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9回特ラ連功績賞審査員奨励賞

右が辰巳さん 今回私は、3年生の課題作品「うみかげ」でワイヤレスの使用により奨励賞を頂きました。
 高校時代、母校の野球部が取り上げられていたスポーツドキュメンタリーをみたときに、衝撃を受け音の世界に引き込まれました。それは甲子園に行くまでを追った作品で、負けてしまった時の真っ白になった記憶が甦り、その場で鳥肌が立った事を覚えています。
 その作品で私は、音の表現の仕方でここまで人を引き付ける事が出来ることに興味を持ちました。
 それから私は、音の事を学ぶため今、日本大学芸術学部で学んでいます。
 学び始めてまだ4年目の未熟者が、今回奨励賞を頂き戸惑いは残るものの、日々挑戦し伝えたい気持ちをマイクやワイヤレスに託し、その現場での気持ちのこもった声を録って行きたいです。
 私が日頃から感じている事は、デジタルになってきているため1コマの大切さ、そして口と声がずれていても平気でオンエアしているものがあったりと気になります。そして、どこも不況の影響か、なかなかMAができる就職口が見つからないのが不安要素でもあります。しかしそんな事にはめげず、これからも私は人に違和感を与えず、観ていて心に残る音を伝えて行きたいと思っています。
 今は卒業制作に追われているところですが、その気持ちをいつまでも忘れずこれからも録音に関われたらと感じています。

日本大学芸術学部 辰巳茜璃(たつみあかり)
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