内容を分かりやすく紹介するために受賞作品の映像を映写するなど、セレモニーを盛り上げるための様々な工夫を実践していくことも決まりました。
5月7日、会員であるS.C.アライアンスのスタジオを借用して二回目の委員会を開催し、下記の受賞作品を選考しました。
功績賞委員会委員長 渡邉邦男 

受賞者

1 学生部門 努力賞
日本大学 芸術学部 映画学科
小原 愛里沙 殿
「正義の味方 女子高生マン」
「明快なストーリーに 室内であえてガンマイクを使わず ワイヤレスマイクによる残響の少ないクールな音色がよくマッチしていました 今後の作品に期待してここに努力賞を贈ります」
小原さんの受賞コメント:大学ではセリフの録音から効果音の録音、MAまで学んでいますが、今回はできるだけアフレコをせず同時録音にこだわりました。ワイヤレスとガンマイクで収録市、ミックスしました
2 学生部門 審査員奨励賞
尚美学園大学
FAKE UNIT有志 殿
「思い出の上福岡キャンパス」
「上福岡キャンパスが閉鎖されるということから『ワンカットムービーで記録を残す』という意図で制作された作品 デジタルとアナログワイヤレスの併用を試み成功させました よってここに審査員奨励賞を贈ります」
渡邉:皆さんの夢は? 
等々力:
自分は報道カメラマンになりたい。
島田:私はプロデューサー志望です。
角田:私はアニメの録音をやりたい。
受賞コメント:三谷監督のワンカット映像作品に触発されてワンカットムービーで創ることをテーマに企画した作品です。
3 学生部門 技術功績賞
日本大学 芸術学部 映画学科
鈴木 泰憲 殿
「藍と赤」
「この16m/mフィルム作品は 音全体が耳になじみやすくフィルムの特色が活かされワイヤレスマイクを駆使した二人乗りの自転車のシーンの会話も破綻のない音に仕上がっていました
よってここに学生部門の技術功績賞を贈ります」
鈴木さんのコメント:自転車の二人乗りのシーンではワイヤレスマイク2波をメインにしましたが、アフレコになることも考えて、ガイド用にカメラと平行移動でガンマイクでも録音しました。結果的にはワイヤレスマイクの音のみで仕上げました。
4 舞台部門 運用功績賞
島根県民会館 ミュージカル
ビリーブ・イン・ミー 2013
音響スタッフ一同 殿
「ビリーブ・イン・ミー」
「10年ぶりに再演されたというこの作品は ワイヤレスマイク22本のほかPCCやガンマイクなどをフル稼働 出演者は全員地元の人たちで文字通り手作りのミュージカルこの情熱に対して運用功績賞を贈ります」 
戸谷さんのコメント:貸館業務もありホールを独占するなど到底不可能で、稽古場の確保も大変でした。舞台稽古も、ダブルキャストでしたので時間が足りず、悪戦苦闘の連続でしたが、スタッフ、キャストの皆さんの協力で良い作品にすることができました。
5 TV番組部門 技術功績賞
株式会社 サウンドデザインユルタ
冨田 和彦 殿
代理 志満 順一 殿
「ゴーイング マイ ホーム」
「ワイヤレスマイクを自分の手足のように全く破綻なく使いこなした技術は見事であり さらに音色は統一され 作品の質向上に大きく寄与していました よってここに放送部門 技術功績賞を贈ります」
渡邉:この作品はおおぜいの出演者にワイヤレスマイクを付け、ガンマイクの収録音などと丁寧にミックスされていました。
志満さんのコメント:この作品の富田さんも、私も、収録からダビングまで、最初から最後まで一貫してやっています。是枝さんの作品は特に画角がひろくガンマイクは入りにくいので、ワイヤレスをメインにし、ガンマイクはアンビエンスとして録音する場合が多いのです。映画TVからの要望としては、もっと飛ぶワイヤレスマイクが必要な場合があるにもかかわらず、日本の法規では認められていない。映画芸術のためにも特例を認めて貰えるようにしたいと思っています。
6 舞台部門 技術功績賞
株式会社 ショウビズスタジオ
湯浅典幸 藤本和憲 
若松裕子 朝日幸子 殿
「ジェーン・エア」
「この演目の40曲をこえるミュージカルナンバーとセリフを的確に かつ自然な音色で観客に届けた音響スタッフの技術の高さは賞賛に値します よってここに技術功績賞を贈ります」
渡邉:ジョン・ケアード演出のこの作品は、音を大きく出すのではなく、品よく舞台の雰囲気をつたえていました。
湯浅さんのコメント:音に対する演出の注文というものが特になく、演出家が創る舞台の世界を感じながら各シーンに合う音自然な音響にする仕事でした。現場では、私はオーケストラのオペレーションとプランをやり、藤本さんが22波のワイヤレスマイクのミキシングをやりました。
金子(前)委員長のコメント:
この功績賞の応募本数が少ないというのは、功績賞というネーミングに問題があるようです。技術賞、というストレートな表現が望ましいのではないかと思ってもいます。委員会の今後の課題でもあります。
また、審査の段階では作品全体の良し悪しが重要であり、その作品にどのように寄与したかがキー・ポイントになると思います。
(まとめ 大野)