平成24年度第5回理事会

1.日 時 平成25年04月10日(水) 午後3時〜5時
2.場 所 「中野サンプラザ」 6階 フラワールーム
3.出席者 (会長・理事・監事総数22名)
(出  席) 八幡泰彦、石橋 透、伊藤 博、太田洋世(小間新五)、小野良行、北口紀雄、小松 誠、小俣公洋、杉藤芳明、鈴木久利、田中章夫、津田浩之、出口忠夫(藤崎和彦)、西澤勝之、橋本喜代志、橋本秀幸、吉田廣嗣、渡邉邦男。
金子 孝、國枝義久(監事)。
(委任出席) 金光浩昭、則行正信。
(欠席)  
4.議 題 議事開始の冒頭、八幡会長よりご挨拶があった。「移行の形が見えてきた。移行について、世界共通基盤を考えて、海外に合わせての法律対応をするなら、我々の言い分も法律に合わせて聞く必要がある。今後の動きについて、皆様方のお力を借りて前進して行きたい。」

[報告事項]
(1)運用連絡と調整の近況について
   別紙により報告を受ける。(別項目参照)
(2)「特ラ連レポート」
131号は、2月28日に発送いたしました。
132号は、4月下旬に発送する予定です。主な内容は、功績賞受賞者尚美学園大学吉村氏の記事、周波数帯移行情報、3月22日に八芳園で開催された日本舞台音響事業協同組合セミナー報告記事、「ちょっとブレイク」は技術委員長(兼周波数移行PJリーダー、編集委員)藤崎さんの記事を掲載予定です。
(3)各委員会報告
(1) 編集委員会
 第36回編集委員会は、平成25年3月29日(金)当連盟事務局において開催されました。出席者は7名でした。131号の反省と検討事項、132号の編集内容の検討について話し合われました。
周波数帯移行関連記事については、表紙や裏表紙など、目のつく場所に必要な情報を載せ、会員の皆様に大事な情報をきちんとお伝えできるよう工夫を重ねていくべきだという意見が出ました。また、131号から2段組をスタート、さらに読みやすくなるよう、段と段の間のスペースを広げた方が良い、などの意見が出ましたので次号より採用したいと考えております。
(2) 賛助委員会、企画委員会、技術委員会
 各委員会共に業務多忙で単独開催は出来なかった。
(3) 技術委員会・周波数移行対策プロジェクト合同委員会
 平成25年3月15日に開催した。内容は周波数移行のこれまでの経緯と現状、今後の課題について話し合った。
  1. 「700MHz利用推進協会」(以下、略して「推進協会」)では、免許人4団体と「推進協会」の連絡会で、意見交換している。問題を3つの柱で@新機器開発、A運用環境、B運用補償で現在も話し合いは続いている。
     予定としては、来年の8月頃には700MHz帯の共用が始まり、再来年の3月には特定ラジオマイクの運用はなくなり、携帯電話のみになる予定を「推進協会」は立てている。(免許状の期限としては2018年度末まで)
  2. 「技術調査会」(NHKアイテック)では
    • 技術検討部会は、@低遅延型特定ラジオマイクの技術的条件の検討、A 1.2GHz帯のレーダーと特定ラジオマイクの干渉検討が3月末を期限としている。
    • 共用検討部会では@特定ラジオマイクとエリア型放送システムの共用条件の検討、A現行特定ラジオマイクとLTEとの共用条件の検討が3月末を期限にしている。
    現在、鋭意とりまとめの段階にある。
  3. 運用調整連絡会(電波技術協会)
    • ホワイトスペースの地デシ放送波、エリア放送と特定ラジオマイクの調整機関として設立され、エリア放送の免許申請を受け付けている。
    • ホワイトスペースのチャンネルリストの調査結果をこの3月末にはデータの公示をする予定である。
  4. 今後の課題として議論した
     移行先の周波数帯の運用方法どうする、1.2GHzは低遅延で考えたい、「推進協会」のテスト機器貸出について、特ラ連主催で各総通局単位の会員に推進協会からの講演を依頼するかなど活発な意見交換があった。
(4)総務省関係、ARIBの報告
  • 総務省関係では
     移動通信システム委員会 特定ラジオマイク作業班の構成委員として、平成25年3月4日と3月28日の2回に田中理事長が参加した。この審議事項は技術調査会の調査結果が審議され、移動通信システム委員会に提案された。
  • ARIB関係では
    • 「ARIB・ラジオマイク小電力無線局作業班・ラジオマイクWG」第57回(平成25年3月6日)では
      • 周波数移行先の周波数呼称として、呼称の頭に余計な記号は入れず、チャンネル呼称のみとし、その後に周波数を入れる。
      • 呼称は標準規格の付録でなく、本編的な強制力のある位置づけにする。
      • 1.2ギガの呼称はFPUの仕組みが明確になってからにする。
      • 「運用調整」を「特ラ連」と現行で記述されているが、今後の推移を見て具体名を記述する。(運用調整は必要であることの認識はされている)
      • 地デジの1メガのガイドについても記述する。
      • 710〜714は「53−XXX」とする。(特ラ連は音声専用波であるから53はおかしいとしたが・・)
      • スプリアスについて、厳しい規制なので再検討の提案がなされた。
      等である。
    • ARIB第87回規格会議、霞ヶ関ビルで行われたが、会長は第13回FPU・RM運用連絡懇談会出席のため欠席した。
    • 今後の放送局の考え方等の情報収集を兼ねて、素材伝送開発部会 地上無線素材伝送作業班 新周波数対応FPU検討タスクグループに参加することにした。
(5)第13回 関東広域圏 「FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会」
 平成25年3月19日(火)NHK青山荘「欅の間」で開催しました。関東広域圏では13回目の開催になり、参加者は総務省、NHK、民放連、在京民放局と特ラ連理事・監事、会員及び事務局で28名でした。
 議題は、特ラ連から「懇談会の意義」と「日常調整業務の現況」を簡単に事務局より説明し、「最新の技術情報」として、今期話題になっている、「エリア放送の概要」をTBSテレビ技術局システム技術部 武田拓哉氏の講演をいただいた。実務対応を中心に、それに伴う努力している苦労話しが心に残った。
 最後に、総務省関東総合通信局の来賓の方のご挨拶を受けた。その後、懇親会で現場同志の強い信頼関係を作ることが出来た。

(6)PASの動き
特になし

(7)25年度の再免許状申請手続き業務の報告
 今年度の再免許申請は226会員、2,198局で手続きは終了した。前年度に比べ会員は6会員、局数は約17%増となった。自社申請は8会員で全体の約4%だった。前年度5%よりわずかに減少した。免許状は5月下旬の発送を予定しています。

(8)25年度情報通信月間推進協議会
 平成25年度情報通信月間第一回運営連絡会を2月27日(水) ニッショー会館で開催された。今年度情通月間テーマは「元気をつなぐ、未来へ紡ぐネットワーク」に決定。今年度も関東総合通信局と共催で、6月下旬、同局会議室において総務省担当課により、「特定ラジオマイクの電波行政について(仮)」と題し、最新情報を提供する予定。

(9)ITS実験(Intelligent Transport System)
トヨタ関係
  • 東富士研究所では平成24年4月から現在も実験が続いている。
  • トヨタ市内6ヶ所(24時間体制)で引き続き平成25年4月から6月末まで実験が続いている。
デンソウ関係
  • 25年4月度も3月度に引き続きデンソウ本社内コース(刈谷市)で実施している。
 この3実験とも不具合の発生時は実験を休止することになっています。尚、中心周波数は760MHz±5MHzです。

(10)TVホワイトスペース利用システム運用調整連絡会
 第1回幹事会(平成25年2月5日)〜第5回(平成25年4月1日)までのメール審議による入会希望のエリア放送は21局になっている。

(11)その他
  • 平成25年3月22日(金)日本舞台音響事業協同組合の総会記念「基調講演」と新春「懇親パーティー」に八幡会長、青木、松崎、石川各職員が参加した。
    基調講演は推進協会の河野専務理事が之までの移行に関する解説と今後に関係した講演があり、質疑もあり、有意義であった。
  • 平成25年3月21日、J・DS(日本デジタル放送システムズ)経営企画本部経営企画本部企画営業部夏目哲夫担当部長が訪問され、八幡会長と田中理事長で周波数移行について意見交換した。
  • 「サウンドフェスタ2013 大阪」について
    サウンドフェスタ運営事務局が主催する、上記のイベントに本年度も、周波数の移行関連業務多忙で不参加と成った。講演会には、推進協会の周波数移行に関する講演が予定されています。期間は6月19日、20日、場所は大阪グランキューブ大阪です。
  • ARIBの平成24年度会員懇談会は平成25年2月24日ホテルニューオータニで八幡会長と松崎職員が参加して各方面の方達と情報交換した。


5.【審議事項】

(1) 会員の入退会 平成25年02月〜25年03月分
[入会]
東北: 佐藤 聖弥、潟Tウンドカーム
関東: GALAXY STAR INTERNATIONAL梶A潟eイクファイブ、潟vロジェクト ラム、FOXインターナショナル・チャンネルズ梶i神宮前FOX STUDIO)、潟Cンフィールド(ソラシティカンファレンスセンター)、潟Aットサウンドカンパニー、国際放映梶i東京メディアシティ)、鰍fRIP、椛蜥ヒ商会(水道橋HSビル)、潟jュースタイルヴィジョン
東海: 日本綜合テレビ樺部支社、SOUND LAB
近畿: 潟Pイミックス(栗東芸術文化会館)、(公財)川西市文化・スポーツ振興財団(川西市みつなかホール)、(有)音らんど
 
[退会]
東北: 鈴木 敏行
関東: 神奈川県総合医療会館管理委員会、潟Rナミスポーツ&ライフ、潟イミュージック、鞄本映像社、潟^ムコ(赤坂ACTシアター)、潟^ムコ(赤坂BLITZ)、田中電気
東海: (有)ハヤシ楽器、潟}ザーズシステム・アイチ
近畿: 世登 輝美、潟Tムシングファン
中国: 岡本 晴見

 説明を受けて、承認された。

平成25年3月末現在 987会員
  マイク局数 13,713 (2: 2,578  4: 6,660  2/4: 4,475)
デジタルマイク局数 182 (1〜3:6 2/3:2 1〜4:174)
イヤモニ数 564 (2: 108 4: 92 2/4: 364)
合 計 14,459

(2)周波数移行関連
  1. @ 熊谷のLTE実験に特定ラジオマイクとの離隔距離実証実験。
    平成25年2月27日に熊谷の現地で当連盟の独自の実証実験をした。結果は奥村−秦モデルによる環境条件などを勘案すれば実態測定でもほほ間違いはないとの確証を、測定点は少ないが得た。実験者は「移行プロジェクト」メンバー。との説明を受け了承された。
  2. A 「推進協会」の公式文書である移行周知文と事前調査票の発送(平成25年3月13日)この公式文書の宛先人は免許人のため、現場混乱のないように、実務を担当している、運用担当者に当連盟から間違いない様にとの願いを込めてお送りした。後日、現場としては有意義であったとの言葉を頂いている。との報告を受けて了承された。
以上、2件については情報として了解された。
(3)25・26年度理事体制信任投票 
現理事全員2期1年目に入る事の承認を頂き、平成25・26年度の理事改選は規程により全会員による信任投票を終え、会員による投票では全員信任された。正式には総会の席上で選挙管理委員長の報告と総会の審議をもって決定するとの説明で承認された。
(4)平成25年通常総会 議案と日程
 総会は平成25年6月7日(金)「中野サンプラザ15階 エトワール」で実施。
 スケジュールは総会が14時00分から15時30分。功績賞表彰式15時45分から16時45分。総会セミナー(タイトルは「レ・ミゼラブルの音響」)は16時50分から17時40分。 詳細について配付資料での説明があった。
 懇親会会場は 「中野サンプラザ14階 クレセント」で18時から(20時)までを予定しています。(別途総会資料は送付します) 会員皆様の参加をよろしくお願いします。
  • @ 第1号議案 平成24年度事業報告
    ・平成24年度収支決算ならびに監査報告(案)配布資料で説明され、特に問題無く承認された。(別途総会資料は送付します)
  • A 第2号議案 平成25年度事業計画(案)・平成25年度収支予算(案)
    配布資料で説明され、特に問題無く承認された。(別途総会資料は送付します)
  • B 第3号議案 理事信任投票結果 (案)
    配布資料で説明され、特に問題無く承認された。(別途総会資料は送付します)
(5)36協定の調印
25年3月18日 田中理事長と職員代表の青木職員の間で協定書に調印し、新宿労働基準監督署に提出、受理されたとの説明を受けて承認された。(土曜日現業勤務のため)
(6)就業規則の改定 
厚生年金の支給開始が65才になる事による、当連盟の就業規則の改訂を行った。平成25年3月31日付けで、田中理事長と職員代表の松崎職員の間で協定書に調印し新宿労働基準監督署に提出する予定との説明を受けて承認された。
(7)「Inter BEE 2013」に対する協力名義の使用許可
配付資料により、(一社)日本エレクトロニクス協会より、昨年に引き続き協力名義の使用許可の要請があり、事務局として主旨に添い協力したい、との説明で承認された。
(8)第1法規(株)
特ラ連レポート131号に紹介した、「改正電波法の実務」について、発売元から、特ラ連の会員には1割引きとの事で、「特ラ連132号」に申込用紙を同封しますので、ご利用下さいとの説明を受けて了承された。
(9東京サウンド(株)営業停止
当連盟賛助会員の東京サウンド(株)が営業を停止した。今後については、関連する各社などの情報を収集して対応を取りたいとの説明を受けて承認された
(10)平成25年度「情報通信月間」協賛金
 配付資料により、平成25年度も引き続き参加していきたいので協賛金(10万円)を支払いたいとの声明を受けて承認された。
(11)当連盟の電話システム
 この7年間は西武通信からリースしていたが、リース期間満了で、新しくNTT東日本にすることにし、リース契約は7年間との説明を受けて承認された。
(12)ARIB 「新周波数対応FPU検討タスクグループ」
 素材伝送開発部会 地上無線素材伝送作業班 新周波数対応FPU検討タスクグループに参加することでFPUとの共用における情報が必要と思われるので参加したいとの説明を受けて了承された。
(13)次回理事会
平成25年08月07日(水) 午後3時00分〜5時00分
     中野サンプラザ 6階 フラワールーム