平成23年度第2回理事会

1.日 時 平成23年08月02日(木)午後3時00分〜5時00分
2.場 所 北とぴあ」 8階  803会議室
3.出席者 (理事・監事総数23名)
(出  席) 八幡泰彦、石橋 透、伊藤 博、稲本佳昭、太田洋世、小野良行、北口紀雄、小松 誠、鈴木久利、田中章夫、西澤勝之、則行正信、橋本喜代志、吉田廣嗣、渡邉邦男。
金子 孝、國枝義久(監事)。
(委任出席) 金光浩昭、津田浩之、橋本秀幸、舞木孝一郎、小俣公洋、杉藤芳明。
(欠  席)  
4.議 題 冒頭、会長より挨拶
周波数の再編も具体化してきた。不法に電波を使用していたわけでない、周波数もジャンクボックスではない。移行は筋の通るものであって、移行を良しとしたい。
 23年度理事・監事と事務局体制、各理事の電話・FAX番号表と各委員会構成・事務局体制について、配付資料により説明をする、訂正箇所は訂正して次回の理事会で配布したい。
[報告事項]
(1)運用連絡と調整の近況について 
別紙により報告を受ける。(別項目参照)

(2)「特ラ連レポート」
  • @ 121号は7月始めにお届けいたしました。内容は平成23年通常総会の報告を中心にまとめました。総会セミナーは当連盟会長の八幡さんの「音へのこだわり」で連載してきました「私の来た路」を締めくくりました。
    「特定ラジオマイク周波数帯移行対策プロジェクト」報告を掲載しました、是非読んでいただきたいと思います。
    イベント報告に加えて、大阪の「サウンドフェスタ2011」など話題が豊富な号になりました。
  • A 122号は情報通信月間行事のセミナー報告、企画・賛助・技術合同委員会報告。イベント報告はフジテレビの年中行事のお台場合衆国を会員のサンフォニクスの秋山氏にお願いしました。121号に続いて裏表紙にヒビノインターサウンドの広告が入ります。発送は8月の下旬予定です。
(3)各委員会報告
  • @ 企画委員会報告
    第32回の企画委員会は平成23年04月の予定でしたが、「ラジオマイク周波数再編」で「特定ラジオマイク周波数移行対策プロジェクト」を全特ラ連体制で取り組むことにした為、企画委員会は開催しなかった。
  • A 技術委員会
    第34回の技術委員会は平成23年04月の予定でしたが、「ラジオマイク周波数再編」で「特定ラジオマイク周波数移行対策プロジェクト」を全特ラ連体制で取り組むことにした為、技術委員会は開催しなかった。
  • B 編集委員会
    別紙により報告を受ける。(別項目参照)
(4)平成23年 通常総会の報告
平成23年6月7日(火)の総会に関しては特ラ連レポート121号(7月号)で詳細を報告してありますが、概要の報告があった。
(5)総務省関係、ARIBの報告
総務省関係では
  • 6月1日電波の日の式典は東日本大震災の関係で取り止めと成った。
ARIB関係では
  • 5月30日(月)の素材伝送開発部会と6月10日(金)の第1回定期総会には八幡会長が出席。7月7日(木)第80回規格会議は会長の所要のため欠席となった。
  • 地上無線素材伝送作業班関係で放送事業用(報道番組用)4FSK連絡無線の標準規格ARIB STD−B54について、5月18日(水)と7月15日(金)の会議に田中が参加した。
  • 6月9日(木)ARIB講演会で情報通信月間参加行事「電波の日、ARIB記念講演会 −電波利用の現状と今後の展望−」に、事務局から青木、石川両職員が参加した。総務省、通信事業者、放送局などによる講演で、東日本大震災における対応や各通信インフラへの被災状況などの報告がメインとなった。ラジオマイク関連では、周波数移行先の候補として挙がっているホワイトスペースの活用モデルなども紹介された。
(6)PASの動き
今後の活動について、これまでの成果を中心にまとめて行くことにしている。本年度も「(株)ミュージックトレード社」のカタログが届いた、有効活用したい。
(7)情報通信月間行事(情報通信月間推進協議会)への参加報告
  • 4月21日(木)、第2回企画委員会が日本消防会館5階会議室で開催され、月間行事にさきがけての周知広報の状況、参加行事の援助金(案)、電波の日記念式典等について説明があった。
  • 本年も6月24日(金)、関東総合通信局と共催で、同局21F会議室において開催。今回は平成22年度の「電波の日」に関東総合通信局局長様より表彰されました、サラウンドの演奏を収音から、収録までをワイヤレスで実施した実験をベースに当時、尚美学園大学情報学部教授で特ラ連元理事の半田健一氏の「特定ラジオマイク運用技術の新たな動向」の講演がありました。分かり易いご説明で時間を忘れさせていただきました。
    尚、詳細は特ラ連レポートの別項目に報告されます。
(8)ITS実験スケジュール
今年度は、NECが幹事局となっているが、4月から7月まで実験はされてない。
 
(9)ソフトバンクモバイル(株)LTE実験
平成23年2月からFPU1帯と3帯を使用して、埼玉県熊谷地区で実験局を設置して、伝搬特性の実験をやっていたが、特に問題なく6月をもって予定通り終了した。実際に会員との干渉の恐れがあるとして、2件については試験電波を停波して貰った。
実験結果としては、2.1GHzに比して800MHzでは、受信レベルは9dB、伝送速度(下り)は約1.5〜2倍に向上することが確認され、当初の目的を達成できました。との連絡を受けた。
(10)帝国劇場で移動通信課の皆様に
    ワイヤレスマイクの固定設備運用実態を視察していただいた。
特定ラジオマイクの周波数帯移行の再編に当たって、技術的条件に関する調査検討会も発足して、総務省移動通信課の皆様には実際の現場を見ていただき、今後の諸問題の解決に役立てていただければと東宝株式会社のご協力のもと、帝国劇場で上演している「三銃士」の舞台を上演前に使用するワイヤレスマイクの運用と扱い方。アンテナ系の設備などを視察していただき、その後その説明がどう表現されているか、鑑賞していただき、上演後、意見交換をした。
  • 意見交換の主な内容は
    デジタルとアナログの混在の必要性、ホワイトスペースの活用の仕方、1.2GHzは馴染みが無く心配である、イヤモニの必要性、今ある機材の更新期について等活発な意見交換と成った。
    今後とも、色々なジャンルの現場を見てもらう機会を設定したいと思っています。会員皆様のご協力をお願いします。
(11)平成22年度 関東広域圏幹事局(テレビ東京)打合せ報告
別紙により報告を受ける。(別項目参照)
(12) 第4回 中京広域圏 FPU・ラジオマイク運用連絡懇談会
10月24日(月)に東海テレビ本社会議室をお借りして開催します。東海地区 会員の皆様のご参加をお待ちいたします。詳細につきましてはホームページ等でお知らせします。
(13)サウンドフェスタ2011
関西地区における音響・映像機器の展示を中心としたイベントで、平成23年6月15日〜16日の開催で17回目にあたる。このイベントには、特ラ連の業務内容について、アピールする時間をいただいたので事務局から八幡会長と青木、石川両職員が参加し、セミナー会場において、「ワイヤレスマイクロホンシステムの動向」と題して講演した。詳細は特ラ連レポート121号に掲載されています。
(14)22年度再免許手続きと23年度の再免手続きの状況
23年度は無事終了しました。24年度は228会員、1,921本を予定しています。24年度の再免許手続きは、例年どおり10月末に対象会員宛に書類送付する予定です。
(15) 23年度の年会費納入状況と未収金
納入期限は7月31日ですが、31日が休日のためデータが確定していません。
4、5、6月、また7月25日までの確定データでは、金額、件数とも昨年度より若干低い数字です。大口の未納はありません。未納会員には納入のお願いを発送する予定です。次回理事会に平成23年度半期決算と納入状況の詳細を報告させていただきます。
(16) 23年度予算書の発行
7月19日に公共施設を主とした関係する会員に予算書(214件分)を発送いたしました。予算書には25年に再免許を迎え、24年度中の手続きが必要なマイクの再免許申請関係費用も計上してあります。
該当会員の皆様には24年度の予算請求に役立てていただければと思います。
(17) その他
  • 関連する諸団体の総会に参加した。
  • 5月26日(木)日本映画・テレビ録音協会総会に事務局より田中、松崎が参加した。
  • 5月27日(金)JPPA総会に事務局より田中、木村、大野が参加した。
[審議事項]
@ 会員の入退会 23年04月〜23年07月分
[入会]
関東: 鞄結档^ワースタジオ、独立行政法人 都市再生機構(小金井市民交流センター)、(有)オーケン企画、三井不動産梶i日本橋三井ホール)、(有)Office MAMA、八王子市(八王子市学園都市センター)、潟\フマップ、潟Tウンドデザインユルタ、海ONTAINER(Kシアター)
近畿: 京都リサーチパーク梶iサイエンスホール、バズホール2加入)、皆ine T&H、姫路市(姫路キャスパホール)、(財)大阪府男女共同参画推進財団(東大阪市男女共同参画センター)、潟Nレ・ドゥ・レーブ(鶴見ノ森迎賓館)、一角 博司(ヒロ・ミュージック・カンパニー)、早川 雅博(ソニックプラン)

[退会]
関東: 潟Wャパンヴィステック、椛ォ立コミュニティアーツ、潟Wャム、TAC梶A森ビル梶A(有)横浜舞台
東海: M.Crew
近畿: 潟}コニィ、(財)東大阪市施設利用サービス協会、潟Tザンコーポレーション

7月末現在 919会員
マイク本数 12,165 (2: 2,567  4: 6,507  2/4: 3,091)
デジタルマイク本数 21  (1-3ch 5本、1-4ch 16本)
イヤモニ本数 354 (2: 127 4: 93 2/4: 134)
合計 12,504

注:従来は賛助会員の本数はカウント外であったが、平成23年度より、ここにカウントすることにした。
 特にご指摘もなく、承認された。

A 特定ラジオマイク周波数帯移行関係
  1. 特定ラジオマイク周波数帯移行対策プロジェクト」報告
    配布別紙資料により説明報告した。
    周波数再編が国会で審議されるのを期に会員皆様の中から、幅広く英知を結集して、今後の対応方針を確定するプロジェクト(リーダーは藤崎技術委員)を急遽、立ち上げ、メンバー皆様の努力とご支援により短期間でまとめ上げた。
    その結果の対応方針は、特ラ連レポート121号16頁に記載されていますので参照して下さい。疑問点や追加項目などありましたら、事務局の田中まで連絡して下さい。なお、移行先が見えるまで、この対応方針を基本にしていきます。
    この件は特に問題なく承認された。
  2. 調査検討会の発足と第1回開催
    周波数帯移行に伴う技術試験事務を扱う請負業者が6月28日(火)に「NHKアイテック」に決まった。
    7月12日(火)第1回 調査検討会がNHKアイテック社で開催された。
    会議の内容は組織の責任者の決定(座長は森川博之 東大教授、副座長は亀川 徹 芸大教授と伊藤 泰宏 NHK技研 部長)。
    この会の概要説明、調査検討会の業務内容、今後のスケジュール等を承認。この会を構成する団体、会社の代表委員から今後の調査などに対してのコメントが述べられた。当連盟はプロジェクトの結論を報告した。
    この調査検討会の下に2つの作業部会が置かれた。それは技術検討部会と電波伝搬検討部会の2つが置かれた。この件は特に問題なく承認された。
  3. 技術検討部会の事前打合せと第1回会議の報告
    7月25日(月)17時から18時 技術検討部会事前打合せがNHKアイテック社で開催された。今後のスケジュールなど意見交換した。
    第1回を7月28日(金)にNHKアイテック社で実施した。
    概要は副主査の指名(主査は阿部テレビ朝日・担当部長、副主査は栗原パナソニック担当部長と田中特ラ連・理事長)。
    • 今後の部会の進め方として、NHK新デジタル方式(低遅延)をパナソニックが製作。タムラは1.5mS程度の低遅延デジタルを開発する。その他各メーカー、海-外製品販売会社も相応の提案をする。等であった。
    • 遅延については、同部会終了後関係者が集まって亀川芸大教授の下で遅延が何処まで許容されるか、実際に芸大のスタジオで検証することにした。
      この説明に対して、各理事から諸々の意見が出された。
    • ディレーの基準値について、基準値を作ることは、賛成であるが被験者にプロを入れた方が良い(学生の後にプロを入れる)。
    • イヤモニ運用について、それぞれのジャンルで対応の仕方が違う等問題が多いので、現物での検証を早くしたい。
    • 低遅延の開発は良いが、使用する帯域の限界もある。例えとして40波程度を低遅延で運用できる帯域は取れるのか。
    • デジタルイヤモニも欲しい。等
    活発な意見交換となった。現場なのでとにかく検証を早めて欲しい、色々課題を残しつつ今後に期待することで承認された。
  4. 第1回合同委員会(企画・技術・周波数移行対策プロジェクト)報告
    平成23年7月26日(火)15時から17時15分。S・C・アライアンス早稲田4階会議室、出席者20名で開催した。
    配付資料により、これまでの経緯を説明して、とりまとめが必要と思われる、「特定ラジオマイクの要求条件」について、意見交換した。
    • (a)要求条件については、
      • 3年前の高度化(デジタル化)時の要求条件のうち、ディレーを5mSから1mSとして、他は問題なしとする結論になった。
    • (b)関係方面には、
      • 全国の放送局の各送信所からの電界強度と指向パターンを早急知らせて欲しい。今後の運用調整、障害未然防止の為に無くてはならない資料である。
      • 運用調整費について、総務省と話し合いたい。(特ラ連だけでなく放送局も含めて対応することになる)これらの事について今後話し合う事にしたい。
    • 引き続き、動きにつきましては、まとめて審議事項に記載してまいります。
    以上、特に問題とすることはなく承認された。
B ITS実験(インフラ協調システム)について
実験概要
  1. 実験場所
    • (1)豊田市内で、路側から電波を出して交差点内の状況を車に知らせる。(豊田市内でトヨタが担当)
    • (2)路側と車の双方から電波を出す。(名古屋市内でデンソウが担当)
      使用周波数は760MHz、バンド幅は10MHz、出力は100mWである。(FPU1CHから5MHz離れている)
  2. 実験条件は従来の実験と同じである。
  3. 実験開始
    運用調整に関する覚書きが、取り交わされるのが7月となっていましたが、現地の工事許認可などの関係で8月上旬の予定になっています。特に問題なく承認された。
C 第18回愛知県舞台技術者セミナーの後援名義
平成23年7月12日(火)・13日(水)で行われる、標記の件の後援を了承した。セミナー修了後ご挨拶の手紙が来ました。事後承認になりましたが、特に問題はなく承認された。
D 契約職員について
  • 大野 正夫 嘱託職員は平成23年6月から1年間の嘱託職員の契約を結んだ。
  • 中島 進 業務委託職員は平成23年4月から1年間の業務契約職員の契約を結んだ。
    両職員には引き続きよろしくとのことで承認された。
E 次回及び次々回の理事会について
「北とぴあ」については、従来からの優遇措置は時代の流れの中で無理が生じてきたので、次回から中野サンプラを含めた他の場所にしたい。
次回の10月と12月については中野サンプラ等と事務局で相談して決めさせて下さい。理事の皆様には決まり次第連絡をします。
(田中)