第12回 関東広域圏「FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会」報告

 平成24年3月5日(月)午後3時30分〜5時00分NHK青山荘 欅の間で実施しました。回を重ねて12回になり、出席者は33名(総務省、民放連、放送局、会員、特ラ連理事、技術委員長、事務局職員)
 議題は、特ラ連から恒例になっています、「この懇談会の意義」と「日常運用連絡・調整業務」について簡単に事務局より説明をし、当連盟の業務についてご理解とご協力を要請しました。
 意見交換として、関東広域圏内・外のFPU運用調整連絡ルートの追加について確認をさせて頂いた。
 「最新の技術情報」として、周波数帯の再編での「ホワイト・スペース共用に伴う運用調整機関(仮称)について、当連盟の一考察」と「12年目を迎えたこの懇談会を振り返って」を配布した資料により、12年を振り返った。
 意見交換として、放送局側からご意見を受けた。
 その後、締めくくりとして、民放連の高田様と総務省関東総通局・陸上第三課の田中様より来賓のご挨拶を受け終了しました。

特ラ連八幡会長

懇談会概要

田中理事長の開会の辞で始めました。
1.八幡会長より挨拶
今は、特定ラジオマイクの歴史において、正念場を迎えることになった。22年かかって、培ってきた利便性と安定運用を間違いなく、ホワイトスペースで受け継がれるよう努力したい。放送局の皆様とも連携して今まで以上の利便性を発揮したい。
2.参加者全員の自己紹介
第12回関東広域圏「FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会」参加者の皆さん
3.特ラ連より
特ラ連木村参与配布資料により、懇談会の意義について
(田中理事長)
恒例になっていますが、特定ラジオマイク利用者連盟はいかなる位置づけの下に業務対応をしているのか、放送局との関係を中心に特定ラジオマイクとFPUとが同じ周波数帯域を共用する為に必要不可欠の会であるとのご理解とご協力を求めた。
「日常運用連絡・調整業務」についても恒例になっていますが、木村参与から配付資料により、日常実業務を中心に解説し、当連盟の理解に努めた。
4.「特ラ連から見た連絡ルートの流れ」ついて(田中理事長)
特ラ連田中理事長配付資料、「800MHz−FPUの運用連絡」に「C 関東広域圏外の放送局から関東広域圏内での運用」の項目は既に実運用されているが記述がなかったので加えたと説明し、全体は特に変化なしで了承された。
5.「最新の技術情報」(田中理事長)
  1. 「ホワイト・スペース共用に伴う運用調整機関(仮称)について、当連盟の一考察」
    配布資料により、特定ラジオマイクがホワイトスペースでの共用時を想定して、特ラ連としての一つの考えを説明した。骨子は現在の特ラ連が会員には浸透しており、放送局の皆様にも理解をしていただいていることを前提に、特ラ連、放送局、新システムの三者を中心に考えている、それに付随して運用者の認定制度、免許の一元化などを考えることで、放送波に対して妨害を与えないとの証左にしたいと説明した。
  2. 「12年目を迎えたこの懇談会を振り返って」を配布した資料により、12年を振り返った。第1回からの資料をまとめて、各回の特記事項を整理して記載し、第5回からは議題、出席者のリストも配布して歴史を振り返っていただいた。
5.意見交換
テレビ朝日の阿部様より、運用調整機関(仮称)については、放送波に妨害を与えないとする証左にして欲しいとの心強くなるご意見をいただきました。
6.来賓のご挨拶
民放連 企画部主幹 高田 仁様より「この席に出席させていただき、有り難う御座いました。ホワイトスペースでの放送波に対しての混信保護には充分なる担保をして下さい」との挨拶をいただいた。 引き続きまして、総務省関東総通局・陸上第三課上席電波検査官 田中敏晴様より、「この席にお呼び下さいまして、有り難う御座いました。周波数再編に関して、携帯電話への需要が強いこともご理解していただきたいと思います。日頃からの特ラ連業務対応について感謝したいと思っています。特定ラジオマイク周波数帯のホワイトスペースへの移行の最終期限は2018年を予定とされています。これらにかかる経費については新しく使用する携帯電話業者から支払いすることになっています。6月の情通月間ではこの移行に関するセミナーを開く予定にしています。皆様のご参加を宜しくお願いします。」とご挨拶をいただいた。
その後、懇親会もあり、懇談会を受けてそれぞれに今後の特定ラジオマイクの有り方など総務省、民放連、放送局、会員の各皆様が打ち解けた話に花を咲かせ、懇親を深めました。
テレビ朝日・阿部様 民放連企画部主幹・高田仁様 総務省関東総通局・陸上第三課上席電波検査官・田中敏晴様